授業コード 63008900 クラス
科目名 心理演習 単位数 2
担当者 内野 悌司 他 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 心理演習(Seminar in Psychology)
授業の概要 講義とロールプレイング、グループワーク等を通じて以下の知識及び技能の修得を行う。(ア)心理に関する支援を要する者等に関する(1)コミュニケーション、(2)心理的アセスメント、(3)心理面接、(4)地域支援等、(イ)要心理者等の理解とニーズの把握及び支援計画の作成。(ウ)要心理支援者の現実生活を視野に入れたチームアプローチ。(エ)多職種連携及び地域連携。(オ)公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解。
【実務経験内容:精神科病院、大学の相談機関、大学病院、保健所等において、心理面接、コンサルテーション、心理検査、心理教育等をおこなっていた。】
学習の到達目標 (1)相談者の話を共感的に聴き、適切な応答を行い、心理面接ができるようになる。(2)心理アセスメントでは観察や面接、心理検査による支援ニーズの把握ができるようになる。(3)要心理支援者のニーズに応じた支援計画を作成できるようになる。 (4) 多職種によるチームアプローチについての理解を深める。 (5) 公認心理師の職業的倫理と法的義務についての理解を深める。
授業計画 第1回 オリエンテーション、コミュニケーション技術の体験的学習
第2回 ロールプレイングを通じてのかかわり行動の演習(ノンバーバル・コミュニケーション)
第3回 ロールプレイングを通じての傾聴と応答技術の演習(質問技法)
第4回 ロールプレイングを通じての傾聴と応答技術の演習(反復・感情の反映技法)
第5回 ロールプレイングを通じての傾聴と応答技術の演習(積極技法)
第6回 傾聴技法と積極技法のまとめ、援助的コミュニケーション・ルーブリックの使い方
第7回 心理面接のロールプレイングの設定準備
第8回 心理面接のロールプレイングの実施とビデオ録画(1)(小グループにおける学生A,Bのロールプレイ実演)
第9回 心理面接のロールプレイングの実施とビデオ録画(2)(小グループにおける学生C,Dのロールプレイ実演)
第10回 ロールプレイの視聴とディスカッション、ルーブリックによる相互評価(1)(小グループにおける学生A,BのVTR視聴)
第11回 ロールプレイの視聴とディスカッション、ルーブリックによる相互評価(2)(小グループにおける学生C,DのVTR視聴)
第12回 サイコロジカル・ファーストエイド
第13回 多職種連携と地域連携の説明と教材の動画を視聴してIPWについて検討する
第14回 公認心理師の説明についてのグループワーク,プレゼンテーション
第15回 模擬事例による心理に関する支援を要する者の心理アセスメント、支援計画の作成の演習
授業外学習の課題 ・学生同士でコミュニケーションや心理アセスメントの練習を行うこと。
・疑問に思ったことや理解が不十分なことについては、質問したり、自分なりに調べること。
・事前学修(2時間程度):毎講義の前にMoodleにレジュメをアップロードしておくので、各自読んでおき、疑問に思ったこと、質問したいことを事前に考えておくこと。
・事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語や内容を調べておくこと。コミュニケーション技法については友人と練習し、技能の向上に努めること。課題レポートがある場合、それらを実施し、授業で得た知識の確認と定着を図ること。
・事前学修および事後学修、課題レポートの作成に全体で60時間程度を要する。
履修上の注意事項 【重要事項】心理演習の履修人数は1クラス最大30名とする。この科目を履修するためには、以下の4条件を満たすことが必要である。①1年次前期(4月初旬)に開催される「公認心理師に関する学修説明会」に出席する、②1年次前期(7月末)の期日内に「公認心理師課程履修届」を提出する、③2年次年度末までに公認心理師対象科目を36単位以上取得すること、④3年次4月の期日内に「公認心理師志望理由書」を提出すること。さらにこれら4つの条件をすべて満たしている者に対して面接を行い、「心理演習」の履修者としてふさわしいかどうか、公認心理師対象科目の成績(GPA等)も加えて、履修の可否を判断します。なお、留学など特別な理由がある場合は個別に相談すること。
・資料の提供や授業内容についての質疑応答、課題レポートの提出、課題レポートの解説等はMoodleを通じて行う。
・グループワークを多く行うので、自分自身の言動に注意するとともに、他者に対する配慮を十分に行うこと。
・学内外の心理実習を行うことを前提とした授業のため、遅刻・欠席は認めません。正当な理由がある場合には、事前に欠席届を提出すること。病気で事後的に届け出る場合は、医療機関を受診したことを証明する(領収書等)を提出すること。公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。
・また、4年次の「心理実習」履修については、「心理演習」の単位を取得していることが条件となる。
成績評価の方法・基準 課題、ロールプレイングの実施、コミュニケーション技術の習得度(50%)、心理的アセスメントの技能の習得度(20%)、心理支援計画の習得度(10%)、多職種によるチーム連携の理解度(10%)、職業倫理と法的義務の理解度(10%)により評価する。
テキスト 使用しない。適宜資料を配布する。
参考文献 アレン・アイビイ(1995)マイクロカウンセリング 川島書店
適宜紹介する。
主な関連科目 公認心理師の職責、心理的アセスメント、心理学的支援法、関係行政論、心理実習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・質問や相談がある学生は、授業終了時のリアクションペーパーに記入すること。もしくはMoodleコース内のフォーラム機能により、受け付ける。
・直接質問したい学生は、授業中・終了後、もしくはメールにて受け付ける。
・質問に対する回答・フィードバックは次回の授業時間中に受講学生全体に説明する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS37007 2018~2022 3・4 - - - - -
健康科学部心理学科(専門発展) FHPS35001 2023~2023 3・4 -
健康科学部心理学科(専門発展) 61400 2024~2024 3・4 -