授業コード 63005801 単位数 2
科目名 演習Ⅱ クラス 01
履修期 後期授業 カリキュラム ＊下表参考
担当者 志和　資朗 配当年次 ＊下表参考
授業の題目 「行動科学としての臨床心理学の応用」
Application of clinical psychology based on behavioral science
学修の概要 　臨床心理学を学ぶという視点ではなく、臨床心理学を如何に活用するかという視点（目的指向型の心理学）から、担当者の少年鑑別所、総合病院精神科での勤務経験をもとに、臨床心理学の理論と実際を紹介、概説します。
　さらに、各自が興味を持ったテーマに関して、単なる知識の習得に留まらず、「自分の心理学で何ができるのか」について具体的に検討してもらいます。
　各自興味のあるテーマを決めて、その基礎となる海外文献を紹介してもらい、それをもとに討議していきます。このことを通して自分の研究テーマが人間の理解と援助に如何に活用することができるのかを模索してもらいます。
　また、演習活動をとおして、現代社会を生きていく上で必要な自己受容、信頼感、所属感、貢献感などの共同体感覚を養ってもらいます。
【実務経験内容：法務省少年鑑別所で鑑別技官として非行少年の鑑別業務等の非行臨床、市立総合病院精神科で心理療法士として心理療法等の病院臨床、大学でカウンセラーとして学生相談等の心理臨床】
学修の到達目標 ・演習活動をとおして、現代社会を生きていく上で必要な自己受容、信頼感、所属感、貢献感などの「共同体感覚」を養うこと。
・「心理学検定」「メンタルヘルス・マネジメント（ラインケア）」に合格できるだけの知識を習得すること。
授業計画 第１回 心理学を生かす（キャリアデザイン）
研究発表の仕方（プレゼンテーション技術の向上）
第２回 人格の発達(1)
ライフスタイルの発達に関して、決定因と環境因について説明できるようになる
第３回 人格の発達(2)
器官劣等生、きょうだい布置について説明できるようになる
第４回 不適切な行動(1)
子どもの不適切な行動について、原因論と目的論から説明できるようになる
第５回 不適切な行動(2)
目的論から見て人間の行動、不適切な行動の目的について理解する
第６回 よい人間関係とは(1)
人間関係の縦と横について、説明できるようになる
第７回 よい人間関係とは(2)
横の人間関係になるための共同体感覚ついて説明できるようになる
第８回 自他を信頼し支援する
勇気づけのコミュニケーションについて理解する
第９回 勇気づけのコミュニケーション
ロールプレイをとおして実践する
第１０回 リサーチクエスチョン
興味がある研究について具体的に説明することができる
第１１回 外国語文献収集とレジュメの作成
興味がある研究論文（査読論文）を入手し、レジュメを作成する
第１２回 文献発表（外国語文献）と集団討論（１）
発表者、座長、指定討論者としての役割をとおして自分にできることを実践する
発表者、座長、指定討論者としての役割（Aグループ）
第１３回 文献発表（外国語文献）と集団討論（２）
発表者、座長、指定討論者としての役割をとおして自分にできることを実践する
発表者、座長、指定討論者としての役割（Bグループ）
第１４回 文献発表（外国語文献）と集団討論（３）
発表者、座長、指定討論者としての役割をとおして自分にできることを実践する
発表者、座長、指定討論者としての役割（Cグループ））
第１５回 研究テーマについて
演習のまとめ（振り返り）
授業外学習の課題 ・演習の内容に関して事前に情報（文献検索）を収集してください。
・各自興味関心のある最近の外国語文献を発表してもらいます。文献発表では、発表（研究）の内容をレジュメにしてもらいます。限られた紙面で何をどう伝えるのかを考えてレジュメを作成してください。また、発表に際しては、ゼミ生相互で議事進行をしてもらいます。

授業時間外での学修時間の目安は、課題の遂行を含め、事前学修(2時間程度)、事後学修(2時間程度)。
履修上の注意事項 基本的に対面で授業を行います。やむを得ず欠席する場合は、事前に必ず連絡をください（事後でも必ず連絡をしてください）。

公認欠席制度の配慮内容は以下のとおりです
･公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないように配慮します。
･公認欠席時の資料は別途配付します。課題が出た場合は別途指示します。
･プレゼンテーション時に公認欠席となる場合、個別に対応します。

課題レポートやレジュメは、心理学研究「執筆・投稿の手びき（2022年版）」に準拠して作成してください。
成績評価の方法・基準 【期末試験】無
課題レポートの内容(20%)、発表の際のレジュメの内容、発表の仕方、座長等のロールの果たし方(50%)、日頃の授業や演習活動への取り組み方(30%)により評価します。
テキスト 適宜紹介します。
参考文献 心理学研究「執筆・投稿の手びき（2022年版）」https://psych.or.jp/manual/
R・ドライカース著　野田俊作監訳 (1996).「アドラー心理学の基礎」 一光社
主な関連科目 「臨床心理学概論」「心理学応用実習I」「心理学応用実習II」「演習Ⅰ」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応		 授業中に随時質問タイムを設けます。
授業時間外においてはメールやE-Learningシステム(Shudo Moodle)でも随時受けつけます。
小レポート等に記載された質問や意見、教員からの所感については次回授業時にフィードバックします。
■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
健康科学部心理学科（専門発展） FHPS37304 2018～2022 3･4 - - - - -
健康科学部心理学科（専門発展） FHPS35304 2023～2023 3･4 - ○ - ○ ○
健康科学部心理学科（専門発展） 61400 2024～2024 3･4 - ○ - ○ ○