授業コード | 63005706 | 単位数 | 2 |
科目名 | 演習Ⅰ | クラス | 06 |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 古満 伊里 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 演習Ⅰ Research Seminar in Psychology I |
学修の概要 | 皆さんは数ある学問の中からなぜ心理学を選んだのでしょう。「何となく」という人もいるかもしれません。しかし多くの人は,他人(あるいは自分)のふるまいを観察し,どうしてそんなふるまいをしたのか,あるいはしているのかといったことに疑問をいだき,その背後に存在するであろう「こころ」が理解できればそのふるまいを説明でき,さらには近い将来のふるまいも予測できると思ったからではないでしょうか。つまり私たちの心理学に対する興味は,日常生活の中で芽生え育まれてきたものなのです。しかし心理学という学問は「知らない前には親しみを,知ってからは当惑を与える学問である」とも言われています。それは,心理学で用いられる研究手法によるところが大きいのではないでしょうか。素人にはとっつきにくい実験法や調査法,さらには統計学といったやっかいな手法を知らなければならないのです。さてこの演習では,そういった研究方法はひとまず棚の上にあげ,まずは自分の心理学的興味がどこらへんにあるかを見つけ出すことから始めます。日常生活の中でふと疑問に思ったふるまいを見つけ出し,それをどのように心理学として料理するかを全員で考えていきます。授業中は積極的に発言するように心がけて下さい。 |
学修の到達目標 | 心理学における自らの研究テーマを見つけ出し,それを心理学用語を用いて説明できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス:授業の進行についての説明,自己紹介。 |
第2回 | ディスカッション1:なぜ心理学に興味をもったのか?あなたの心理学的興味は心理学のどの分野と関連するのか? | |
第3回 | ディスカッション2:あなたの心理学的興味はどのように解決されなければならないのか? | |
第4回 | 私の心理学的興味について1:情動の身体性についてのお話を聴く。 | |
第5回 | 私の心理学的興味について2:情動の身体性に関する論文を読む。(レジュメ作成法の解説も含む) | |
第6回 | 心理学論文の読み方1:序論の読み方について学ぶ。(心理学的知識の玉手箱を開ける) | |
第7回 | 心理学論文の読み方2:方法の読み方について学ぶ。(先駆者の苦労に思いを馳せる) | |
第8回 | 心理学論文の読み方3:結果の読み方について学ぶ。(統計学的知識と戦う) | |
第9回 | 心理学論文の読み方4:考察の読み方について学ぶ。(新たな知識の結晶を探して鑑定する) | |
第10回 | 文献検索:自らが必要とする心理学論文を見つけ出し,整理する方法を学ぶ。 | |
第11回 | 論文要約1:担当者は自らの研究テーマに基づいた論文(日本語論文)をレジュメに要約・発表し,質問に答える。 | |
第12回 | 論文要約2:担当者は自らの研究テーマに基づいた論文(日本語論文)をレジュメに要約・発表し,質問に答える。 | |
第13回 | 論文要約3:担当者は自らの研究テーマに基づいた論文(日本語論文)をレジュメに要約・発表し,質問に答える。 | |
第14回 | 論文要約4:担当者は自らの研究テーマに基づいた論文(日本語論文)をレジュメに要約・発表し,質問に答える。 | |
第15回 | 論文要約5:担当者は自らの研究テーマに基づいた論文(日本語論文)をレジュメに要約・発表し,質問に答える。 演習Ⅰのまとめと講評 |
授業外学習の課題 | 1.常日頃から日常生活に潜む心理学的問題に対して関心を向けメモに残すこと。 2.自ら興味・関心のあるテーマについての心理学論文をレジュメに要約すること。 3.発表資料あるいは論文のレジュメは,発表の前日までに電子メールで送付のこと。送付された資料はMoodleにアップロードするので,参加者はすべてのファイルを授業までにダウンロードしておくこと。 4.以上の課題を遂行するために毎回の授業について事前・事後学習あわせて4時間程度を充ててください。特に第11回目の授業からは個人発表です。そのためのレジュメ準備には相当な時間を費やすことになるでしょう。タイムスケジュールをしっかり立て,常にそれを意識しながら作業を進めてください。 |
履修上の注意事項 | 1.授業は対面により実施する。 2.毎回出席すること。やむを得ず欠席する場合には必ず事前に連絡して了解を得ること。なお公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件には影響しないよう配慮します。 3.授業中は積極的にディスカッションに参加すること。他人任せではいけません。 |
成績評価の方法・基準 | 授業中のディスカッションへの参加頻度とその内容(50%)ならびにレジュメ内容と発表態度(50%)。 |
テキスト | 使用しない。 |
参考文献 | 授業内で適宜紹介するが,以下の書籍は本演習内容の参考になるでしょう。 大山 正・宮埜 壽夫・ 岩脇 三良著『心理学研究法』サイエンス社 |
主な関連科目 | 演習Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(担当者同じ) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
1.質問・相談には随時応じます。必要がある場合は授業終了時に申し出て下さい。その場で解決しない場合は,別途,日時を指定して面談します。 2.レジュメは自分の発表日以前に電子メールで送付すること。送付されたレジュメにコメントを付して返却する。提出から発表日までの時間が長ければ長いほど良いレジュメが出来上がりますね。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS37303 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
健康科学部心理学科(専門発展) | FHPS35303 | 2023~2023 | 3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |
健康科学部心理学科(専門発展) | 61400 | 2024~2024 | 3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |