授業コード 63000201 単位数 2
科目名 健康心理学 クラス 01
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 森平 准次 配当年次 *下表参考

授業の題目 健康・医療心理学 Health and Medical Psychology
学修の概要 本講義では、健康を維持・増進するための心理学的知見を種々の観点から紹介するとともに、心理学的な視座から医療における治療や支援について学ぶ。精神疾患を含めた種々の健康上の問題を心理学的な視座から捉え、予防や求められる支援について検討する。科目全体を通して、健康に生きるとはどのようなことか、それに対して医療や心理学はどのように理解し、支援できるのか、というテーマが通底している。
学修の到達目標 1. 健康に関わる心理学について、基本的な事項を説明できる。
2. 医療分野における治療や支援について、心理学的な視座から基本的な事項を説明できる。
授業計画 第1回 オリエンテーション、健康とはなにか、それに関わる医療について
健康についての定義を学ぶ。
第2回 ストレスの心理・生理と心身の疾病
ストレスについての定義、セリエ(Selye, H.)のストレス学説、特に汎適応症候群の身体反応について基本的な知識を得る。
第3回 ストレス・マネジメント
ラザルスら(Lazarus, R. S. & Folkman, S.)のストレス研究、コーピングやストレス・マネジメントについて基本的な知識を得る。
第4回 医療現場における活動の基本
医療倫理、診断基準、チーム医療について基本的な知識を得る。
第5回 医療現場における心理的問題の理解と支援(精神科:小児)
精神科において対象となる子どもの心理的な病理として、愛着の問題や神経発達症について基本的な知識を得る。
第6回 医療現場における心理的問題の理解と支援(精神科:青年期・成人期)
精神科において対象となる青年期から成人期にかけての心理的な病理として、統合失調症やうつ病について基本的な知識を得る。
第7回 医療現場における心理的問題の理解と支援(精神科:成人期・高齢期)
精神科において対象となる成人、特に高齢者の病理として、喪失について考えるとともに認知症について基本的な知識を得る。
第8回 医療現場における心理的問題の理解と支援(心療内科・内科)
心療内科において対象となる心理的な病理として心身症について学び、自律訓練法について知る。
第9回 医療現場における心理的問題の理解と支援(神経科)
神経科、ここでは特に神経内科において対象となる神経を基礎とした病理として、てんかん、パーキンソン病、高次脳機能障害、について基本的な知識を得、リハビリテーションについて学ぶ。
第10回 小児科・母子保健領域における心理的問題の理解と支援
母子保健、出生前診断、遺伝カウンセリングについての基本的な知識を得る。
第11回 産業保健領域と地域保健活動における心理的問題の理解と支援
産業保健、自殺予防、嗜癖、自助グループ、地域保健、についての基本的な知識を得る。
第12回 犯罪被害への支援・医療観察法
医療観察法について学ぶとともに、犯罪被害者支援についての基本的な知識を得る。
第13回 災害時の心理とその支援
災害時の心理的状況について学ぶとともに、被災者支援、特にサイコロジカル・ファーストエイドについての基本的な知識を得る。
第14回 様々な医療現場とコンサルテーション
先進医療について触れたうえで、緩和医療や看取りについての基本的な知識を得る。また、そのようなチーム医療を必要とする現場におけるコンサルテーションについて知る。
第15回 健康行動(オンラインで実施。Moodleを使用する)
健康行動の理論や予防について、基本的なことを説明できることを目標とする。
授業外学習の課題 <授業外学習に要する目安時間:全体で60時間程度>
・配布資料に基づいて毎回授業の予習と復習を行うこと。配布資料に、授業を基に発展して学習するための課題を示すので、取り組むこと。
履修上の注意事項 1. 授業はブレンド型で実施する。オンライン授業ではMoodleを試用する。
2. 授業で使用する資料はMoodle上で配布する。一度配布した資料は授業期間終了までダウンロード可能である。
3. 各回の授業終了時に小テストをMoodle上で実施する。小テストの解答期間は1週間とし、学外からでもMoodleにアクセスして解答ができる。基本的には多肢選択式の問題であり、成績評価の対象である。
4. 公認欠席制度に基づき、公認欠席時に小テストに解答できなかった場合、代替措置で対応する。
5.本科目は、自死や見取りといった生死にかかわるテーマやトラウマについての解説、といった心理的負荷の高いテーマを含むので、注意すること。
成績評価の方法・基準 小テスト 有(毎回の授業で実施 計15回)
期末試験 有

第1回から第15回の授業各回において、Moodle上で実施する全15回の小テスト結果(45%)と期末試験(55%)の結果を総合して成績を評価する。
テキスト 使用しない。資料を配布する。
参考文献 宮脇 稔・大野太郎・藤本豊・松野 俊夫 (編) (2018). 公認心理師カリキュラム準拠 健康・医療心理学 医歯薬出版
丹野義彦 (編著)(2021). 第16巻 健康・医療心理学 (公認心理師の基礎と実践) 遠見書房
ほか、必要に応じて紹介する。
主な関連科目 心理的アセスメント,障害者・障害児心理学,心理学的支援法,精神疾患とその治療
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業各回で受けた質問には、次の授業回冒頭でオープンに回答する。
それ以外の質問・相談はMoodleで行うか、メールにて問い合わせること。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) FHHS27103 2017~2017 1・2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) 2018~2023 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) FHED27103 2017~2017 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(関連学科科目) 2018~2023 1・2・3・4 - - - - -