授業コード 50028200 単位数 1
科目名 生物観察の基礎b クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 岡西 政典 配当年次 *下表参考

授業の題目 分子生物学の基礎:DNA抽出、PCR、ダイレクトシーケンス、系統解析まで
学修の概要 近年、DNAレベルの目に見えないミクロなサイズの生物学の発展は、我々に大きな恩恵をもたらしている。代表的な例では新型コロナウイルスの検出で注目を浴びたPCR法があるが、一方でこのような原理の説明は一般にはなされていない。実際にはPCR法は医学だけでなく生物学の様々な分野で用いられている。そこで本講義では、現代の生物学を知る上で不可欠なこのPCR法について、その原理を学びつつ、実際の生物サンプルを用いて実験手法を学ぶ。
学修の到達目標 ・PCR、ダイレクトシーケンスなどの分子生物学的手法を説明できるようになる
・以上の手法を実践するための実験手法を習得する
・PCを用いた塩基配列の解析法の基礎を習得する"
授業計画 第1回 講義ガイダンス:実習の概要説明(PCR, ダイレクトシーケンスについて)
第2回 分子実験手法の基礎I:実験ノートの取り方・ピペットマン操作
第3回 分子実験手法の基礎II:遠心機、恒温器、サーマルサイクラーの操作
第4回 DNA抽出I:サンプルの選定・組織の切り出し
第5回 DNA抽出II:試薬混合・ホモジェナイズ・インキュベート
第6回 PCR I:酵素の取り扱い・試薬混合
第7回 PCR II:サーマルサイクラーのプログラミング
第8回 PCR III:アガロースゲルの作成
第9回 PCR IV:アガロースゲル電気泳動
第10回 PCR V:DNA精製
第11回 DNA解析法の基礎講義
第12回 DNA解析演習I:波形の読み取り
第13回 DNA解析演習II:塩基配列(Fastaファイル)の作成
第14回 DNA解析演習III:DNAアライメント
第15回 DNA解析演習IV:分子系統樹の作成
授業外学習の課題 ・事前に参考文献を調べて,授業内容を予習すること.
・毎実習につき1時間程度の予習,実習後1時間程度の復習を期待する.
履修上の注意事項 ・本講義は生命科学」「生物学」「総合教養講義a(動物の自然史と分類)」と深く関係するため,同時履修でも構わないので,このいずれかの科目を履修しておくことが望ましい.
・各講義に連続性があり,全員で共同作業を行う「実習形式」である.
・実習にあたっては高価な試薬を用いるため,原則欠席や遅刻は許されない.
・目に見えないほどの微量の液体を、高価な実験器具を用いて行うため、失敗しないよう高度な集中力を要する.
・いわゆる「理系」の科目であり、時間が限られた中で論理的な思考を持って取り組む必要がある.
・公認欠席は単位認定要件には影響しないよう配慮する.

以上のことを十分理解した上で実習に臨むこと.
成績評価の方法・基準 実習への参加・取り組み(70%),レポート(30%)によって総合的に評価する.
レポートの返却は希望に応じて行う.
テキスト テキストは使用せず,Moodleなどを通じて毎回資料を配信する.
参考文献 「分子系統学への統計的アプローチ」Zieng Yang 著, 藤博幸,加藤和貴,大安裕美 訳,共立出版
主な関連科目 「生命科学」「生物学」「総合教養講義a(動物の自然史と分類)」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付ける.もしくは担当者宛メール(mokanish@shudo-u.ac.jp)にて対応する

■ルーブリック情報
  5 4 3 2 1
課題への取り組み 課題への取り組み・成果が極めて優秀であり,非の打ち所がない 課題に対して的確かつ網羅的に取り組んでいる 課題に対して一通り取り組んでいる 課題に対する取り組みが不十分である 課題に全く取り組んでいない

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) FHES16106 2023~2023 1・2・3・4
人間環境学部人間環境学科(フィールド科目) 51300 2024~2024 1・2・3・4