授業コード 50027600 クラス
科目名 保全生物学 単位数 2
担当者 鈴木 智也 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 保全生物学
授業の概要 近年、分子系統解析技術はめざましいスピードで進歩しており、生物学にとってDNAの情報は切っても切り離せないものとなっています。また、分子系統解析によって得られたデータは生態系保全・管理にとっても極めて重要な要素であることが、様々な研究から明らかになっています。そこで本講義では、遺伝学を基盤とした絶滅危惧種の保全について解説していきます。
学習の到達目標 1. 生物進化のしくみについて理解する
2. 遺伝学の専門的な知識を身につける
3. 専門的な知識を活かし、生物保全について自らの意見・考え方を提示することができるようになる
授業計画 第1回 ガイダンス (生物多様性と保全遺伝学)
第2回 生物進化と保全遺伝学
第3回 種内多型と保全遺伝学
第4回 遺伝的多様性保全のためのプロジェクト
第5回 遺伝的多様性
第6回 遺伝的多様性の評価法 (単一遺伝子座)
第7回 遺伝的多様性の評価法 (量的形質)
第8回 大集団における進化 (自然淘汰と適応)
第9回 大集団における進化 (突然変異,移住,およびそれらと淘汰の相互関係)
第10回 小集団における進化
第11回 遺伝的多様性の維持
第12回 野生集団の遺伝学と管理
第13回 再導入のための遺伝的管理
第14回 法生物科学や種の生物学的特性の理解における分子遺伝学の利用
第15回 講義全体のまとめ
授業外学習の課題 講義スライドを配布するので、参考文献も参照しながら各講義の前後に1時間ほどの予習・復習をすることを勧めます。
履修上の注意事項 本講義では、講義の途中に理解度を確認するための簡単なクイズを出題します。また、各講義の最後には、講義内容を自分なりに整理してもらうために、記述式の小テストを行います。講義中のクイズ・小テストを実施する際に大学のメールアドレス (@alpha.shudo-u.ac.jp) とパスワードが必要になるので、確認しておいてください。公認欠席は単位認定要件には影響しないよう配慮します。

※この科目を履修するためには「生態学」が履修前提科目となっているので予め履修しておくこと。
成績評価の方法・基準 成績は、講義中のクイズ・小テストを50%、レポートを50%で評価します。レポートの評価基準についてはルーブリック情報を参照してください。
テキスト 使用しません。講義スライドを資料として配付します。
参考文献 保全遺伝学入門 (R. フランクハム・J. D. バルー・D. A. ブリスコウ/著、西田睦/監訳、高橋洋・山崎裕治・渡辺勝敏/訳、文一総合出版)
主な関連科目 生態学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中や講義終了後を含めて、質問については常に受け付けています。また、メールでの質問も随時対応するようにします。

■ルーブリック情報
  5 4 3 2 1
課題との関連 課題との関連が極めて明確であり、非の打ち所がない 課題に対して的確かつ網羅的に答えている 課題に対して一通り答えている 課題に対する答えが不十分である 課題と関係のない答えをしている
論理性 全体を通じて非常に論理的で、わずかな破綻もない 結論に至るまで論理的に一貫している 論理的に整ってはいるものの、改善できる 論理的に整理されておらず、論旨が曖昧である 全体として論理的に破綻している
参考文献 豊富な文献の中から適切な個所を極めて的確に引用したり、参照したりすることができている 文献の選択が的確かつ十分であり、正しく引用できている 妥当な文献が選ばれており、引用にも問題ない 文献が示されていないか、引用方法に間違いがある 文献を正しく用いていない
文章 ・段落 ・句読点 ・主語と述語 ・文体の統一 的確かつ優れた日本語表現が用いられた文章であり、読みやすく誤りもない 4項目とも問題なく、正しい文章で書かれている 4項目中、1つの項目に問題がある/全体的に軽微な問題がある 4項目中、2つの項目に問題がある/全体的に問題がある 4項目中、3つ以上の項目に問題がある/文章に関して全体的に重大な問題がある

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(発展科目) FHES25113 2023~2023 2・3・4 - -
人間環境学部人間環境学科(発展科目) 51300 2024~2024 2・3・4 - -