授業コード 50027400 単位数 2
科目名 環境生理学 クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 緒方 知徳 配当年次 *下表参考

授業の題目 環境変化と生理応答  Environmental Physiology
学修の概要 この授業では,基礎的な生理学を学びながら環境変化が私たちの身体に与える影響に関して理解を進めていきます。履修前提科目である「身体のしくみと健康」の知識をさらに発展させる内容となっています。
私たちが日々の生活を送る上で,気温の変化や気圧の変化,運動など身体に対して様々なストレスがかかっています。身体はそれをモニターし,必要に応じて状態を維持するための応答や適応をしています。本科目では,その仕組みがどのようにもたらされているかを学んでいきます。
学修の到達目標 生理学の基礎にもとづき,暑熱ストレス,寒冷ストレス,機械的ストレス,精神的ストレス,エネルギー需要の変化等に対する生体応答・適応について説明できるようになる。
授業計画 第1回 授業の概要説明:生理学から環境応答を学ぶ
第2回 エネルギー代謝
・クレアチンリン酸系,解糖系,酸化系
・運動時のエネルギー代謝
※エネルギー代謝の経路図を描けるようになる
第3回 呼吸・消化・吸収
・吸気と呼気,消化吸収のしくみ,肝臓の働き
※呼吸や消化の流れを理解する
第4回 体温調整①
・体温調整の中枢,体温セットポイント
※体温調節のしくみの基礎を理解する
第5回 体温調整②
・暑さ,寒さの受容,応答のしくみ
※エネルギー代謝と体温調節の関連性を理解する
第6回 身体活動の制御
・脊髄,脳幹,小脳,大脳基底核などによる運動の制御と運動技術の関連性
※運動制御の流れを図で書けるようになる
第7回 筋活動と健康
・骨格筋の構造,筋収縮のしくみ
・筋活動と健康の関連性,マイオカイン
※筋の収縮のしくみと健康との関連性を理解する
第8回 血圧制御のしくみ
・血圧の測定方法,血圧の変化
※コロトコフ音を利用した血圧測定が出来るようになる
第9回 生活習慣と疾患
・生活習慣によって起る身体の変化
※中高齢になると生じやすい身体の変化と病気を理解する
第10回 ホルモンの分泌と生体機能の調節
・身体の状態を調整する各種ホルモンと健康の関連性を理解する
※身体を調整するホルモンの働きや種類を理解する
第11回 感覚
・触覚,痛覚,温冷覚,味覚,聴覚,視覚などの感覚を理解する
※五感のしくみと働きを理解する
第12回 免疫と健康
・免疫細胞の種類と働き
・環境変化が免疫に与える影響
※免疫の基礎的な働きと免疫細胞の種類を理解する
第13回 脳の可塑性
・脳の機能と可塑性,運動との関連性
※様々な刺激によって脳がどのように変化するかを理解する
第14回 睡眠の制御と健康
・睡眠はどのように制御されるか
・睡眠時間が健康にどのような影響を与えるか
※睡眠の重要性を理解する
第15回 授業のまとめ
授業外学習の課題 授業時はメモを取りながら聞いてください。また、授業終了後は資料を復習し、テキストを参照するなどしながらノートを整理しておいてください(実施目安:2時間程度)。
授業後に示す次回の授業テーマを調べ,不明な点をメモしておくようにしてください(実施目安:2時間程度)。
履修上の注意事項 環境生理学は,前提科目である「身体のしくみと健康」を履修した学生のみが履修できます。身体のしくみと健康で配布した資料を見なおしておくようにしてください。

公認欠席または不測の事態で欠席を余儀なくされた場合は,授業資料を別途配布しますので次回授業時に申し出てください。
成績評価の方法・基準 授業時の取り組みと提出物(50%),試験(50%)で評価します。
テキスト 生理学インパクト (著)原田晃 2020年

※授業で使います。購入しておいてください。
参考文献
主な関連科目 身体のしくみと健康,健康科学論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問・相談は,授業終了時に受け付けます。
授業終了後をオフィスアワーの位置づけとしますので,時間が許す限り対応いたします。
授業時に配布するカードを用いて質問する場合は,次回授業の冒頭で回答を行います。
定期試験後の出題内容についての問い合わせについては,日時を指定して実施します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(発展科目) FHES25111 2023~2023 2・3・4 - -
人間環境学部人間環境学科(発展科目) 51300 2024~2024 2・3・4 - -