授業コード | 50022802 | 単位数 | 2 |
科目名 | プレ・ゼミナールb | クラス | 02 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 長谷川 弘 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | プレ・ゼミナールb 「環境問題解決のためのSWOT分析とKJ法」 |
学修の概要 | 主に行政組織や企業の経営ビジョン・情報管理・施策提言のための戦略的現状分析手法であるSWOT分析法を環境分野にも援用することを目指し、その手法の流れ、構成要素(S:強みとW:弱みの内部要因、及びO:機会とT:脅威の外部要因)、事例等を学ぶ。そして何らかの環境問題解決に向け自らしなければならないこと、自らだけでは対応し難い部分、戦略を描いてうまく対処しなければれならないこと等を、整理・提案するプロセスを習得する。 あわせて、多くの断片的なデータを統合し、創造的なアイディアを生み出したり、環境問題の解決の糸口をグループで探ってゆく手法であるKJ法の概要を学ぶとともに作業内容を実際に体験する。同時にグループ活動や成果発表を通じ、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力、論理的思考力を培う。 【実務経験内容: 国連食糧農業機関(FAO)、国際協力機構(JICA)、日本工営株式会社等で、アジア・アフリカ・中東・東欧の開発途上国や日本国内において、開発専門家・環境コンサルタントとして、環境影響評価(環境アセスメント)、環境を含む経済・財務評価、地域開発計画・環境保全計画づくり、組織・制度強化事業等に携わった。】 |
学修の到達目標 | SWOT分析とKJ法の基礎知識を習得し、それらについて概説できるようになるとともに、関心ある環境問題等をテーマにSWOT分析を用いた簡単な解決策の提案ができるようになる。あわせて社会人にふさわしい自己表現力、問題分析力、文章力、リーダーシップ等を修得する。 |
授業計画 | 第1回 | ゼミナールの進め方についてのガイダンス、及びSWOT分析とKJ法の概要説明 |
第2回 | SWOT分析前の準備作業① 地域環境の現況調査(環境的課題の把握、対策の進捗や効果発現状況) | |
第3回 | SWOT分析前の準備作業② 地域環境の現況調査結果の整理(一覧表等に結果や課題を整理) | |
第4回 | SWOT分析前の準備作業③ 地域の課題等の整理(関連する地域の課題や社会情勢の変化等) | |
第5回 | SWOT分析① 目標を達成することにとって重要な内部要因(S:強み)の分析・整理 | |
第6回 | SWOT分析② 目標を達成することにとって重要な内部要因(W:弱み)の分析・整理 | |
第7回 | SWOT分析③ 目標を達成することにとって重要な外部要因(O:機会)の分析・整理 | |
第8回 | SWOT分析④ 目標を達成することにとって重要な外部要因(T:脅威)の分析・整理 | |
第9回 | クロスSWOT分析① 強みを武器にして機会を最大限に生かす積極的攻勢戦略(S×O) | |
第10回 | クロスSWOT分析② 弱みを補強し機会を失わないように対策を打つ弱点強化・段階的展開戦略(W×O) | |
第11回 | クロスSWOT分析③ 強みを生かして脅威に対抗する差別化戦略(S×T) | |
第12回 | クロスSWOT分析④ 弱みと脅威が重なる最悪の事態を徐々に回避する撤退戦略(W×T) | |
第13回 | KJ法の4つのステップ(カード作成、グループ化、図式化、文章化) | |
第14回 | クロスSWOT分析結果に基づく課題対策の具体化・優先順位付け | |
第15回 | 成果発表・質疑応答・議論、ゼミナール全体のまとめ、及び授業アンケート |
授業外学習の課題 | 毎週1回のゼミナールは、基本的に各自(グループ)のSWOT分析の成果を持ち寄り、発表・議論を重ね、全員で知識や情報の共有化を図る場となる。そのため、ゼミナール参加学生は個人またはグループで、授業外で調査・分析を積極的かつ自主的に実施することが求められる。 授業外学習では、ゼミナールで教員や発表者が配布した参考資料を十分復習する他、各自(グループ)のテーマにそった分析作業を着々と進め、発表前には発表・配布資料を準備する。授業外学習時間は、少なくとも毎週4時間を目標とする。 |
履修上の注意事項 | ・対面で授業を実施する。 ・調査分析作業は、本講義の日時と関係なく学生各自が普段から自主的に進めるものであり、ゼミ授業は主に各自の作業成果を持ち寄り、教員の指導及び他学生との討論の場となる。 ・公認欠席制度の配慮内容は以下の通りとする。 *公認欠席時の配布資料は次回授業以降に再配付する。 *課題やレポートの提出締切日に公認欠席となる場合は、提出日を延長する。 *発表やプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、後日行うことで対応する。 |
成績評価の方法・基準 | ①ゼミナール活動・運営への積極的とりくみ(30%) ②課題発表資料、発表内容、全体討議でのコメント・質疑応答の内容(30%) ③調査・分析結果の内容、論理性、専門性、独自性など(40%) |
テキスト | 適宜、参考資料を配布する。 |
参考文献 | 環境アセスメント学会誌、日本環境アセスメント協会誌、環境経済政策学会誌、日本評価学会誌、国際開発学会誌など。 学生が、各自のテーマに沿った文献や資料を選定する。 |
主な関連科目 | 環境ゼミナールa・b、環境プロジェクト、卒業研究、卒業論文 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業中に質問の時間を必ず設ける。 また、昼休みのオフィスアワーを中心に、随時、研究室や電話・メールでも質問や相談に応じる。 |
URLリンク | 長谷川ホームページ |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人間環境学部人間環境学科(ゼミナール科目) | FHES27102 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |