授業コード | 50021751 | 単位数 | 2 |
科目名 | 生活科学論 | クラス | 51 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 永井 正太郎 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 生活科学論 Human Life Science |
学修の概要 | 現代の社会では人により手を加えられた人工環境のもとで生活しているといっても過言ではない。人間と環境との円滑な関係を構築するためには、人の仕組みと、人のどのような仕組みに基づいて生活環境や生活機器が設計されているのか理解する必要がある。本講義では、人間工学の視点に基づき、ヒトの心理的・生理的特性を学習すると同時に、それらが生活環境・生活機器にどう応用されているか解説する。また、様々なニーズを持つ人々に必要な環境についての知識や考え方も提供する。 |
学修の到達目標 | 生活機器や住環境がどのように設計されているか理解し、消費者・生活者の視点を考慮した製品や情報提供の立案ができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス:人間工学とは何か。なぜ「生活科学論」において人工的な環境を対象とし、人間工学を扱うのか、生活環境との関係性について具体例を交えて紹介する。 |
第2回 | 人体寸法とデザイン:人体寸法に基づく生活環境の設計について、統計値の使い方とともに学ぶ。 | |
第3回 | 運動機能と身体負担(1):運動機能と姿勢・動作について解説し、身体負担の軽減・回避について学ぶ。併せて、人間工学の視点に基づいた椅子の設計についても紹介する。 | |
第4回 | 運動機能と身体負担(2):身の回りの生活機器を使用する際の身体負担について解説する。 | |
第5回 | 感覚の種類とその仕組み(1):感覚は五感だけでなく様々な種類が存在する。それぞれの感覚が持つ特性について紹介する。生活機器や環境の設計にどう活用されているか理解する。 | |
第6回 | ヒトの視覚機能:ヒトがモノを見るときの視覚機能について生理学・心理学の観点から説明する。 | |
第7回 | 感覚の種類とその仕組み(2):「感覚の種類とその仕組み(1)」の内容をもとに、各感覚器の特性が生活機器や環境の設計にどう活用されているか理解する。 | |
第8回 | わかりやすさのデザインと認知人間工学:メンタルモデルの概念を説明するとともに、公共空間に設置されているサイン案内を例にヒトの認知特性と人間工学の関係性について解説する。併せて、身の回りの生活機器を使用する際に、認知的特性がどのように利用されているか解説する。 | |
第9回 | ヒューマンエラー:ヒューマンエラーが発生する背景を理解すると同時に、ハードとソフトの両面からその対策について学ぶ。 | |
第10回 | 子どもの人間工学と高齢者の人間工学:子ども・高齢者ともに身体機能や認知機能に特徴がみられる。年齢層ごとに考慮が必要となる生活機器や生活空間の事項について説明する。 | |
第11回 | 行動を促すデザイン:アフォーダンスを中心に形状などモノのデザインが操作方法を誘導している例を紹介する。 | |
第12回 | ユニバーサルデザイン(1):具体例を交えつつ定義を解説すると同時にユニバーサルデザインに関する誤解についても解説する。 | |
第13回 | ユニバーサルデザイン(2):身の回りにあるユニバーサルデザインについて解説する。 | |
第14回 | 人間工学の研究法:実験や観察を用いた研究法について解説するとともに、データの取り扱い方や研究倫理についても解説する。【オンデマンド方式にて実施】 | |
第15回 | 総括:これまでの授業について復習を行う。 |
授業外学習の課題 | 日常生活でも見かけたり、体験することがあるような具体例を授業の内容と関連して多く紹介する予定である。それらを積極的に利用し、理解を深める手段として活用してほしい。 また、日常生活で見かける製品などを授業で扱った観点から見直す作業を行ってほしい。 1回の授業につき、3~4時間が目安として定められている。 |
履修上の注意事項 | ・ブレンド型授業を実施します。 ・一部授業はオンデマンド方式とし、moodleを利用します。 ・そのほかにも授業に関する告知を行うことがあるので、moodleやメールの確認も忘れずに行う必要がある。これができない場合、大きな不利益を受ける可能性がある。 ・学生の問題意識や理解度に応じて、内容の一部変更や進度の調節を行うことがある。 ・授業に対する質問や意見の表明などは歓迎する。 【公認欠席制度による配慮内容について】 ・公認欠席となった場合、出席カードを提出したのと同等の扱いを行います。 ・授業資料はMoodleにて配布しているので、必要に応じて利用してください。 ・授業内課題と公認欠席が重なった場合は提出期限の延長を行う予定です。 ・最終試験時に公認欠席となる場合は追試もしくは代替措置にて対応します。 |
成績評価の方法・基準 | レポート(30%)、授業中課題(10%)、試験(60%)を目安として、授業への取り組みを加味して総合的に評価する。 |
テキスト | テキストの指定はありません。 |
参考文献 | 岡田明 編著『初めて学ぶ人間工学』理工図書(2016年) 人間工学会 編『ユニバーサルデザイン実践ガイドライン』共立出版(2003年) 岡田明・山岡俊樹『ハード・ソフトデザインの人間工学講義』武蔵野美術大学出版局(2002年) D.A. ノーマン『誰のためのデザイン?増補・改訂版―認知科学者のデザイン原論』新曜社(2015年) など授業中に適宜紹介します。 |
主な関連科目 | 「生活と科学」、「身体のしくみと健康」、「環境調査・測定法」、「環境統計学入門」、「ユニバーサルデザイン」 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問は授業中・授業終了後のほか、メールなどでも常時受け付けます。 問い合わせ先メールアドレスは授業内でお伝えします。 出席カードに書かれた質問などに対しては、その次の授業冒頭にて回答します。 希望者には最終試験などに対してフィードバックを行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) | FHES23125 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) | FHES13118 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) | 51200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |