授業コード 50018800 単位数 2
科目名 キャリアデザイン クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 藤原 明文 配当年次 *下表参考

授業の題目 やりたいことが見つからないあなたの為の「キャリアデザインの描き方。」
学修の概要 キャリアデザインとは、自分らしい生き方、働き方を考えていく理論と方法です。

 人生100年時代。これからの「生き方、暮らし方、働き方」は多様化し、コロナ禍で「時計の針は数十年進んだ」といわれるぐらい大きく変化しています。

 これまで当たり前でなかったリモートワークや副業/複業の推進が一般化することで、これまで職業の選択肢が少なかった地方で働くことができたり、場所にとらわれず多拠点で働くなど「働き方の選択肢」は増え、自由で新しい可能性が広がっています。

 一方で、働き方の選択肢が増えすぎて、やりたいことが見つけずらくなったり、企業寿命の短命化や異常気象(台風や大雨)、未知のウイルス、7-80年周期で訪れる大規模地震や噴火に対する有事への備えなど、不確実で変動性の高い社会の中で、どのような考えを持ってキャリアデザインを描けばよいのかよくわからないという不安も大きくなっています。

 本講座では、正解のない時代での「生き方、暮らし方、働き方」に不安をもっている人ややりたいことが見つけられない人を対象に、外部環境に振りまわされない自分軸となる「価値観」や「情熱(時間を忘れるぐらい夢中になれること)」、「才能(これから身に着けていきたいスキル)」などの「じぶん資源」を見える化し、ひとりひとりのキャリアデザインを共に描いていくプログラムです。

 授業は、講義だけでなくワークショップやカードゲームなどを通して、「じぶん資源(自分自身の価値)」についての内省を深め、対話をとおして参加者どおしで楽しく学びを深めていきます。

講師実務経験)
環境ソリューション企業にて16年間勤務。具体的には、リサイクルコーディネート事業から環境リスクマネジメント事業、CSR/CSV事業などの社会産業領域と、森林ノ牧場事業、バイオマス発電事業、地方創生事業等の自然産業領域の2つ事業の立ち上げを経て、グループ企業の経営戦略からカンパニーデザイン、人財育成、キャリアデザイン担当(採用も担当)を経験。東日本大震災をきっかけに故郷である兵庫県に戻り、2014年独立。
現在は、㈱インサイトラボ代表取締役として、総務省地域力創造アドバイザーや地方での働き方を提案する全国メディアであるTURNSアドバイザーとして全国を拠点に活動。その他9社のアドバイザーを兼任しながら、これまで5000人以上のキャリアデザイン相談を受けサポートしており、コロナ禍ではローカルキャリアを考えるオンラインコミュニティを運営し、「新しいふるさとをつくろう!」をスローガンに、これからの新しい生き方、暮らし方、働き方の選択肢を提示している。
学修の到達目標 授業は、対面で実施します。
※コロナ感染拡大状況に合わせて、オンライン(ZOOM)での実施の可能性があります。
(1)キャリアに関する基本的事柄について簡潔に説明できるようになる。
(2)キャリアデザインの必要性をキャリアに関する基本的理解をもとに説明できるようになる。
(3)ワークショップスキルの基本ができるようになる。
・議論や考えを図解化していく「グラフィックレコードスキル」や中立的な役割で場を活性化させていくファシリテーション技術の基礎からアイデア創発や思考の見える化手法でもあるビジュアルノート術、インドマップノート術など。
(4)就職活動や就職後の社会人になっても指針となるマイプロジェクトの作成など。
授業計画 第1回 第1回 オリエンテーション(授業の目的、進め方、講義概要、評価等)
    ・議論を図解化するグラフィックレコードや場をつくりだすファシリテーションの基礎からビジュアルノート術やマインドマップノート術など基礎を学ぶ。
第2回 第2回 キャリアデザインの【基礎理解①】~ケーススタディ1紹介~
    ・なぜ、働くのか?これからの新しい働き方の選択肢と事例紹介。
    ・「ライフ&ワーク・シフト」、「21世紀を生き抜くチカラ」の事例紹介。
第3回 第3回 キャリアデザインの【基礎理解②】
    ・キャリアをデザインするとは?今、なぜキャリアをデザインする必要があるのか?
    ・これからの新しい働き方ワークショップ。
第4回 第4回 キャリアデザインと【人生設計①】~ケーススタディ2紹介~
    ・現代人のライフスタイルやライフロール(人生役割)から人生設計を考える。
    ・人生曲線ワーク①~個人ワーク~
第5回 第5回 キャリアデザインと【人生設計②】
    ・様々な人の生き方・働き方から人生設計を考える。
    ・人生曲線ワーク②~共有ワーク~
第6回 第6回 キャリアデザインの為の【自己理解①】~ケーススタディ3紹介~
    ・働く意味と自分のしごと観を考える。
    ・自己分析ワーク①~個人ワーク~
第7回 第7回 キャリアデザインの為の【自己理解②】
    ・相互インタビューによる自己分析の実施。
    ・自己分析ワーク②~振り返り~
第8回 第8回 キャリアデザインと【仕事理解①】~ケーススタディ4紹介~
    ・学生生活で得るキャリア意識の明確化。
    ・これからの時代に必要とされるシゴト探しワークショップ。
第9回 第9回 キャリアデザインと【仕事理解②】
    ・経済・雇用関係に応じた働き方の理解。
    ・マイプロジェクト~自らの想いをキャリアデザインとしてカタチにしてきた取り組み事例紹介~
第10回 第10回 キャリアデザインと【職場理解①】~ケーススタディ5紹介~
    ・インターンシップを活用したキャリアの考察とキャリア形成に求められる基礎能力とは?
    ・マイプロジェクトワーク①~個人ワーク~
第11回 第11回 キャリアデザインと【職場理解②】
    ・組織に入ってから求められる能力や資質、自分自身の適職さがし。
    ・マイプロジェクトワーク②~共有とブラッシュアップ~
第12回 第12回 キャリアデザインに向けて①
    ・マイプロジェクトワーク③~発表~
第13回 第13回 キャリアデザインに向けて②
    ・自律的キャリアデザインワーク~自己紹介マインドマップづくり~
    ・人生の肩書きとなる「beの肩書きづくりワークショップ」
第14回 第14回 キャリアデザインに向けて③
    ・自律的キャリアデザインワーク~自律的キャリアデザインプランシートづくり~
    ・タニモクワークショップ「自分以外のチャレンジ案を考え提案するワーク」
第15回 第15回 総括・振り返り
    ・未来を拓く自律的キャリア形成に向けて、全体の振り返りとブラッシュアップ。
    ・地方創生とTURNSな人々からみる地方で描くローカルキャリアデザインの在り方について。
授業外学習の課題 新聞、雑誌、書籍、テレビ等で「キャリア」や「働き方」といったキーワードに基づく情報の中から、自分自身が興味を持った人のキャリアデザインについて、読んで、見て、感じたことをメモにまとめ、話してみること。参考)TURNS、プロフェッショナルの流儀、ガイアの夜明け、賢者の選択など

1)チェックしておくべき情報源
 ①TURNS http://turns.jp/ ~人と地域をつなぐローカルキャリアデザイン~
 ②賢者の選択 http://kenja.jp/
 ③賢者.TV  http://www.kenja.tv/
 ④その他(適宜、授業の中で紹介)

2)第12回までに、上記情報源から興味関心のある「人物」を最低一人以上探しておく。そして、自分自身のキャリア形成に引き寄せて、その「人物」に関するコメント(「なぜ興味を持ったのか?」「彼・彼女のどのような点、どのようなところが自分のキャリア形成の参考になるか?」等)を紹介できるようになっておくこと。
目安時間としては、2-3時間程度を想定しています。
履修上の注意事項 全15回の授業は、対面型授業で実施致します。
※コロナの感染拡大状況に合わせて、オンライン(ZOOM)での実施の可能性があります。
各回のレポートやワークシートにつきましては当日ご説明いたします。
1)履修の希望は必ず第一回のオリエンテーションに参加してください。
2)課題には必ず取り組んだ上で出席するようにしてください。
3)グループワークやペアワーク等、授業ではワークを盛り込んだ内容を中心に行います。
 積極的なメンバーとの関わりの中で新しい自分を発見できる機会にしてください。
成績評価の方法・基準 1)受講態度:40%(対面でのグループワーク等における積極的な発言やメンバーとの関わり、ファシリテーターや発表、書記などの役割を評価)
2)振り返りシート及び課題レポート評価:60%(当日配布するレポートをご提出して頂きます。)
テキスト テキストやワークシートについては当日配布します。
必要に応じて、moodleにてテキストやワークシートを公開します。
参考文献 松浦弥太郎・野尻哲也「はたらくきほん100」2017マガジンハウス
リンダ・グラットン『ライフ・シフト』2016東洋経済新報社
リンダ・グラットン『ワーク・シフト』2012プレジデント社
ティム・クラーク『ビジネスモデル・YOU』2012翔泳社
長沼博之『ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図』2013阪急コミュニケーションズ社
原尻淳一、千葉智之『「キャリア未来地図」の描き方』2013ダイヤモンド社
柴沼俊一『知られざる職種アグリゲーター5年後に主役になる働き方』2013日経BP社
野津卓也『キャリアノートで会社を辞めても一生困らない人になる』2010東洋経済新報社
平井孝志『売れる「じぶん」をつくる~経営学の視点で考えるあなたのキャリア』2010日本経済新聞出版社
主な関連科目 「大学生活とキャリア形成」
その他各学部のキャリア関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・振り返りシート及びメールで「質問」を頂ければ対応していきます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(キャリア形成科目) FHES36101 2017~2017 3 - - - - -