授業コード 50002300 単位数 2
科目名 環境地理学 クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 佐々木 緑 配当年次 *下表参考

授業の題目 環境地理学概論
Introduction to Environmental Geography
学修の概要 「環境」は非常に多くの事象や要因が複雑に関連しており,また,その指し示す範囲が大きい。そのため,環境を対象にする場合,総合的観点が必要となる。一方,地理学は総合的基礎学問であり,従来,人間と環境の関係を中心として研究が行われてきたため,地理学は環境を考える際に非常に有効であるといえる。
本講義では,環境に関わる地理学の基本的な物の見方,考え方を学び,地理学的視点から環境を捉えることのできる力を養う。具体的には,環境と人間が形作る環境との関係性に着目し,講義を進める。

なお,本科目は入門科目であり,本講義で地理学と環境の基礎を理解することで,他の科目の理解を促進させるものである。
学修の到達目標 地理学的視点から環境を捉えることができる能力を養う。
授業計画 第1回 以下の予定で進めるが,状況によって時間配分を変更することがある。
ガイダンス
第2回 地理学とは何か―地理学の系譜と環境―
第3回 地理学と環境:人文地理学における3つの環境論1―環境決定論、環境可能論―
第4回 地理学と環境:人文地理学における3つの環境論2―環境認知論―
第5回 地形と気候1―熱帯・乾燥地域―
第6回 地形と気候2―湿潤・寒冷地域―
第7回 地域の概念
第8回 都市と農村1―人の住む形―
第9回 都市と農村2―地形と都市の関係―
第10回 生活環境と頭の中の地図1―地域像の構築―
第11回 生活環境と頭の中の地図2―メンタルマップ―
第12回 生活環境と頭の中の地図3―地域像の感じ方―
第13回 景観から読みとる1―都市の景観と構造―
第14回 景観から読みとる2―農村の景観と構造―
第15回 アメリカを事例とした人口と分布
授業外学習の課題 授業前後に以下の文献に目を通しておくと,授業内容の理解が深まる。
①三澤勝衛(1988)『風土産業』古今書院.
②和辻哲郎(2004)『風土』岩波書店.
③高橋伸夫・田林明・小野寺淳・中川正(1995)『文化地理学入門』東洋書林.
④中川 正,神田 孝治,森 正人(2006)『文化地理学ガイダンス―あたりまえを読み解く三段活用』ナカニシヤ出版.
⑤中村和郎・高橋伸夫(1988)『地理学への招待』古今書院.

授業の予習復習には2~3時間程度の学修やノートの整理をすることが望ましい。
履修上の注意事項 ・高校で地理を選択していない学生も理解できる内容になっている。
・毎回、資料を配布するが、同じ資料のカラー版をmoodleにpdf形式で置いておくので、印刷が見えづらい場合や欠席した場合、学修にはそちらを利用すること。
・各自、授業中にメモやノートをとること。
・リアクションペーパーは、配布時に来ている学生のみに配布する。
・公認欠席時の資料は後日配布する。(moodleからも印刷可能)
成績評価の方法・基準 リアクションペーパー(10%)、期末試験(90%)を総合して評価する。
テキスト もしあれば中学高校で使用した地図帳を持参する。教科書は指定しない。
参考文献 各講義で適宜,参考文献をあげていく。
主な関連科目 地理学,環境と農林水産業,地域環境論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
メールにて質問・相談を受け付ける。リアクションペーパーに対するフィードバックは次回授業内で随時言及する。また、アナウンス、資料の掲載などはmoodleを使用する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人間環境学部人間環境学科(基礎科目) FHES13111 2017~2017 1・2・3 - - - - -