授業コード 42012000 クラス
科目名 経済システム科学Ⅱ 単位数 2
担当者 永岡 成人 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ゲーム理論による経済分析
授業の概要 この授業では、ゲーム理論による経済分析に関する入門的な内容を講義します。ゲーム理論は、互いの選択が互いの利得に影響を与える状況における意思決定を分析しようとする理論です。具体的には、消費者の需要や企業のモデルの定式化からスタートして、寡占市場における企業間の戦略的関係の分析を取り扱います。
学習の到達目標 ゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
授業計画 第1回 はじめに: この授業でどのような内容を取り扱うかを把握する。
第2回 需要のモデル: 消費者のモデルを定式化し、需要関数を導出できる。
第3回 消費者余剰: 消費者余剰の考え方を理解し、具体的な需要関数のもとでそれを調べることができる。
第4回 生産のモデル: 生産者のモデルを生産関数によって定式化する。
第5回 費用関数: 生産関数から費用関数を導出できる。
第6回 独占市場のモデル: これまでの内容を組み合わせて、独占市場を分析するためのモデルを定式化する。
第7回 独占市場の分析: 独占市場モデルの均衡を分析できる。
第8回 寡占市場のモデル: 寡占市場を分析するためのモデルを数量競争モデルや価格競争モデルによって定式化する。
第9回 数量競争モデルによる寡占市場の分析: 数量競争モデルの均衡を分析できる。
第10回 価格競争モデルによる寡占市場の分析: 価格競争モデルの均衡を分析できる。
第11回 繰り返しゲームによる寡占市場の分析: 長期的な関係における寡占市場での競争や協調行動を分析できる。
第12回 参入と参入阻止行動の分析: 企業の市場への参入行動を例として、寡占市場での企業間の駆け引きを分析できる。
第13回 不完備情報ゲームの寡占市場分析への応用: 情報の非対称性がある状況を例として、寡占市場での企業間の駆け引きを分析できる。
第14回 発展的な話題: これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱う。
第15回 まとめ: ゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
授業外学習の課題 以下の事前学習と事後学習をあわせて週当たり4時間程度の授業時間外の学習時間を見込んでいます。
事前学習: 講義資料を事前にダウンロードして目を通すことで予習する。
事後学習: 授業で解説した分析を再現して復習する。
履修上の注意事項 公認欠席制度の配慮内容: 公認欠席した場合には、欠席した回の内容について質問を受け付けます。
成績評価の方法・基準 学期末に出題する課題によって評価します。
テキスト 講義資料をMoodleで配布します。
参考文献 丸山雅祥『経営の経済学(第3版)』有斐閣、2017年。
花薗誠『産業組織とビジネスの経済学』有斐閣、2018年。
岡田章『ゲーム理論・入門(新版)』有斐閣、2014年。
神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
オフィスアワーおよび授業終了後に個別に質問に対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部経済情報学科(B群) FEEI20204 2017~2022 2・3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(B群) FEEI20204 2023~2023 2・3・4 - -