授業コード 41028500 クラス
科目名 産業経済学Ⅰ 単位数 2
担当者 太田 耕史郎 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 産業の経済分析 The Economic Analysis of Business and Industry
授業の概要 ・産業経済学Ⅰは主専攻・C群科目です。
・産業経済学(=産業組織論)は「産業」・「市場」を対象とした経済学です。SCPパラダイムと呼ばれる産業経済学の伝統的なフレームワークの中で競争・独占・寡占市場を学習し(Sは構造(structure),Cは行動(conduct),Pは成果(performance)を意味します),またそこから産業政策の柱である独占禁止法を理解して行きます。寡占市場での企業行動の実態も詳しく見ることになります。
学習の到達目標 様々な競争実態を把握し,それを社会的な見地から評価できるようになる。
授業計画 第1回 イントロダクション:産業の定義,分析のフレームワーク,主要学派など
:上記の事項が理解できるようになる。
第2回 ・完全競争市場
・厚生分析
:上記の市場と余剰概念を使った厚生分析が理解できるようになる。
第3回 ・独占市場
・寡占市場1: クールノー・モデル
:上記の市場とモデルが理解できるようになる。
第4回 寡占市場2: ベルトラン・モデル,シュタッケルベルク・モデル
:上記の2つのモデルが理解できるようになる。
第5回 寡占市場3: 支配的企業モデル
:上記のモデル,そしてそれにより描写される競争が現実に観察されていることが理解できるようになる。
第6回 寡占市場4: 寡占的協調(理論)
:寡占的協調の可能性が繰り返しゲームなどの理論より理解できるようになる。
第7回 寡占市場5: 寡占的協調(事例)
:寡占的協調が現実に観察されていることが理解できるようになる。
第8回 参入障壁1: 参入障壁の要因(絶対的費用格差,規模の経済性,製品差別化)
:参入阻止戦略の可能性が理解できるようになる。
第9回 参入障壁2: 参入阻止価格理論,非価格参入阻止戦略(生産能力,製品種類数)
:価格を使わない参入阻止戦略が理解できるようになる。
第10回 参入障壁3: 新しい参入阻止理論
:ゲーム理論を使った新しい参入阻止理論が理解できるようになる。
第11回 水平的合併政策1:理論
:市場集中指標を使った水平的合併政策の理論が理解できるようになる。
第12回 水平的合併政策2:事例
:最近の水平的合併政策(の事例)が理解できるようになる。
第13回 垂直的統合1: 理論(市場の失敗説など)
:垂直的統合の根拠が理解できるようになる。
第14回 垂直的統合2: 効果の分析
:垂直的統合の効果が理解できるようになる。
第15回 ・垂直的合併政策(事例)
:最近の水平的合併政策(の事例)が理解できるようになる。
・総括
授業外学習の課題 事前学習(2・3時間程度):ミクロ経済学のテキストを参照したり,事例をInternetなどを使って調べたりして下さい。
事後学習(1時間程度):授業中に理解ができなかった箇所はノートを見直したりして下さい。
履修上の注意事項 ・授業形態は対面授業です。
・レポート提出時またはプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、提出期限の延長または代替措置で対応します。
・産業経済学は応用ミクロ経済学であり,授業はミクロ経済学の基本的な知識を前提とします。
・資料をMoodle上にupすることがありますので,毎回,授業前に確認して下さい。
成績評価の方法・基準 試験の成績(70%),レポート(20%)と平常点(10%)で評価します。
テキスト なし
参考文献
主な関連科目 経済分析入門Ⅰ,ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
質問はいつでも受け付けます(ただし、試験直前は除きます)。分からない箇所をそのままにしないようにして下さい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部現代経済学科(C群) FECE30303 2017~2022 3・4 - - - - -
経済科学部現代経済学科(C群) FECE30303 2023~2023 3・4 - -
経済科学部現代経済学科(C群) 41300 2024~2024 3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI30815 2017~2022 3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI30815 2023~2023 3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) 42300 2024~2024 3・4 - -