授業コード 41003501 クラス 01
科目名 経済分析入門Ⅰ 単位数 2
担当者 河合 伸治 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経済分析入門(ミクロ経済学入門)
授業の概要  この授業では,ミクロ経済学の基本的な考え方について,経済学実験を通じた理解を目指す.授業は実験パートと理論パートから構成されている.
 実験パートでは,受講生に「消費者」や「生産者」などの役を割り振り,特定のルールのもとで取引を行う.それぞれの実験は,参加者が正しく「合理的」に振る舞うことができれば,高い得点を得られるように設計されている.続く理論パートでは,実験によって明らかになった経済学上のアイデアを取り上げ,その理論的な背景について説明する.
 これらの理解を踏まえたうえで,身近な問題を経済学的に分析する方法について,練習問題を解きながら理解を深める.
学習の到達目標 1. 実験で与えられた役割のもとで高い得点を得る方法が分かる
2. 他の参加者の行動について理論に基づいた予測をすることができる
3. 実験から明らかになる経済学上の知見を用いて身近な問題について客観的な意見を述べることができる
授業計画 第1回 ガイダンス+【実験】「りんご市場」実験(需要と供給)
第2回 【理論】需要と供給 :価格は需要曲線と供給曲線の交点で決まる
第3回 【実験】「さかな市場」実験(供給曲線のシフト)
第4回 【理論】供給曲線のシフト(前編):生産者は限界費用をもとに意思決定する
第5回 【理論】供給曲線のシフト(後編):供給曲線の形を決めるのは限界費用である
第6回 【実験】「スイーツ取引」実験(取引規制の効果)
第7回 【理論】取引規制の効果:政府が取引を規制したときに損をするのは誰か
第8回 【演習】これまでに習った内容の確認(問題演習)
第9回 【実験】「りんご税」実験(課税の効果)
第10回 【理論】課税の効果:政府が課税したときに損をするのは誰か
第11回 【実験】「就活」実験(労働市場と最低賃金)
第12回 【理論】労働市場と最低賃金:最低賃金は失業者の所得を増やすか?
第13回 【実験】「公害」実験(外部性、環境税、排出権)
第14回 【理論】外部性・環境税・排出権:政府がいない方が取引は上手くいくのか
第15回 まとめ
授業外学習の課題 授業の各回で宿題を課す.宿題の解答時間は40分ほどが目安になる.
履修上の注意事項  毎回の授業をしっかり理解し,宿題を真面目にこなしていくことが単位修得の鍵となる.この科目は4年間の現代経済学科での学びの土台となるため,真剣に取り組む姿勢が求められる.公認欠席は欠席として扱うが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する.
成績評価の方法・基準  期末試験(60%)+宿題(40%)を基本に総合的に評価する.総合評価が60点を上回った者のみ単位を認めるものとする.詳細については1回目の授業で説明する.
テキスト 毎回プリントを配布する.
参考文献 授業内容についてより深く理解したいものは以下の文献を読むことを推奨する
・市野泰和(2015)「心と体にすーっとしみこむミクロ経済学」中央経済社
主な関連科目 ミクロ経済学Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 講義終了後及び時間がかかるものについては随時研究室にて対応する.なお,研究室での対応を希望する学生は,授業終了後もしくはメールにて事前にアポイントメントを取ることが望ましい.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部現代経済学科(A群) FECE10101 2017~2022 1・2・3・4 - - - - -
経済科学部現代経済学科(A群) FECE10101 2023~2023 1・2・3・4 - -
経済科学部現代経済学科(A群) 41200 2024~2024 1・2・3・4 - -