授業コード 40006203 単位数 2
科目名 ゼミナールⅡ クラス 03
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 永岡 成人 配当年次 *下表参考

授業の題目 数理モデルを用いた社会科学の研究
学修の概要 社会で起きる様々な現象や人々の意思決定を対象として、それらを数理モデルを用いて分析する研究を行います。ゼミナールでは主にゲーム理論による研究を取り扱います。そのために、まずは教科書を用いてゲーム理論を習得します。また、分析能力を養うために、ゲーム理論を用いたミクロ経済分析や分析に必要となる数学もあわせて習得します。自身の関心のある現象をテーマとして、それを独自の数理モデルを作成して分析する研究を行えるようになることを目指します。
学修の到達目標 ゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
授業計画 第1回 はじめに: この授業でどのような内容を取り扱うかを決定する。以下ではひとつの例を示す。
第2回 ミクロ経済学の理論: 消費者・生産者や市場をモデルとして定式化する。
第3回 ゲーム理論と市場分析: ゲーム理論の経済分析への応用として、寡占市場における企業間の戦略的関係の分析を定式化する。
第4回 微分の経済分析への応用: 今後の分析を行うための数学的準備として、微分を習得する。
第5回 寡占市場のモデル: 寡占市場を分析するためのモデルを数量競争モデルや価格競争モデルによって定式化する。
第6回 数量競争モデルによる寡占市場の分析: 数量競争モデルの均衡を分析できるようになる。
第7回 価格競争モデルによる寡占市場の分析: 価格競争モデルの均衡を分析できるようになる。
第8回 部分ゲーム完全均衡の理論: 部分ゲーム完全均衡の考え方を理解し、具体的なゲームについてそれを調べることができるようになる。
第9回 部分ゲーム完全均衡の応用: 部分ゲーム均衡の経済分析への応用を議論することで、数理モデルを用いた経済分析の能力を養う。
第10回 繰り返しゲームの理論: 繰り返しゲームの均衡分析の考え方を理解し、具体的なゲームについてそれを調べることができるようになる。
第11回 繰り返しゲームの応用: 繰り返しゲームの経済分析への応用を議論することで、数理モデルを用いた経済分析の能力を養う。
第12回 様々なゲームの均衡分析: これまでの内容を組み合わせて、さまざまなゲームを定式化してその均衡を分析できるようになる。
第13回 様々な現象のゲーム理論的分析: これまでの内容を組み合わせて、さまざまな現象をゲームとして定式化してその均衡を分析できるようになる。
第14回 発展的な話題: これまでの内容に対する発展的な話題や補足的な話題を取り扱う。
第15回 まとめ: これまでに習得したゲーム理論のモデルを用いた経済学的分析を行うことができる。
授業外学習の課題 具体的な内容は授業の進行に応じて指示しますが、週当たり4時間程度の授業時間外の学習時間を見込んでいます。
履修上の注意事項 授業の内容や予習復習および課題などについての指示をよく確認するようにしてください。この授業は履修者の発表を中心に進める予定です。公認欠席の場合は発表の順番を調整するなどの配慮をしますので、速やかに連絡してください。
成績評価の方法・基準 学期末に出題する課題によって評価します。
テキスト 必要に応じて指示します。
参考文献 浅古泰史・図斎大・森谷文利『活かすゲーム理論』有斐閣、2023年。
伊藤秀史・小林創・宮原泰之『組織の経済学』有斐閣、2019年。
丸山雅祥『経営の経済学(第3版)』有斐閣、2017年。
尾山大輔・安田洋祐(編)『[改訂版]経済学で出る数学:高校数学からきちんと攻める』日本評論社、2013年。
数理社会学会(監修)土場学・他(編)『社会をモデルでみる:数理社会学への招待』勁草書房、2004年。
浜田宏『その問題、やっぱり数理モデルが解決します:データ時代を生き抜くための数理モデル入門』ベレ出版、2020年。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
オフィスアワーおよび講義終了後に個別に質問に対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部経済情報学科(D群) FEEI30402 2017~2022 3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(D群) FEEI30402 2023~2023 3・4
経済科学部経済情報学科(D群) 42400 2024~2024 3・4