授業コード 40000600 クラス
科目名 金融論Ⅱ 単位数 2
担当者 劉 亜静 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 金融政策、金融システム&投資の基礎知識 Monetary policy, Banking & Investment
授業の概要 この講義は、金融論Ⅰで学んだ基本知識の復習を踏まえつつ、さらに専門的な金融理論に深く潜り込むことを目的としています。金融論Ⅱの前半部では、金融システムの概要と金融仲介機関の重要性に焦点を当て、例えば、銀行や金融機関が経済にどのように貢献しているかを探ります。後半部では、日本銀行の役割と金融政策の実際について学び、例として量的緩和政策やマイナス金利政策の影響を分析します。

さらに、講義では国際金融の動向、例えば国際的な金融危機の事例や国際通貨基金(IMF)の役割、金融資産投資の基礎に関する概念、株式市場や債券市場の仕組み、企業金融の基本、そしてFinTechやキャッシュレス社会の構築に向けた技術革新とその社会への影響、例えばモバイル決済システムや仮想通貨などの登場と普及、についても取り上げます。これらのトピックスを通じて、金融理論の基本から最新の動向まで、幅広い知識を身につけることが授業の目標です。
学習の到達目標 本講義の主な目的は、金融の基礎理論を復習し、それに加えてより専門的な金融知識を深めることです。講義では、金融論の基本的な概念から始め、金融市場の構造、金融商品とその価格決定、金融リスク管理、さらには国際金融市場の動向に至るまで、幅広いトピックを扱います。また、大学での研究活動やゼミナールで継続的に探求したい経済学および金融学の基礎知識、そして将来金融業界で活躍するために必要な応用知識についても学習します。

具体的には、金融市場の効率性、ポートフォリオ理論、資産運用戦略、金融デリバティブの使用方法、さらには最新のFinTech動向やブロックチェーン技術の金融業界への応用など、現代金融業界で必要とされる高度な知識とスキルを身につけることを目指します。この講義は、銀行、証券会社、保険会社などの金融機関で就職したい学生、また金融政策や金融市場の分析に興味のある学生に特に推奨されます。講義を通じて、現代の金融世界で求められる理論的知識と実践的能力の両方を養うことが目標です。
授業計画 第1回 ガイダンス、金融とは何か:復習しながら、金融の全体像について把握できるようになる
第2回 金融機関論:金融機関の概観を分かるようになる
第3回 金融システム:金融システムの仕組みや役割について理解できるようになる
第4回 直接金融と証券市場I:金融市場と定義と機能について分かるようになる
第5回 直接金融と証券市場II:短期金融市場と長期金融市場の区別を分かるようになる
第6回 間接金融と銀行論:銀行の機能と使命、情報の非対称性と金融仲介機能、信用創造などの概念について理解できるようになる
第7回 FinTechの発展及び現状:FinTechの概念、世界中のFinTech発展状況、日本のFinTech発展状況などについて把握できるようになる
第8回 中間テスト及び解説(フィードバック)
第9回 金融政策のためのマクロ経済学I:マクロ金融政策を理解するための基本モデルについて分かるようになる
第10回 金融政策のためのマクロ経済学II:貨幣数量説モデルとIS-LM モデルを比較し、金融政策の短期効果などについて理解できるようになる
第11回 金融政策の課題と日本銀行:マクロ金融政策の課題、現実の日本の金融政策の重点などについて分かるようになる
第12回 金融政策の基本手段と新しい展開:マクロ金融政策の政策手段について理解できるようになる
第13回 財政投融資:国債市場の概観、日本における一般会計予算と国債の使途などについて把握できるようになる

(Googleドライバでのビデオ視聴のオンデマンド形式で実施する予定)
第14回 投資を考える基礎:ライフイベントとお金の関係、資産形成における投資の基礎知識について把握できるようになる
第15回 国際金融の基礎知識+復習ガイダンス
授業外学習の課題 講義の内容を十分に理解するためには、講義資料と参考文献に対する事前の予習(約1時間程度)と、授業後の復習(1〜2時間程度)が推奨されます。理解度は個人差があるため、授業外での学習時間は自身の理解度に応じて適宜調整してください。
履修上の注意事項 この授業は金融知識をさらに深めることを目指しており、金融論ⅠとⅡの両方を履修していることが推奨されます。大学のMoodleシステムを活用して講義資料を毎週更新します。授業参加状況、小テストの成績、課題提出などの授業全体の参加状況を重視します。なお、大学の授業実施方針により、休講や補講が生じる場合、その際には授業の実施形式が変更される可能性がありますのでご了承ください。

・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
 ※単位認定要件または期末試験等の受験要件として、一定の出席回数を定める場合。
成績評価の方法・基準 中間テスト(30%)、期末テスト(50%)、授業の参加状況及び課題提出など平常点(20%)で評価する。
テキスト テキストは指定しないが、毎回必要に応じて講義資料を大学のMoodleシステムでUPDATEする。
参考文献 ①『金融論 ベーシック+(プラス)第2版』,家森信善,中央経済社,2018
②『トップアナリストがナビする 金融の「しくみ」と「理論」』,野崎浩成,同文館出版株式会社,2015
③『信用金融金庫寄付講座ー中小企業金融論』,第1巻~第3巻,慶應義塾大学出版会
④『消費者と証券投資』,放送大学教材,林敏彦・佐賀卓雄,2011
主な関連科目 金融論Ⅰ、マクロ経済学、国際貿易など
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
基本的に講義の前後に質問等を対応する。それ以外の時間では、Moodleコースでのチャット機能利用して事前にアポを取ってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部現代経済学科(B群) FECE20202 2017~2022 2・3・4 - - - - -
経済科学部現代経済学科(B群) FECE20202 2023~2023 2・3・4 - -
経済科学部現代経済学科(B群) 41300 2024~2024 2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI20802 2017~2022 2・3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI20802 2023~2023 2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) 42300 2024~2024 2・3・4 - -