授業コード 40000500 単位数 2
科目名 金融論Ⅰ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 劉 亜静 配当年次 *下表参考

授業の題目 金融論入門 Money and Banking
学修の概要 本講義は、金融に関する基本知識の習得を目指します。特に、日常生活で遭遇する金融概念や、新聞記事で目にするような金融用語の理解を深めることに重点を置いた、初心者にもアクセスしやすい内容です。この講義を通じて、金融市場の動きや金融商品の基礎、さらには家計の資産管理に役立つ知識を身につけることができます。

さらに、講義では金融資産の投資戦略、企業向けの金融サービス、FinTechの最新トレンド、そしてキャッシュレス社会の推進といった、実用性に富んだ金融分野の先進的なトピックスも取り上げます。これらの分野では、デジタル化の進展が新たな金融サービスを生み出し、私たちの経済活動や生活様式に大きな変化をもたらしています。講義を通じて、これらの進展を理解し、未来の金融環境を見据える視点を養うことができるでしょう。
学修の到達目標 本講義の目的は、金融論における基礎的な概念と知識の習得にあります。たとえば、金利の動きが経済全体にどのような影響を与えるか、株式市場と債券市場の基本的な仕組み、さらには銀行システムと中央銀行の役割など、金融の根幹をなすテーマを深く理解します。

加えて、具体的な事例として、例えば2008年の世界金融危機の原因とその後の経済への影響、FinTechの台頭が既存の金融業界にもたらした変革、COVID-19パンデミックが世界の金融市場に与えた影響など、歴史的な出来事や現代の動向を通じて、金融論の理論が実際の経済活動にどのように応用されるかを学びます。
このような理論と実践の双方からのアプローチを通じて、学生は金融論の基本をしっかりと身につけるとともに、現代社会における金融の役割と影響について深い理解を得ることを目指します。
授業計画 第1回 ガイダンス、金融とは何か:最近の金融経済のトピックス、金融の概念、金融論の全体像を把握できるようになる
第2回 お金と銀行Ⅰ:貨幣の定義、役割、貨幣と物価の関係について説明できるようになる
第3回 お金と銀行Ⅱ:貨幣数量説、新しい貨幣ーFinTechの発展、仮想通貨などについて理解できるようになる
第4回 金利Ⅰ:金利とは何かについて説明できるようになる
第5回 金利Ⅱ:金利の決定要因について理解できるようになる
第6回 金融システムと金融仲介機関の役割:金融システムの機能、役割、日本の銀行の課題について分かるようになる
第7回 銀行以外の金融機関:銀行と類似した金融機関、ノンバンク金融機関、公的金融機関と財政投融資について把握できるようになる
(Moodleコース経由してオンデマンド授業実施する予定である。具体的には、Googleドライバでのビデオ視聴のオンデマンド形式で実施する予定。)
第8回 理解度テスト(60分)と解説・フィードバック(30分)
第9回 金利と短期金融市場:金融市場とは、金融市場の機能、短期金融市場、日銀の金融調節について説明できるようなる
第10回 債券と長期金融市場:長期金融市場、債券市場と国債、長期金利はどのように決まるかについて理解できるようになる
第11回 金融政策の基本手段と新しい展開:量的・質的緩和一体何か、マイナス金利などの金融政策の概念について把握できるようになる
第12回 間接金融型の金融商品:金融リテラシーと金融経済教育の重要性、家計の金融商品選択の現状について分かるようになる
第13回 直接金融型の金融商品:金融商品の性格、直接金融型の金融商品について分析できるようになる
第14回 外国為替市場の基礎知識:外国為替市場とは、為替レートの意味について理解できるようになる
第15回 復習講義:復習ガイダンスを実施する
授業外学習の課題 講義の内容を十分に理解するためには、講義資料と参考文献に対する事前の予習(約1時間程度)と、授業後の復習(1〜2時間程度)が推奨されます。理解度は個人差があるため、授業外での学習時間は自身の理解度に応じて適宜調整してください。
履修上の注意事項 大学のMoodleシステムを活用して講義資料を毎週更新します。授業参加状況、小テストの成績、課題提出などの授業全体の参加状況を重視します。なお、大学の授業実施方針により、休講や補講が生じる場合、その際には授業の実施形式が変更される可能性がありますのでご了承ください。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
 ※単位認定要件または期末試験等の受験要件として、一定の出席回数を定める場合。
成績評価の方法・基準 中間テスト(30%)、期末テスト(50%)、および授業参加状況と課題提出(小テストを含む)など平常点(20%)で評価する。
テキスト テキストは指定しませんが、毎回必要に応じて講義資料を用意します。
参考文献 ①『金融論 ベーシック+(プラス)第3版』,家森信善,中央経済社,2022.
②『社会と銀行』,放送大学,吉野直行(編),2014.
③『トップアナリストがナビする 金融の「しくみ」と「理論」』,野崎浩成,2015.
④『コーポレート・ファイナンス入門』,砂川伸幸,2004.
主な関連科目 金融論Ⅱ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
基本的に講義の前後に質問等を受け付ける。それ以外の時間では、Moodleコースで事前に連絡してください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
経済科学部現代経済学科(B群) FECE20201 2017~2022 2・3・4 - - - - -
経済科学部現代経済学科(B群) FECE20201 2023~2023 2・3・4 - -
経済科学部現代経済学科(B群) 41300 2024~2024 2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI20801 2017~2022 2・3・4 - - - - -
経済科学部経済情報学科(H群) FEEI20801 2023~2023 2・3・4 - -
経済科学部経済情報学科(H群) 42300 2024~2024 2・3・4 - -