授業コード 32005200 クラス
科目名 国際政治学Ⅱ 単位数 2
担当者 三上 貴教 履修期 第3学期
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 日本の死角を考える
授業の概要  日本に関する文献をテキストとして、その内容を掌握し、時に批判的視座を交えて検討する。テキストには以下の項目が並ぶ。
(1)「日本人は集団主義」という幻想、(2)日本人が「移動」しなくなっているのはなぜ?(3)日本人が大好きな「ハーバード式・シリコンバレー式教育」の歪みと闇、(4)日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと、(5)日本のエリート学生が「中国の論理」に染まっていたことへの危機感、(6)いまの若者たちにとって「個性的」とは否定の言葉である、(7)日本の学校から「いじめ」が絶対になくならないシンプルな理由、(8)家族はコスパが悪すぎる?(9)ご飯はこうして「悪魔」になった、(10)なぜ「ていねいな暮らし」はブーム化した一方、批判も噴出するのか、(11)「死んでまで一緒はイヤ・・・」、(12)自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感、(13)女性に大人気「フクロウカフェ」のあぶない実態、(14)性暴力加害者と性暴力被害者が直接顔を合わせた瞬間・・・、(15)「差別」とは何か?(16)私が「美しい」と思われる時代は来るのか?
 本書を通して、日本に関する問題を考える契機としてほしい。また、テキストに加えて、毎回新聞記事に基づく時事的な国際問題を取り上げる。現在進行形の国際問題と日本に関連する知識を随時確認する。
学習の到達目標 日本の死角を考え、自分の意見を発表できるようにする。
授業計画 第1回 授業の進め方と評価についてを中心としたオリエンテーション+テキスト「はじめに」を理解する。なお時事的な国際問題については初回から取り上げる。
第2回 (1)「日本人は集団主義」という幻想、を通して高野陽太郎の考え方を理解する。
第3回 (2)日本人が「移動」しなくなっているのはなぜ?を通して貞包英之の考え方を理解する。
第4回 (3)日本人が大好きな「ハーバード式・シリコンバレー式教育」の歪みと闇、を通して畠山勝太の考え方を理解する。
第5回 (4)日本が中国に完敗した今、26歳の私が全てのオッサンに言いたいこと、を通して藤田祥平の考え方を理解する。
第6回 (5)日本のエリート学生が「中国の論理」に染まっていたことへの危機感、(6)いまの若者たちにとって「個性的」とは否定の言葉である、を通して阿古智子と土井隆義の考え方を理解する。
第7回 (7)日本の学校から「いじめ」が絶対になくならないシンプルな理由、を通して内藤朝雄の考え方を理解する。
第8回 (8)家族はコスパが悪すぎる?を通して赤川学の考え方を理解する。
第9回 (9)ご飯はこうして「悪魔」になった、を通して磯野真穂の考え方を理解する。
第10回 (10)なぜ「ていねいな暮らし」はブーム化した一方、批判も噴出するのか、を通して阿古真理の考え方を理解する。
第11回 (11)「死んでまで一緒はイヤ・・・」、を通して井上治代の考え方を理解する。
第12回 (12)自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感、を通して大前治の考え方を理解する。
第13回 (13)女性に大人気「フクロウカフェ」のあぶない実態、(14)性暴力加害者と性暴力被害者が直接顔を合わせた瞬間・・・、を通して岡田千尋と藤岡淳子の考え方を理解する。
第14回 (15)「差別」とは何か?を通して鈴木裕之の考え方を理解する。
第15回 (16)私が「美しい」と思われる時代は来るのか?、を通してシャラ・ラジマの考え方を理解する。また、全体の振り返りを行う。
授業外学習の課題 テキストをしっかりと読み、その内容の大方が理解されていることが前提となる。テキスト等を読むために毎回45分程度の事前学修が必要になる。また授業後に復習の意味でテキストを読み返すことを薦める。その事後学修として毎回30分程度の事後学修が必要である。
履修上の注意事項  授業の前にテキストをしっかりと読んでおく。受講生はMoodleを用いて、授業で扱う箇所に関する質問を6回、事前に提出する。授業はテキストに基いて進めるため、事前に必ず購入しておくこと。
 テキストに加え、国際社会の時事的な動きをおさえるために、毎回、新聞記事(社説が中心となる)を配布する。これについても4回以上の質問・意見を求める。
 テキストに関する質問は、授業に出席してはじめて基礎点として換算する。時事的問題も授業に出席している学生に提起の権利がある。基礎点満点を獲得しておくためには、少なくとも6回の出席が義務付けられている。逆に言うと、初回を除き、他の8回の出欠は受講生の判断による。8回すべてが公認欠席となる場合は常識的には考えられないので、本授業において公認欠席は考慮の対象とならない。ただし、時事的問題を考察するための新聞記事に基づく資料は、公認欠席時の場合後日配布する。
成績評価の方法・基準 試験60%、授業に関する質問の提出6回と時事的問題に関する質問意見4回を、1回分4点として40%。
テキスト 現代ビジネス編『日本の死角』(2023年、講談社現代新書)
参考文献 適宜授業中に紹介する。
主な関連科目 国際政治学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
昼休みに設定する。事前にメール(tmikami*shudo-u.ac.jp/ただし*を@に代える)で三上まで問い合わせる。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科 FHED24315 2017~2017 2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科 2018~2023 2・3・4 - - - - -
法学部法律学科 2016~2016 2・3・4 - - - - -
法学部法律学科 FLIP20302 2017~2017 2・3・4 - - - - -
法学部国際政治学科(C群) 2015~2016 2・3・4 - - - - -
人間環境学部人間環境学科(関連科目) FHES28109 2017~2017 2・3・4 - - - - -