授業コード | 30096200 | 単位数 | 2 |
科目名 | 刑法総論Ⅰ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 十河 隼人 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 刑法総論:犯罪論の基本構造 |
学修の概要 | 刑法とは、いかなる場合に犯罪が成立し、どのような刑罰が科されるか、ということを定める法律です。刑法総論では、刑法が定める様々なルールのうち、全ての犯罪に共通するルールが扱われます。本講義では特に、犯罪の原則的形態(故意・作為・単独犯)について、その成立要件を学習します。講義の際には、重要判例を中心に具体例を挙げながら解説することで、皆さんの理解を具体化・深化させます。 |
学修の到達目標 | 1. 刑法総論の基本的知識を修得し、その思考方法を理解すること。 2. 刑法総論の基本的知識に基づいて、様々な事件・事例を分析し、そこでいかなる法的問題が生じるのかを的確に認識できるようになること。 3. 刑法総論の最重要問題について、判例の立場および代表的学説を踏まえ、自身の支持する立場から、論理的に一貫した解決を与えられるようになること。 |
授業計画 | 第1回 | 導入 【刑事法と刑法/刑法総論とは何か/本講義の流れ】 刑法の基本的意義と本講義全体の流れを理解する |
第2回 | 刑法の基礎(1) 【刑罰正当化論/罪刑法定主義】 刑罰正当化論と罪刑法定主義の基本的知識を得る |
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第3回 | 刑法の基礎(2) 【法益保護主義/責任主義/犯罪論体系】 犯罪論体系の概要を把握する |
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第4回 | 因果関係(1) 【条件関係/相当因果関係説/危険の現実化説】 因果関係論の基本的知識を修得する |
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第5回 | 因果関係(2) 【判例の検討】 因果関係論の基本的知識に基づいて事例の分析ができるようになる |
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第6回 | 被害者の同意 【同意の不処罰根拠/同意の諸要件/判例の検討】 被害者の同意論の基本的知識を修得し、それに基づいて事例の分析ができるようになる |
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第7回 | 正当防衛(1) 【違法論総説/正当防衛状況/正当防衛の諸要件/判例の検討】 正当防衛論の基本的知識を修得し、それに基づいて事例の分析ができるようになる |
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第8回 | 正当防衛(2) 【相互闘争状況における正当防衛の制限/過剰防衛】 正当防衛論の応用的知識を修得し、それに基づいて事例の分析ができるようになる |
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第9回 | 緊急避難 【緊急避難の法的性格/緊急避難の成立要件】 緊急避難論の基本的知識を修得し、それに基づいて事例の分析ができるようになる |
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第10回 | その他の違法性阻却事由 【法令行為・正当業務行為/可罰的違法性】(オンデマンド) 正当防衛・緊急避難以外の違法性阻却事由について概要を把握する |
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第11回 | 故意と事実の錯誤(1) 【責任論総説/故意の意義と内容/具体的事実の錯誤】 責任論の全体像を把握した上で、故意論の基本的知識を修得する |
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第12回 | 故意と事実の錯誤(2) 【前回の続き/判例の検討】 故意論の基本的知識に基づいて事例の分析ができるようになる |
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第13回 | 違法性の意識と違法性の錯誤 【総説/諸学説の対立/判例の検討】 違法性の意識論の基本的知識を修得し、それに基づいて事例の分析ができるようになる |
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第14回 | 正当化事情の錯誤 【誤想防衛/誤想過剰防衛】 応用的問題である正当化事情の錯誤について、その問題状況を理解した上で、事例を分析できるようになる |
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第15回 | 全体のまとめ 【犯罪論の基本構造/期末試験について】 今学期に学修した内容を再確認し、理解を定着させる |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎講義のテーマについて、レジュメとを、参考文献と照らし合わせながら熟読しておいてください。その過程で当然生じる疑問点についてもまとめておくとよいでしょう。 事後学修(2時間程度):復習として、講義内容を思い出しながら、レジュメをしっかりと見直してください。キーワードが多く出てくるため、それらの意味を、レジュメを見なくても答えられるようになることを意識してください。 |
履修上の注意事項 | *本科目の名称は、2023年度およびそれ以前の入学生の場合は「刑法総論」ですが、2024年度入学生の場合は「刑法総論I」となります。 *この授業ではMoodleを用います。レジュメ等のアップロードはMoodleで行いますので、各自印刷するか、PC等を持参してください。 *ブレンド型授業を実施します。(Moodle) *公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は、成績評価において出席と同等に扱います。 ・公認欠席時の資料等については、Moodleコース上にデータを提示します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験(100点)による。ただし、試験の点数が60点に満たない者については、出席回数・受講態度を考慮して(最大10点)、60点まで加点する。 |
テキスト | 特に指定しない。レジュメを用いて講義を行う。 |
参考文献 | 授業中に適宜紹介する。 |
主な関連科目 | 各種の刑事法科目、特に刑法総論II(2023年度以前の入学生の場合:現代犯罪論) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って頂ければ、フィードバック、質問、相談等には随時対応します。その他、メールやMoodle等による相談にも対応します。試験の解説は、試験後Moodleに掲示します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部法律学科(基本科目) | 31200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |