授業コード | 30095613 | 単位数 | 2 |
科目名 | ゼミナールⅠ(2024) | クラス | 13 |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 柳生 一成 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 国際法・国内法の視点からLGBTIQ+の人権を学ぼう |
学修の概要 | (1) ゼミのねらい 現在、国際法、とくに国際人権法は国内社会の日々の生活に深く関わっています。本ゼミナールでは、2年間をかけて、障がい者にかかわる国際法が国内社会でどのように実現され、また課題を抱えているかと、その知識がLGBTIQ+の権利の保障についても役立つことを学びます。今年度前期は、LGBTIQ+の権利について基礎的な知識の確認や国内社会における問題などを見ていきます。 (2) ゼミの進め方 各授業でプレゼンテーションを行う担当ペア・グループを決め、LGBTIQ+の権利に関連する文献・資料を要約し、そして関連あるニュースなどを調査してもらったうえで、発表してもらいます。そのプレゼンテーションをもとにゼミ生全員で議論を行います。 |
学修の到達目標 | 本授業を履修することで、 (1)LGBTIQ+に関する国際法・国内法の内容が理解できるようになる。 (2)専門的な知識をプレゼンテーションによって的確に伝達できるようになる。 (3)専門的な知識をもとに、論理的なディスカッションができるようになる。 (4)グループによる協同で知識を身につけ、思考を深めることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ガイダンス・LGBTIQ+に関する基礎知識の確認 授業の進め方の説明、教員および学生の自己紹介などを行います。その後、LGBTIQ+に関する基礎的な知識を共有します。 |
第2回 | LGBTIQ+に関する国際人権法①―国際人権法の概要 性的指向・性自認(SOGI)に関する国際人権法の現状を確認します。 |
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第3回 | トランスジェンダーの人々が直面する問題①―総論・トイレ訴訟 トランスジェンダーの人々が直面する問題、とくにトイレの使用について最高裁判決を中心に学びます。 |
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第4回 | トランスジェンダーの人々が直面する問題②―性同一性障害特例法の現状 性同一性障害特例法の問題点や現状を最高裁判決を確認しつつ学びます。 |
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第5回 | インターセックスの人々が直面する問題 ありのままでいる権利に関してインターセックスの人々が直面する問題を扱い、FGMに関する女性の人権などと関連させて分野横断的な視野の構築を試みます。 |
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第6回 | 同性パートナーが直面する問題―総論・パートナーシップ制度 同性パートナーに関する法的制度を複数回に分けてみていく中で、日本の地方自治体のパートナーシップ制度について学びます。 |
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第7回 | 同性婚 同性婚に関する国内訴訟を確認し、問題点を学びます。 |
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第8回 | 同性カップルと子ども―ファミリーシップ制度 同性パートナーの権利を考えるときには子どもの存在も視野に入れる必要が出てきています。ここでは日本の地方自治体のファミリーシップ制度等を学びつつ、生殖医療や子どもの出自を知る権利等と関連させて分野横断的な視野の構築を試みます。 |
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第9回 | 世界各国のパートナーシップ制度・同性婚等の現状 日本以外の国々が同性カップルについてどのように法的に承認しているかを学びます。 |
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第10回 | SOGIに関する問題についてのディスカッション これまでの授業の復習として、学生が選ぶテーマについて2グループに分かれてディベートを行います。 |
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第11回 | LGBTIQ+に関する知識を学生相互間のクイズ形式で深める 新聞記事や雑誌記事を素材として、学生が時事的なニュースに関するクイズを作成し、他の学生が回答する形式によって、これまでの学習の内容を復習します。 |
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第12回 | LGBTIQ+と企業・労働 ALLYなどLGBTIQ+に関する企業の取組みを確認します。 |
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第13回 | LGBTIQ+に関する国際人権法②―LGBTIQ+と文化 LGBTIQ+の権利を制限するような議論の中で「文化」という言葉が持ち出されます。国連人権理事会における「性的指向・性自認」と文化に関する議論を学んだ上で、それに照らして日本の現状を考察します。 |
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第14回 | LGBTIQ+の権利に関してさまざまな媒体で考察する① ―絵本 同性愛者に関する絵本等を用いて、LGBTIQ+の直面する問題点等を考察します。 |
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第15回 | LGBTIQ+の権利に関してさまざまな媒体で考察する② ―映画等 LGBTIQ+に関する映画を事前に観て、その描き出す問題点を国際法等の観点からディスカッションします。 |
授業外学習の課題 | 事前学習(2時間):授業外において、プレゼンテーションの担当者はその準備(資料の読解・要約、レジュメやスライドの作成など)を行って下さい。報告者以外の学生は、指定された資料を読んで授業に臨んで下さい。、また、課題の作成が求められる場合があります。 事後学習(2時間):授業におけるディスカッションの内容等を思い返しつつ文献を読み返し、重要な用語を使えるようにして下さい。 授業外の学習時間は60時間以上を確保して下さい。 |
履修上の注意事項 | ・この授業は演習形式の授業であり、学生が主体的に学ぶことが求められます。 ・扱うテーマは学生の国内判例の動向や学生の理解度によって変更することがあります。 ・プレゼンテーション、リサーチなどはペアまたはグループで行うことを予定しています。 ・授業の内容が充実するかは、ゼミ生によるプレゼンテーションの授業において、テーマに関するゼミ生全員の理解が深まったか否かに大きく影響されます。内容が充実したプレゼンテーションの準備をして下さい。 ・正当な理由無く、授業中のスマートフォンの使用や居眠りをした学生には退室を求めることがあります。 ・可能ならば、外国語の文献も少し扱いたいと思っています。 ・公認欠席について代替措置のレポート・資料(プレゼンテーションの欠席の場合)を作成した場合のみ授業に出席した場合と同様の成績評価を行います。 |
成績評価の方法・基準 | ・プレゼンテーションとその準備(55%)、議論への参加度(45%)を基礎として総合的に評価します。 ・ただし正当な理由が無く、授業を4回以上を欠席した場合は単位取得ができません。正当な理由のない遅刻・途中退室も欠席と同様に扱います。 ・正当な理由がなく、プレゼンテーションの回を欠席した者は単位取得ができません。 ・正当な理由がある場合は公認欠席に該当する場合です。 |
テキスト | 配布資料を用います。初回ガイダンスで説明します。 |
参考文献 | 谷口洋幸編『LGBTをめぐる法と社会』(日本加除出版株式会社、2019年)等。初回ガイダンスや授業内で適宜指示します。 |
主な関連科目 | 国際法、国際人権論(2024年度は開講しません)など |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業の前後に質問・相談に応じます。それ以外の時間帯に質問したい方は、授業後に声をかけるか、またはメールにて連絡して下さい。日程調整をします。 課題へのフィードバックは原則として授業内で行いますが、個別のフィードバックを希望する場合はオフィスアワーなどを利用して下さい。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部法律学科(演習) | - | 2016~2019 | 3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(演習) | FLLA30801 | 2020~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(演習) | - | 2023~2023 | 3・4 | - | - | - | - | - |