授業コード | 30055800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 現代犯罪論 | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 十河 隼人 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 刑法総論:犯罪の諸形態 |
学修の概要 | 刑法とは、いかなる場合に犯罪が成立し、どのような刑罰が科されるか、ということを定める法律です。刑法総論では、刑法が定める様々なルールのうち、全ての犯罪に共通するルールが扱われます。本講義では特に、犯罪の例外的形態(不作為犯・過失犯・未遂犯・共犯)について、その成立要件を学習します。講義の際には、重要判例を中心に具体例を挙げながら解説することで、皆さんの理解を具体化・深化させます。 なお、本講義では、刑法総論I(※)の内容(作為・単独犯の構成要件該当性、違法性阻却事由、故意、責任阻却事由)を修得していることが前提となるため、同科目を履修してから本講義を受講することを強く勧めます。これを履修していない者はもちろん、かつて履修した者も、下記「参考文献」に掲げた教科書などを用いて復習した上で、本講義に臨むようにしてください。 (※)2023年度およびそれ以前の入学生については、「刑法総論」。 |
学修の到達目標 | 1. 刑法総論の応用的知識を修得し、その思考方法を理解すること。 2. 刑法総論の応用的知識に基づいて、様々な事件・事例を分析し、そこでいかなる法的問題が生じるのかを的確に認識できるようになること。 3. 刑法総論の重要問題について、判例の立場および代表的学説を踏まえ、自身の支持する立場から、論理的に一貫した解決を与えられるようになること。 |
授業計画 | 第1回 | 導入 【犯罪の原則的形態と例外的形態/本講義の流れ】 犯罪の原則的形態と例外的形態との違いを理解し、本講義全体の流れを把握する |
第2回 | 刑法基礎理論 【刑罰の正当化根拠/罪刑法定主義/法益保護主義/責任主義】 刑法基礎理論の内容を復習し、理解を確実にする |
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第3回 | 犯罪論体系 【構成要件該当性/違法性/責任/不作為・過失・未遂・共犯と犯罪論体系】 犯罪論の全体像を復習し、理解を確実にする |
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第4回 | 不作為犯(1) 【作為と不作為の区別/作為義務の発生根拠/判例の検討】 不作為犯の基本問題を理解し、事例を分析できるようになる |
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第5回 | 不作為犯(2) 【不作為犯の結果回避可能性/作為可能性・作為容易性/判例の検討】 不作為犯の応用問題を理解し、事例を分析できるようになる |
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第6回 | 過失犯(1) 【過失犯総説/過失犯の構造/予見可能性/判例の検討】 過失犯の基本問題を理解し、事例を分析できるようになる |
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第7回 | 過失犯(2) 【大規模過失事件/管理監督過失/信頼の原則】 過失犯の応用問題を理解し、事例を分析できるようになる |
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第8回 | 未遂犯(1) 【未遂犯総説/不能犯/判例の検討】(オンデマンド) 未遂犯論の全体像を把握し、不能犯論について事例を分析できるようになる |
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第9回 | 未遂犯(2) 【実行の着手時期/判例の検討】 実行の着手について、その理論構造を把握するとともに、事例を分析できるようになる |
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第10回 | 未遂犯(3) 【中止犯/判例の検討】 中止犯について、その理論構造を把握するとともに、事例を分析できるようになる |
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第11回 | 共犯(1) 【共犯総説/正犯・共犯論の全体像】 共犯論の全体像を把握して、どの領域で何が論点になるのかを大まかに理解する |
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第12回 | 共犯(2) 【間接正犯の成立要件/判例の検討】 間接正犯の成立要件を理解し、それに基づいて事例を分析できるようになる |
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第13回 | 共犯(3) 【共犯の処罰根拠/共犯の従属性/共犯の因果性/判例の検討】 共犯の処罰根拠・従属性・因果性の理論構造を理解し、それに基づいて事例を分析できるようになる |
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第14回 | 共犯(4) 【共同正犯の成立要件/判例の検討】 共同正犯の成立要件を理解し、それに基づいて事例を分析できるようになる |
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第15回 | 共犯(5) 【承継的共犯/共犯からの離脱】 ここまでに得た共犯論の基礎知識を適用して応用的問題に取り組み、その事例を分析できるようになる |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎講義のテーマについて、レジュメとを、参考文献と照らし合わせながら熟読しておいてください。その過程で当然生じる疑問点についてもまとめておくとよいでしょう。 事後学修(2時間程度):復習として、講義内容を思い出しながら、レジュメをしっかりと見直してください。キーワードが多く出てくるため、それらの意味を、レジュメを見なくても答えられるようになることを意識してください。 |
履修上の注意事項 | *本科目の名称は、2023年度およびそれ以前の入学生の場合は「現代犯罪論」ですが、2024年度入学生の場合は「刑法総論II」となります。 *この授業ではMoodleを用います。レジュメ等のアップロードはMoodleで行いますので、各自印刷するか、PC等を持参してください。 *ブレンド型授業を実施します。(Moodle) *公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は、成績評価において出席と同等に扱います。 ・公認欠席時の資料等については、Moodleコース上にデータを提示します。 |
成績評価の方法・基準 | 期末試験(100点)による。ただし、試験の点数が60点に満たない者については、出席回数・受講態度を考慮して(最大10点)、60点まで加点する。 |
テキスト | 特に指定しない。 |
参考文献 | ・刑法総論Iの内容の復習用教材として、松原芳博『刑法概説[第2版]』(成文堂、2022年)を勧めます。同書の1–60頁を熟読してから講義に臨むようにしてください。 ・すでに他の教科書(大塚裕史ほか『基本刑法I 総論[第3版]』など)を持っている人は、それで復習してもかまいません。 |
主な関連科目 | 各種の刑事法科目、特に刑法総論I |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
アポイントを取って頂ければ、フィードバック、質問、相談等には随時対応します。その他、メールやMoodle等による相談にも対応します。試験の解説は、試験後Moodleに掲示します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部法律学科(刑事法) | - | 2016~2016 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(刑事法) | FLLA20403 | 2017~2017 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(刑事法) | FLLA30501 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
法学部法律学科(刑事法) | FLLA30501 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
法学部国際政治学科(F群) | - | 2015~2016 | 3・4 | - | - | - | - | - |