授業コード | 30025600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 特殊講義E(マスコミ文章講座Ⅱ) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 渡辺 拓道 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 特別講義C(マスコミ文章講座Ⅱ) |
学修の概要 | 書き手の思いが、読み手に伝わる文章を書くため、「講座Ⅰ」で履修した内容を深める「中級・発展編」です。 エッセーや新聞記事などを題材に、他の人が書いた文章を手直ししたり、書き出しや締めくくりの実例を学んだりして、より表現力を高めます。さらに、良い文章の特長を読み解いたり、新聞記事スタイルの文章執筆にも挑戦します。目標はあくまで「自分にしか書けないことを、誰が読んでも分かるように書く」です。 履修生に書いてもらった作文は、中国新聞の記者を長年続けた経験を生かして個別に添削します。次の授業で返却し、授業の中で、全体の講評をします。 マスコミ・メディア志望の学生の履修を推奨します。授業の柱は、以下の3点です。 1、文章の表現力を高めるための座学・ワークショップ 2、実作(座学を踏まえて具体的テーマを示し、授業時間内、あるいは時間外の課題として作文を書いてもらう) 3、社会の動きに関心を持ち、書き手の思いを正確な文章として表現するため、新聞記事(コラム、ルポ、論評など)やエッセーを読み込む |
学修の到達目標 | ・「体験を書く」と「思いを書く」との違いを学び、読み手に共感してもらえる作文を仕上げることができるようになる。 ・良質なエッセーや新聞コラムを読み込み、書き始めや締めくくり、全体の構成のポイントをつかむことができるようになる。 ・推敲や、他人の文章を添削するワークなどを通じ、第三者の目で自分の文章を評価できるようになる。 ・新聞のルポルタージュ記事を読み込むなどのワークを通じて「具体的な事実」を細部まで書く大切さを学び、自らの作文に応用できるようになる。 ・長編エッセーなどを材料に「魅力的な表現」の意味を学び取り、読み手に情景を思い浮かべてもらえる個性的な作文を書くことができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | ①座学「文章を書く意味を、もう一度考える」 「体験」と「思い」をうまく伝える新聞記事を読み、「伝えたい思いの大切さ」に気付く |
第2回 | ②実作(1)エピソードにこだわる ①の座学を基に作文を書き、具体的な自分の体験を明確にする効果を理解する |
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第3回 | ③座学「書き出しと締めくくり」 良質なエッセーや新聞コラムを読み、書き出しと締めくくりのポイントを習得する |
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第4回 | ④座学・ワーク「書き出しと締めくくりの展開」 一つの文章の段落を入れ替えるなどのワークを通じ、全体の構成も考える力を付ける |
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第5回 | ⑤実作(2)発想を飛ばす ④の座学・ワークを生かし、新たな発想と構想の作文を書き上げる |
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第6回 | ⑥座学・ワーク「写真を文章で表現する」 写真の絵柄を文章で正確に表現することに挑戦し、言葉で相手に伝える難しさを知る |
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第7回 | ⑦実作(3)他人の文章を添削し、自らの欠点に気付く 読者の投稿記事を材料に添削に挑戦し、より良い文章に手直しする力を付ける |
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第8回 | ⑧座学「表現力を高める」中級編のまとめ 良質なエッセーを読み込んで、共感を誘い、観察力や五感を生かして書く手法を身に付ける |
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第9回 | ⑨実作(4)少し長い作文を書いてみる 講座Ⅰで書いてきた作文に比べ、少し長い作文に挑戦して違いを体感する |
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第10回 | ⑩座学「ルポルタージュを読む。神は細部に」 徹底して事実に基づくルポ記事を読み込み、「具体的に書く」意味を理解する |
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第11回 | ⑪実作(5)具体的な材料を組み合わせる ⑩の座学を生かして作文を書き、具体的で個性的な文章を書く力を身に付ける |
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第12回 | ⑫座学・ワーク「人物を取材し、記事を書く」 模擬記者会見を体験し、記事で人物を紹介する難しさを体感する |
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第13回 | ⑬実作(6)読み手に共感してもらう ⑩⑫の座学を踏まえ、人物描写にこだわった共感してもらえる作文を書く力を付ける |
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第14回 | ⑭座学・ワーク「長編エッセイを味わう」 高校生が書いた長編エッセーを材料に、魅力的で情景が浮かぶ表現方法を読み取る |
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第15回 | ⑮実作(7)情景を浮かび上がらせる ⑭の座学を生かして作文を書き、情景が浮かび上がるような表現力を身に付ける ⑯座学「個性が全て」発展編のまとめと、課題の講評 「私にしか書けない」「個性的な」作文の意味を改めて理解する |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):それまでに学んだ講義のポイントを意識しながら、新聞・小説など自分の好きな文章を読む。身近な出来事を文章としてイメージする習慣を付け、日記を書いたり、自分でテーマを決めて作文を書いたりしてみる。 事後学修(2時間程度):返却された作文の添削に従って忠実に書き直し、元の自分の作文と比較するなどの検証に取り組む。毎回配布される資料を使って、授業の内容を復習する。 |
履修上の注意事項 | ・受講生は,「講座Ⅰ」を履修していることが望ましい。希望があれば「講座Ⅱ」からの受講も認めますが、一定の基準に達しているかどうかを確認するため、事前に書類の提出を求める場合があります。受講生は原則として30人以内とします。 ・初回を含めて毎回の授業では、必ず「縦書きの400字詰め原稿用紙」(様式は問いません)を用意してください。 ・学修の到達度を見るため試験に替えて、授業外で、後期の半ばに「中間」、終了前に「期末」の課題(作文)を出します。 ・病気や就職活動、公式大会への出場など、やむを得ない欠席の場合は、事前・事後に欠席届を提出してください。成績評価の際に配慮します。 ・公認欠席は、単位認定要件には影響しないよう配慮します。当日の資料は後日配布します。授業外の課題提出と重なった場合は、期限を延長するなどの配慮をします。 ・私語やスマートフォンの使用など、教室内で他の受講生に迷惑が掛かる行為は厳禁です。 |
成績評価の方法・基準 | 授業での実作とワーク(70%)、中間・期末の授業外で行う二つの課題作文(計30%)を目安に、総合的に判断します。欠席が多い場合は減点することがあります。 |
テキスト | 使用しません。テーマに応じた資料を毎回、プリントで配布します。 |
参考文献 | 授業内で随時、紹介します。 |
主な関連科目 | マスコミ文章講座Ⅰ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・実作やワークについては、授業内で講評します。 ・質問は、授業中・授業の終了後に対応し、出席カードでも受け付けます。講義内容にかかわることは次の授業で回答します。 ・相談は、授業終了後に申し出るか、出席カードに記入してあれば個別に対応します。 ・授業外で課す期末の作文への質問などには、個別にメールで対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
法学部国際政治学科(E群) | - | 2015~2016 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |