授業コード 26000400 単位数 2
科目名 英語学・英語教育学ゼミナールB(レキシコン文献購読) クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 石田 崇 配当年次 *下表参考

授業の題目 レキシコン文献購読(Reading on the Lexicon)
学修の概要 本ゼミナールでは、「個別言語は、何が言えるかではなく、何を言わなければならないかという点で異なる」という指摘をしたJacobson(1959)の主張について考えていきます。特に、言語系統的には遠い関係と言われる、日本語と英語を比較していきます。本ゼミナールでは、(i) 人が伝達行為を行う際の言語使用の実態について日英語比較を行い、(ii) 両言語の違いが何に由来するのかについて考察します。
学修の到達目標 ①日英語の言語学上の差について、具体的なデータに基づいて比較・検討できる。
②英語で書かれた内容を正確に理解し、適切な日本語で説明することができる。
授業計画 第1回 ガイダンス:授業の進め方についての説明
第2回 Setting the scene
文献の場面設定を読み、概要をつかむ。
第3回 What you must say and what you want to say①(基礎)
言語において何が言えるか・何を言わなければならないかの違いを知る。
第4回 What you must say and what you want to say②(応用)
言えることと言わなければならないことの間の差を考える。
第5回 What you must say and what you want to say③(発展)
義務的に表さなければならない点について日英語で比較する。
第6回 What are the limits of grammar?①(基礎)
文法に制限があるのかを知る。
第7回 What are the limits of grammar?②(応用)
文法上の制限と個別言語の関係を学ぶ。
第8回 What are the limits of grammar?③(発展)(オンデマンド)
文法上の制限は他にどのようなことと関連させられるかを考える。
第9回 Lexically determined structures①(基礎)
語彙的に定まる構造があることを知る。
第10回 Lexically determined structures②(発展)
語彙的に定まる構造とその他の構造との関係について学ぶ。
第11回 Beyond syntax and lexis: how we really talk①(基礎)
実際の言語使用の事例を観察する。
第12回 Beyond syntax and lexis: how we really talk②(応用)
言語使用の場面における統語と語彙のずれを学ぶ。
第13回 Beyond syntax and lexis: how we really talk③(発展)(オンデマンド)
統語と語彙に制約を受けない場合にはどのような作用が働いているかを考える。
第14回 Wrapping up
ここまでの内容を基に、レキシコンとは何かを考え議論する。
第15回 後期の振り返りと期末試験について
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):学修には、英和辞典だけではなく英英辞典も積極的に利用すること(Oxford Learner's DictionaryやCollins Online Dictionaryなど)。
事後学修(2時間程度):その日の講義内容について十分に復習をすること。
履修上の注意事項 ※ブレンド型授業を実施します(Moodleを使用。オンデマンド回について変更する場合は、事前にアナウンスします)。
※公認欠席も含め、いかなる理由であれ、欠席は4回までとする。欠席時の資料は、後日moodle上に掲載する。
成績評価の方法・基準 平常点(20%)及び期末試験(80%)を総合して評価する。
テキスト プリントを配布するため、テキストを購入する必要はありません。
参考文献 Calude, Andreea S. and Laurie Bauer (2022) "Mysteries of English Grammar: A Guide to Complexities of the English Language," Routledge, New York.
Hinds, John (1986) Situation vs. Person Focus-日本語らしさと英語らしさ,くろしお出版.
廣瀬幸生・長谷川葉子 (2010) 『日本語から見た日本人ー主体性の言語学ー』開拓社.
他の文献は必要に応じて紹介します。
主な関連科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・質問・相談等は授業の前後に対応します(他の可能な対応については初回授業時に説明します)。
・期末試験のフィードバックは、希望者に対して個別に行います。希望者は、事前にメールでアポイントメントをとってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN20316 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN20316 2023~2023 2・3・4
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) 22400 2024~2024 2・3・4