授業コード | 24016600 | 単位数 | 2 |
科目名 | 社会学特殊演習Ⅱ(デジタル化によって構成されていく現実) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 仁井田 典子 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | デジタル化によって構成されていく現実 |
学修の概要 | 「デジタル化」とは、ただ単に、メディアの仕組みがデジタルテクノロジーを用いた仕組みに移行するというだけではなく、AI(人工知能)を含めたデジタルテクノロジーを軸に社会システムが大きく変容し、私たちの日常における暮らしや、自己のあり方までも変え、再帰的にテクノロジーそれ自体も複雑性のもとでさらに新たなものへと変わっていくことを意味している。2022年2月24日に始まったロシア連邦によるウクライナ侵攻において、AIを搭載した「自爆ドローン」や、AIチャットボットによる虚実入り乱れたSNS投稿が情報戦に果たした役割は非常に大きいものであると言わざるを得ないだろう。この授業では、こうしたデジタル化によって現実がどのように構成されていくのかについて、具体的な事例をもとにみていく。 |
学修の到達目標 | デジタル化によって事実が構成されていくことを説明できる |
授業計画 | 第1回 | イントロダクション:デジタル化とは何か デジタル化とは何かについての知識を得る |
第2回 | 補論1:表象が現実をつくりだす 歴史的な事例をもとに表象が現実をつくりだすことを理解できる |
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第3回 | 補論2:うわさが現実をつくりだす:『オルレアンのうわさ』 『オルレアンのうわさ』をもとに、うわさが現実をつくりだすことを理解できる |
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第4回 | 補論3:インターネットによって促進される人々の間のつながりを明らかにするネットワーク分析 インターネットによって促進される人々の間のつながりを明らかにするネットワーク分析についての知識を得る |
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第5回 | コロナ禍におけるデジタル化は働き方にどのような影響を与えたのか 統計データをもとに、コロナ禍におけるデジタル化は働き方にどのような影響を与えたのかについての知識を得る |
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第6回 | ロシア連邦によるウクライナ侵攻におけるデジタル技術の活用 ロシア連邦によるウクライナ侵攻においてどのようなデジタル技術が活用されているのかについての知識を得る |
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第7回 | ロシア連邦によるウクライナ侵攻において、戦争はどのように変わりつつあるか デジタル化により、ロシア連邦によるウクライナ侵攻において、戦争はどのように変わりつつあるかについての知識を得る |
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第8回 | デジタル化による一般人の遠隔からの戦争への参加 デジタル化により、ロシア連邦によるウクライナ侵攻において、一般人の遠隔からの戦争への参加が可能となっており、実際にそうした人たちが少なからず存在していること理解する |
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第9回 | デジタル化によるネットワークのもとで形成される情動 私たちの情動はデジタル化を経て実現されることを理解できる |
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第10回 | 新興国におけるデジタル化 新興国においては、デジタル化が先進国以上に進んでいる国々がみられ、どのようなかたちでデジタル化が使われているのかについての知識を得る |
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第11回 | デジタル化による格差の自動化 どのように貧しい人々を益々困難な状況に追いやっているかについて知識を得る |
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第12回 | デジタル化による思考の誘導 SNSやビッグデータ、AIの進化が、社会システムの基層を大きく変えつつあり、ネットは人々の感情を増幅させ、共有される匿名の怒りが世界を分断していることを理解できる |
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第13回 | 補論4:デジタル化はジェンダー平等にどのような影響をもたらすか デジタル化はジェンダー平等にどのような影響をもたらすのかについて理解できる |
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第14回 | デジタル化はユートピアか?ディストピアか? デジタル化をどのように活用していけばよいのかについての文献を購読し、自分の意見を他者に述べることができる |
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第15回 | まとめ:デジタル化は現実をどのように構成するのか これまでの授業をふりかえり、デジタル化は現実をどのように構成するのかについてのレポートをまとめて発表し合い、理解を深めることができる |
授業外学習の課題 | 毎回課題に取り組んでレポートを作成し、講義へ参加すること。 |
履修上の注意事項 | 公認欠席は欠席としてカウントしませんが、出席にはなりません。 毎回課題に取り組んでレポートを作成し、講義で報告してもらいます。 |
成績評価の方法・基準 | 講義での報告(30%)とレポート(70%)で総合的に評価します。 |
テキスト | 授業開始までに指示します。 |
参考文献 | |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問や相談については、授業後またはメールにて対応します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(特殊演習科目) | FHHS36225 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(特殊演習科目) | FHHS36225 | 2023~2023 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |