授業コード 24002700 単位数 2
科目名 社会調査方法論 クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 伊藤 泰郎 配当年次 *下表参考

授業の題目 社会調査の方法について具体的に学ぶ。
学修の概要 量的調査と質的調査の具体的な手法を学ぶ。量的調査に関しては、調査の企画と仮説の構成、対象者や調査方法の選定、サンプリング、調査票や設問の作成、実査の現場で必要なこと、調査データの整理などを取り上げる。質的調査に関しては、調査の企画と事前準備、アポイントやインタビューの方法、調査後の対応、文字起こしやフィールドノートの作成方法などを取り上げる。
学修の到達目標 ・調査設計と実施方法について具体的に理解する。
・自分の力で調査を実施して分析可能な形のデータを得るために何が必要かを理解できる。
・自分以外の人が実施した調査について理解や評価ができるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンス・社会調査の実施に向けて
この科目全体の学習の流れを理解するとともに、社会調査の手順を大まかにつかむ。
第2回 調査の設計と仮説構成
記述と説明、理論仮説と作業仮説、相関関係と因果関係などについて理解できるようになる。
第3回 調査の目的と方法
調査方法の特性を理解するとともに、目的によって有効な調査方法が異なることを理解する。
第4回 量的調査(1)調査の手順(調査票の配布と回収法)
調査票の配布や回収の方法について、それぞれの特性とともに理解する。
第5回 量的調査(2)母集団と標本(サンプリング)
サンプリングの重要性を理解するとともに、具体的な方法とそれぞれの有効性について理解する。
第6回 量的調査(3)調査票の作成(調査票の構成と質問文の作り方)
調査票を作成する際の留意すべきポイントや様々な工夫について具体的に理解する。
第7回 量的調査(4)調査票の点検とデータ作成(エディティング・コーディング・クリーニングなど)
回収した調査票から分析可能なデータを作成する作業について大まかに理解する。
第8回 先行研究の探索と収集(1)世論調査
既存の世論調査を調べる方法を習得するとともに、その結果について考察できるようになる。
第9回 先行研究の探索と収集(2)文献の収集
論文や雑誌記事を調べる方法を習得するとともに、先行研究の見取り図を描くことができるようになる。
第10回 先行研究の探索と収集(3)公的統計の利用
公的統計の利用方法を習得するとともに、研究に必要な統計データを入手できるようになる。
第11回 質的調査(1)質的調査の種類と考え方
質的調査の多様な方法についてそれぞれの特性とともに理解する。
第12回 質的調査(2)インタビュー調査
インタビュー調査の具体的な手法を理解し、実際に行うインタビューがイメージできるようになる。
第13回 質的調査(3)参与観察とフィールドワーク
参与観察やフィールドワークによって何をどのように明らかにできるのかを理解する。
第14回 結果の公表と調査報告書の作成
社会調査によって得られたデータからどのように報告書を作成するのかイメージできるようになる。
第15回 社会調査の現在
現代の社会調査が抱える困難を理解するとともに、新しい調査方法とその特性について知識を得る。
授業外学習の課題 授業の復習をした上で次回の授業にのぞむこと。また、授業外の課題として指示したものは期限までに必ず提出すること。
履修上の注意事項 ・公認欠席は出席にはならない。
・一定の出席を満たさなければ単位修得はできない。
・公認欠席時の資料は後日配布する。
成績評価の方法・基準 定期試験:50%、授業で毎回行う小レポート:50%
テキスト 使用しない。授業において参考文献やその中での該当箇所を適宜指示する。
参考文献 森岡清志編『ガイドブック社会調査 (第2版)』日本評論社(2007)
原純輔『社会調査―しくみと考えかた』左右社(2016)
大谷信介・木下栄二・後藤範章・小松洋編『新・社会調査へのアプローチ』ミネルヴァ書房(2013)
玉野和志『実践社会調査入門』世界思想社(2008)
岸政彦・石岡丈昇・丸山里美『質的社会調査の方法』有斐閣(2016)
主な関連科目 社会調査概論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中や授業後に受け付けます。メールでも対応します。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部社会学科(社会調査関連科目) 24200 2024~2024 1・2・3・4 - - -