授業コード 23000800 クラス
科目名 日本文化論(浮世絵) 単位数 2
担当者 腮尾 尚子 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 浮世絵の製作工程
授業の概要 (1)趣旨
浮世絵は、海外でも名高い日本の伝統文化の代表格といえるが、その実、浮世絵がどのようにして製作されるかという本質的なことが、日本国内で十分理解されていない。
浮世絵とは(特殊な例外もあるが)基本的に「木版画」であり、絵師・彫り師・摺(す)り師・版元の共同作業によって製作されるものである。
この科目では、知っているようで知らない浮世絵の製作工程について解説する。

(2)対面型授業・座席指定制
第1回授業において、「座席表」により「座席指定」を行う。

(3)新型コロナ対策
新型コロナが蔓延した場合、途中回から「オンデマンド型」授業に切り替える可能性がある。
いつ「オンデマンド型」授業に切り替わっても困らないよう、各自、パソコン・プリンターを自宅で使えるようにしておく事。

(4)この科目を履修するための前提条件
必ず第1回授業に出席して、「授業ガイダンス」を受け、その内容を理解する事。
「授業ガイダンス」を受けない学生や、受けても内容を理解しない学生には、この科目の履修を許可しない。

【注意】第1回授業に出席する際は、各自、この「シラバス」を紙に「印刷」して持って来る事。
(印刷の仕方が分からない場合、本学情報センターで教わる事が出来る。要予約)

(5)「漢字の小テスト」を受験するための前提条件
必ず第1回授業に出席して、「漢字の小テストガイダンス」を受け、その内容を理解する事。

(6)「前期末試験」を受験するための前提条件
欠席回数(出席カードの無効回数も含めた回数)を「2回以内」にとどめる事。
且つ、必ず第15回授業に出席して、「前期末試験ガイダンス」を受け、その内容を理解する事。
「前期末試験ガイダンス」を受けない学生や、受けても内容を理解しない学生には、受験を認めない。

(7)穴埋め式「講義資料」の活用
ほぼ毎回、教室で、穴埋め式「講義資料」(紙)が配布される。
学生は教員の解説を聴き、板書を見ながら、穴埋め式「講義資料」の空所に、キーワードを「手書き」で記入する事。

(8)「出席カード」の記入・提出
毎回、指示されたテーマに沿って、「出席カード」に文章を「手書き」して提出する事。
この科目では、「出席カード」の提出状況に基づいて、出席回数をカウントする。
所定の条件を満たしていない「出席カード」は、提出しても無効となる。(出席1回分としてカウントされない。)
学習の到達目標 (1)「ガイダンス」プリントを熟読する事により、「読解力」を身に付ける。
何のために何をするのか、しっかりと理解した上で、学習活動を行う。

(2)「漢字を書く力」を維持・発達させる。
近年(個人差はあるが)学生の全体的な傾向として、漢字を書く力が著しく低下している。
パソコンに向かう時間が増え、文字を「手書き」する機会が減ったためと考えられる。
小学校~高校までの間に培ってきた折角の漢字力を簡単に手放してしまうのは勿体ない。
「出席カード」・「漢字の小テスト」・「前期末試験」において漢字を丁寧に「手書き」する事。

(3)「異文化理解」の姿勢を身に付ける。
「異文化」とは、外国の文化だけを指すわけではない。
同じ日本という国の文化であっても、数百年前の古い日本の文化は、現代日本人にとって一種の「異文化」である。
「異文化」を真摯に学ぶ事を通して、視野を広げ、自分自身の立ち位置を客観的に俯瞰する力を身に付ける。
授業計画 第1回 《4月9日(火)2限》

(1)座席指定。

当日、教室内カードリーダー付近に「座席表」が置いてあるので、1人1枚ずつ取る事。
「座席表」に従って着席する事。

(2)「授業ガイダンス」のプリント「―真剣に学ぼうとする学生を守るために―」の配布と解説。

「授業ガイダンス」の内容は、この「シラバス」の内容とも関連する。
学生は各自、「シラバス」を紙に「印刷」して持参する事。
(印刷の仕方が分からない場合、本学情報センターで教わる事が出来る。要予約)

(3)「漢字の小テストガイダンス」のプリント配布と解説。
第2回 《4月16日(火)2限》

「授業外学習課題」のプリント配布と解説。
第3回 《4月23日(火)2限》

浮世絵という名称について
第4回 《4月30日(火)2限》
 
浮世絵の誕生について
第5回 《5月7日(火)2限》

浮世絵製作の分業制について
第6回 《5月14日(火)2限》

(1)「漢字の小テスト」実施。【20点満点】

(2)ここまでの学習のまとめ。
第7回 《5月21日(火)2限》

浮世絵の彩色について
第8回 《5月28日(火)2限》

浮世絵の多色化について
第9回 《6月4日(火)2限》

特殊な色使いの浮世絵について
第10回 《6月11日(火)2限》

歳旦摺り物について
第11回 《6月18日(火)2限》

浮世絵の基本的な製作工程について・版元や浮世絵師の仕事
第12回 《6月25日(火)2限》

浮世絵の基本的な製作工程について・彫り師の仕事
第13回 《7月2日(火)2限》

浮世絵の基本的な製作工程について・摺り師の仕事
第14回 《7月9日(火)2限》

浮世絵の特殊な製作技法について
第15回 《7月16日(火)2限》

(1)「前期末試験ガイダンス」のプリント配布と説明。

(2)この科目の全体的な内容のまとめ。
授業外学習の課題 (1)「授業外学習課題」のプリントを使った学習
各自、このプリントに従って、計画的に自習する事。
事物の伝統的な名称・表記に親しむ事により、語彙を増やし、広く教養を身に付ける。

(2)言葉の意味・漢字の字形を調べる学習
授業中、自分にとって聞き慣れない言葉・見慣れない漢字が出てきたら、自主的にメモしておき、授業後に一つ一つ辞書を引いて丁寧に調べる事。
メモは、「講義資料」の余白に記すか、または、自分で用意したメモ用紙・ノートに記す事。
履修上の注意事項 (1)「全ての回の授業に出席する事」が基本である。
欠席回数(出席カードの無効回数も含めた回数)が「3回以上」となった場合、単位を取得できない。
尚、欠席回数をカウントする際、本学が認定する「公認欠席」(忌引など)は除いてカウントする。

(2)第1回・第15回の授業を欠席した場合、単位を取得できない。

(3)提出物の文字を殴り書きする学生には、単位を認定しない。
文字を「手書き」する事が面倒だと思う学生は、この科目を絶対に選ばない事。(ミスマッチ防止)

(4)この科目の授業中、スマートフォンは使用出来ない。
時刻を見る際は、スマートフォンではなく、腕時計を見る事。
常にスマートフォンを触りたいと思う学生は、この科目を絶対に選ばない事。(ミスマッチ防止)

(5)第1回授業の「定刻開始」を阻害する学生には、この科目の履修を許可しない。
特別な個人的事情を有する学生は、第1回授業開始直前になってから急に教員に申し出るのではなく、遅くとも4月5日(金)までに、教学センター・学生センター等を通じて、教員に連絡する事。
成績評価の方法・基準 (1)2種類の筆記試験の得点の合計(100点満点)によって、成績評価する。

①「漢字の小テスト」(20点満点)
 「授業外学習課題」から、漢字の読み書き問題を出題。

②「前期末試験」(80点満点)
 「講義資料」所載のキーワードを書く問題を出題。
(1行~数行の説明文を読み、それに当てはまるキーワードを答える。)


(2)「漢字の小テスト」・「前期末試験」は、参照物不可。

(3)「漢字の小テスト」の「追試験」は、実施しない。

(4)シラバスやガイダンスの内容を理解しない学生、受講・受験のルールを守らない学生、迷惑行為を行う学生に対しては、点数や出席回数と関係なく、単位を認定しない。

(5)本人の努力不足やルール違反によって「D」・「X」となった学生が「単位を下さい」といってきても交渉には一切応じない。
テキスト 授業中に配布する「講義資料」(穴埋め式のプリント)を以て、テキストに代える。
参考文献 『日本水墨名品図譜』全5巻
(毎日新聞社、1992年~1993年)
『江戸時代女性生活絵図大事典』全9巻+別巻
『日本色彩大鑑』(河出書房新社)

(大空社、1993年~1994年)
主な関連科目 「人文学部総合科目」の「日本文化史Ⅰ」・「日本文化史Ⅱ」・「日本文化論(和紙)」など。
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
「出席カード」に質問を書いてもよい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科(人文学部総合科目) 23200 2024~2024 1・2・3・4 - -
人文学部社会学科(人文学部総合科目) 24200 2024~2024 1・2・3・4 - -