授業コード 20100201 単位数 2
科目名 特別なニーズ教育の基礎と方法 クラス 01
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 樋口 和彦 配当年次 *下表参考

授業の題目 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解 Basics and methods of special needs education
学修の概要  教師や保育士等は、通常の学級にも在籍している発達障がいや軽度知的障がいをはじめとする様々な障がい等により、特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒が授業において学習活動に参加している実感・達成感をもちながら学び、生きる力を身に付けていくことができるようにすることが求められる。幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難を理解し、個別の教育的ニーズに対して、他の教員や関係機関と連携しながら組織的に対応していくために必要な知識や支援方法を理解する。
学修の到達目標  特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する理解をテーマとし、以下のことを到達目標とする。
1.インクルーシブ教育システムを含めた特別支援教育に関する制度の理念や仕組みを理解できる。

2.視覚障がい・聴覚障がい・知的障がい・肢体不自由・病弱等を含む様々な障がいのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難について基礎的な知識を身に付ける。
3.発達障がいや軽度知的障がいをはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心身の発達、心理的特性及び学習の過程を理解できる。
4.発達障がいや知的障がいをはじめとする特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する支援の方法について例示することができる。
5.「通級による指導」及び「自立活動」の教育課程上の位置付けと内容を理解している。
6.特別支援教育に関する教育課程の枠組みを踏まえ、個別の指導計画及び個別の教育支援計画を作成する意義と方法を理解できる。
7)特別支援教育コーディネーター、関係機関や家庭と連携しながら支援体制を構築することの必要性を理解できる。
8.母語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難や組織的な対応の必要性を理解できる。
授業計画 第1回 特別支援教育に関する制度の理念や仕組み
インクルーシブ教育システムの理念をりかいする
第2回 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒の心身の発達、心理的特性及び学習の過程
発達障害の各障害の障害による行動特性とその行動特徴を理解する
第3回 様々な障がいのある幼児、児童及び生徒の学習上又は生活上の困難
各障害の特性から起因する問題点を理解する
第4回 特別の支援を必要とする幼児、児童及び生徒に対する支援の方法
各障害の特性から起因する問題に対する対応方法を知る
第5回 通級による指導及び自立活動の教育課程上の位置付けと内容
通級指導教室の役割と行われている指導内容を知る
第6回 個別の指導計画及び個別の教育支援計画の作成の意義と方法
個別の指導計画と個別の教育支援計画のフォーマットと記載内容を知る
第7回 特別支援教育コーディネーター、関係機関・家庭の連携による支援体制の構築
具体的なケースを基に、特別支援教育コーディネーターの役割を知る
第8回 母国語や貧困の問題等により特別の教育的ニーズのある幼児,児童及び生徒の学習上又は生活上の困難
幼児,児童及び生徒の環境や家庭の状況が教育に及ぼす影響を知る
オンディマンド授業とする
第9回 チーム学校としての組織的な対応
学校に所属する様々な職種の役割と連携の仕方をケースを通して知る
(前期:オンディマンド)
第10回 ケーススタディ①
健常幼児の人権に関する話題
実際にあった事例を基にアクティブ・ラーニングを行い、健常児の人権を守る方法を知る
第11回 ケーススタディ②
発達障害に関する話題①やっていないと言い張るAさん
事例を基に思考し、注意欠陥多動性障害児の人権を守る方法を知る
オンディマンド授業とする
第12回 ケーススタディ③
発達障害に関する話題②深夜他県の駅で発見されるCさん
実際にあった事例を基にアクティブ・ラーニングを行い、知的障害児の発達障害児の人権を守る方法を知る
第13回 ケーススタディ④
発達障害に関する話題③自閉症の子どもとプールに行った時の体験
実際にあった事例を基にアクティブ・ラーニングを行い、自閉症スペクトラム障害児の発達障害児の人権を守る方法を知る
第14回 ケーススタディ⑤
重度・重複障害児に関する話題
実際にあった事例を基にアクティブ・ラーニングを行い、重度・重複障害児の発達障害児の人権を守る方法を知る
第15回 ケーススタディ⑥
研究者の決意に関する話題
実際にあった事例を基にアクティブ・ラーニングを行い、教師や研究者が子どもの人権を考える視点を知る
授業外学習の課題 事前学習(1時間):様々な書籍、新聞、テレビ番組、映画等のメディアで、関連情報を積極的につかむ
事後学習(2時間):アクティブラーニングで出た意見や、発表された意見を基に、ケースについて再校してみること
履修上の注意事項 *ブレンド型授業を実施します(moodle使用)

*公認欠席の配慮は次の通りです
・公認欠席は欠席にカウントしません
・プレゼンターション時に欠席した場合は、代替措置を講じます

*アクティブ・ラーニングでは積極的に参加し、グループの考えをまとめて発表すること。
成績評価の方法・基準 アクティブ・ラーニングでの意見交換・発表の評価
最終回にまとめのテストを行う。
(テスト70%・アクティブ・ラーニング30%)
テキスト 特に指定しない
参考文献 随時印刷して配布
主な関連科目 特別支援教育概論, 重複・発達障害概論
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
Eメール及び電話で時間調整し、対応する
アクティブラーニングへのフィードバックは,授業中に行う

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科(専攻科目A群) 2017~2018 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(専攻科目A群) FHED12112 2019~2022 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科(専攻科目A群) FHED12112 2023~2023 1・2・3・4 - -
人文学部教育学科(専攻科目A群) 23200 2024~2024 1・2・3・4 - -