授業コード 20100000 単位数 2
科目名 中等社会科教育法B(公民分野) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 永田 成文 配当年次 *下表参考

授業の題目 中学校社会科公民的分野を中心とした社会科教育の目的と内容と方法
学修の概要  中学校社会科公民的分野は,我々の日々の生活に最も身近な内容を扱うものであり,社会科の公民としての資質・能力の育成という究極目標に直接かかわる分野であることを捉える。
 公民的分野の目的・内容・方法と問題点について考え,授業をつくりあげていくための教材研究のあり方について考察する。

【実務経験内容:担当教員の中学校での授業づくりの経験を生かして,教材づくりや授業構成について考えていく実践的な授業である。】
学修の到達目標 ①中学校社会科教育の目標・内容・方法や学習評価のあり方について理解する。
②中学校社会科公民的分野の現代社会・政治・経済・国際社会領域の概要を捉える。
③社会認識と公民としての資質・能力の視点から授業を分析・評価できる。
④社会認識を通して公民としての資質・能力を育成する単元を構想できる。
⑤評価の観点を意識した単元構想に基づき,本時の授業案を作成できる。
授業計画 第1回 中学校社会科公民的分野の目標を踏まえ,内容が目標に基づいて設定されていることを捉え,地理的分野や歴史的分野との違いを考察する。
第2回 中学校社会科公民的分野の現代社会領域,経済領域,政治領域,国際社会領域の内容の特色を捉え,小学校社会科と高等学校公民科との接続の在り方を考察する。
第3回 中学校社会科公民的分野において,社会認識を通して公民としての資質・能力を育成する授業構成や各段階における問いと習得される知識について考察する。
第4回 現代社会の特色や現代社会を捉える枠組みについて教科書や学習指導要領の記述を参考に捉え,現代社会領域の授業実践について,現代社会の特色は捉えられているか,現代社会を捉える枠組みを活用できるようになるかの視点から分析する。
第5回 市場の働きや経済,国民の生活と政府の役割を考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉え,経済領域の授業実践について,対立と合意,効率と公正,分業と交換,希少性などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第6回 ICT活用の一環である遠隔会議を活用した中学校社会科プログラムの特色とその意義を考える(オンデマンド)。
第7回 人間の尊重と日本国憲法の基本的原則,民主政治と政治参加を考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉え,政治領域の授業実践について,対立と合意,効率と公正,個人の尊重と法の支配,民主主義などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第8回 世界平和と人類の福祉の増大について考察する必要があることを教科書や学習指導要領の記述を参考に捉え,国際社会領域の授業実践について,対立と合意,効率と公正,協調,持続可能性などに着目して考察,構想できているかという視点から分析する。
第9回 中学校社会科公民的分野の政治・経済領域と高等学校公民科の政治経済との接続について,授業実践を通して考える。
第10回 中学校社会科公民的分野を中心とする評価の在り方を検討する。
第11回 国際社会領域において希望にそった単元について,グループで単元構成を考え,構成員が個々に教材研究を行い指導案を作成するためのグループで共通する本時を決める。
第12回 各グループで設定した本時の教材研究を構成員がそれぞれ発表し,グループからのアドバイスを基に本時の指導案の骨組み(簡易指導案)を個々に構想する。
第13回 各自が共通する本時の簡易指導案を発表し,グループの完成指導案・資料を作成する。
第14回 前半グループについて,ダイジェスト版の模擬授業をパワーポイントなどを活用して実践し,質疑応答を行う。確認テスト①
第15回 後半グループについて,ダイジェスト版の模擬授業をパワーポイントなどを活用して実践し,質疑応答を行う。確認テスト②
授業外学習の課題 配布する参考資料について,指示に従い熟読しておくこと(2時間程度)。
教材研究ならびに学習指導案の作成に関しては,各自で題材を選び,教育実習を意識して取り組むこと(2時間程度)。
履修上の注意事項 ブレンド型授業(対面とオンデマンド)を実施します。オンデマンド回はyoutubeにて配信予定。資料はムードルにあげる。
教育実習にむけて,直接連動する科目であるので自覚をもって授業に望むこと。
中等社会科教育法B(地理歴史分野),社会科・公民科教育法B(A)とテキストが重なる場合は1つ準備できればよい。席は指定とする。

休講の場合は指定された補講日に実施する。
授業外学習に主体的に取り組み,必要に応じて担当教員に相談すること。
必要に応じてmoodleを活用する。
各回,相談・意見交換を行う。

公認欠席は単位認定要件に影響しないように配慮します。公認欠席の場合も欠席届を提出すること。資料は後日配布。
成績評価の方法・基準 提出物や授業への参加態度(50%)指導案作成や模擬授業の実施(25%)確認テスト(25%)により総合的に評価する。欠席・遅刻等は減点とする。
テキスト ○社会認識教育学会編(2020)『中学校社会科教育・高等学校公民科教育』学術図書
○文部科学省(2018)『中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 社会編』東洋館出版社
参考文献 ○日本公民教育学会編(2019)『テキストブック公民教育(新版)』第一学習社
主な関連科目 中等社会科教育法B(地理歴史分野),社会科・公民科教育法B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
水1限
授業後やメール等で受けつける。
レポート等のフィードバックは授業時に行う。moodle等からもフィードバックを行う。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科 2017~2017 3・4 - - - - -
人文学部教育学科 FHED34301 2018~2022 3・4 - - - - -
人文学部教育学科 2023~2023 3・4 - - - - -