授業コード 20083100 クラス
科目名 ボーダー・スタディーズ演習(比較) 単位数 2
担当者 高田 峰夫 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 台湾:社会の変化、人々の変化、そして変わらぬもの
授業の概要  近年、日本では台湾に注目が集まっています。ロシアによるウクライナ侵攻以後、中国が台湾進攻をする、との可能性が指摘され、それがまことしやかに語られるようになるにつれ、その注目度は上がる一方です。
 ただ、そもそも私たちはどこまでこの最も近い隣人のことを知っているでしょうか? 日本社会がゆったりした、むしろ停滞した状態を続けている間に、世界は大きく変貌しています。特に変化は近隣社会で目覚ましいものがあります。それは台湾でも同じです。
 そこで、ここでは最近の台湾社会の急変貌、台湾社会の来歴、台湾の人々の思考・感覚の変化について、ざっと見てみたいと思います。まずは、予断を排して、素直に知ることから始めましょう。
学習の到達目標 台湾社会の変化、人々の変化について、できるだけ客観的に知ることができる。そこから、さらに自分たちの未来に結びつけて考えることができれば、なお良い。
授業計画 第1回 このシラバスの執筆時期から授業開始まで、かなりタイムラグが大きいので、予定通りに進むかどうか分かりませんが、当面、以下のような構成を考えています。ただし、社会状況の変化等により、トピックは入れ替えることがあることを理解してください。

概要説明
第2回 台湾とは何か
第3回 台湾と日本
第4回 台湾と中国
第5回 台湾と沖縄
第6回 台湾アイデンティティ
第7回 歴史
第8回 先住民(台湾では原住民)
第9回 多様性
第10回 日本の植民地統治
第11回 抑圧から民主化へ
第12回 日本の台湾人
第13回 台湾人の本音
第14回 2024年選挙の結果と今後を考える
第15回 まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業の形式なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。事前・事後学習に最低4・5時間程度は確保するようにしましょう。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。
この授業は、いわゆるゼミ形式です。参加することが大前提です。そこに「いるだけ」という受講生には厳しい成績評価を下す、と予告しておきます。

授業は「対面形式」で実施します。

公認欠席等の場合は、翌週に資料を配布します。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト とりあえず、以下の本から取り掛かります。

野嶋剛『台湾とは何か』ちくま新書
参考文献 多数ありますが、とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。

大東和重『台湾の歴史と文化』中公新書
野嶋剛『日本の台湾人』ちくま文庫
同『台湾の本音』光文社新書
李登輝『新・台湾の主張』PHP新書
若林正丈『台湾』ちくま新書
家永真幸『台湾のアイデンティティ』文春新書
主な関連科目 エリア・スタディーズ演習
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34239 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34239 2023~2023 2・3・4 - -