授業コード | 20082400 | 単位数 | 2 |
科目名 | 国際社会学演習B(地域) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 高田 峰夫 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 家族の変化と私たち |
学修の概要 | 社会学の重要な分野に家族社会学があります。なぜ家族社会学が重要なのかというと、「家族」こそが社会の基盤をなす、との理解が広く世界的に認められているからです。フランスの人類学者・人口学者のエマニュエル・トッドの主張によれば、国単位の政治や社会の動きさえも、実はその社会の基本的な家族構造によって左右される、とされます。 しかし、家族はそれほど安定的なものでしょうか? また、日本の家族は国際的に見てどのような特徴を持つのでしょうか。この授業では国際社会学的な視点から、日本の家族の特徴、その変化、社会の中における家族、等々を考えてみたいと思います。 注目するのは「食事」です。食事に焦点を当てると、実は私たちの社会において家族が急激な変化にさらされていることが分かります。さらに、それが家族そのものの変化の反映であることも示唆されます。この授業では、自分たちの家族の在り方、食事に目を向け、その中から家族を理解してゆくことを試みます。極めて身近な問題です。ぜひ一緒に考えましょう。 |
学修の到達目標 | 日本社会の中の家族とその変化について正確な把握をすることができる。その上で、自分の人生(過去・現在・未来)について反省的に捉えることができれば、なお良い。 |
授業計画 | 第1回 | とりあえずは以下のような進め方をする予定です。ただ、後期の授業ですので、まだ細部は決まっていません。また、今後の社会状況の変化で、取り上げるトピックは変わる可能性があることを承知しておいてください。 はじめに:教員からの簡単な導入 |
第2回 | 家族と「家庭」 | |
第3回 | 家庭の誕生 | |
第4回 | 標準家庭 | |
第5回 | 民主的な家庭 | |
第6回 | 団地、マイホーム | |
第7回 | 家庭と家族 | |
第8回 | 食卓から見る家族 | |
第9回 | 調査のウソ | |
第10回 | 現実を示す食事 | |
第11回 | いつから変化は始まったか | |
第12回 | おふくろの味、幻想? | |
第13回 | 正月とクリスマス | |
第14回 | 世代的断層? | |
第15回 | まとめ |
授業外学習の課題 | 全員出席して毎回議論するのが授業なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。事前・事後学習に最低4・5時間程度は確保するようにしましょう。 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。 |
履修上の注意事項 | 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です 参加が前提ですから、ただ来て、そこに座っているだけ、という人に対しては厳しい評価を下す、と予告しておきます。 なお、公認欠席等の場合には、資料は次の回に配布します。 |
成績評価の方法・基準 | 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。 |
テキスト | とりあえず、以下のもので始めたいと思います。 本多真隆『「家庭」の誕生』ちくま新書 他は授業を進める中で指示します。 |
参考文献 | 多数ありますが、とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。 岩村暢子『変わる家族、変わる食卓』中公文庫 同『「親の顔」が見てみたい』同 同『普通の家族がいちばん怖い』新潮文庫 同『日本人には二種類いる』新潮新書 NHKスペシャル取材班『中流危機』講談社現代新書、他 |
主な関連科目 | 国際社会学演習A |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34232 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) | FHHS34232 | 2023~2023 | 2・3・4 | - | ○ | - | ○ | ○ |