授業コード 20082100 単位数 2
科目名 国際社会学演習A(地域) クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 高田 峰夫 配当年次 *下表参考

授業の題目 日本社会の現状とこれから
学修の概要 日本社会は困難な時代を迎えています。皆さんも薄々それに気が付いているのではないでしょうか。しかし、本当のところどうなのでしょう? こう尋ねられると、実は良く分からない、と言うのが正直なところではありませんか。
この授業では、まず日本社会の現状をマクロに把握することから始めてみます。グローバル化が進む中で、日本社会がそれにどう対応し、または、対応できていないのか、大きな世界の流れを考えつつ、冷静に評価してみましょう。
次いで、これからどうなるのか、20—30年程度先の時代を、様々な手法から予測的に捉えるようにしてみたいと思います。
これらの目的のために、最近の議論の中で注目すべきものを取り上げ、それぞれの主張の基となるデータ、論理、結論を理解することから手を付け、徐々に相互の比較へと検討を進めてみましょう。具体的には、複数の論者の著書を全員で講読し、その内容についての把握、議論へと展開する予定です。
学修の到達目標 日本社会の現状と近未来について、大きな流れを把握し、理解することができる。それを基にこれからの自分の人生にまで考えを及ぼせるようになれば、なお良い。
授業計画 第1回 各回の授業で扱う内容としては、おおよそ次ぎのようなトピックを考えています。ただ、受講生の理解度や授業の進度により、具体的なトピックは変わることがあります。

授業の概要、今後の進め方
第2回 日本は安い国になっている?
第3回 日本の凋落
第4回 凋落の理由と背景
第5回 経済大国の幻想
第6回 「価格」から考える
第7回 収入はどうか?
第8回 「買われる」ことの功罪
第9回 今後を考える
第10回 人口減少はどのように進むか
第11回 人口減少で社会はどう変わるか
第12回 産業はどうなるか
第13回 クラッシュかソフト・ランディングか
第14回 縮小、定常社会は可能か
第15回 まとめ
授業外学習の課題  全員出席して毎回議論するのが授業なので、その前に、毎回テキストの当該部分を熟読してくることが求められます。さらに、可能であれば、その部分に関連した情報を、本や新聞、インターネット等で探して理解を深めることも期待されます。事前・事後学習に最低4・5時間程度は確保するようにしましょう。
 また、交代して報告するので、担当回の前には、報告に向けてレジュメの作成を始めとする報告のための準備が必要になります。
履修上の注意事項 授業はゼミ形式です。毎回の出席が前提で、その上で報告と議論を基に授業を進めます。したがって積極的に参加する姿勢が求められます。特別な予備知識を必要とはしませんが、「考える」ことが何よりも重要です。
参加が求められるのですから、ただ来て、そこに座っているだけ、という人には厳しい成績評価をする、と予告しておきます。

授業は「対面形式」で行います。

公認欠席の場合、資料は次の回に配布します。
成績評価の方法・基準 毎回交代で準備する報告資料(20%)、報告の内容(20%)、議論への参加の程度(30%)、議論のテーマに関連した思考・発想・意欲(30%)等を総合的に判断して評価します。
テキスト 加谷珪一『貧乏国ニッポン』幻冬舎新書

他は、授業の進行具合を見ながら指示します。
参考文献 とりあえず以下のものを参考にしてみてください。残りは、必要に応じて授業内に指示します。

中藤玲『安いニッポン』日経プレミア
河合雅司『未来の年表』講談社現代新書
同『未来の年表―業界大変化』同
広井良典『定常型社会』岩波新書
野口悠紀雄『プア・ジャパン』朝日新書
浜矩子、他『日本人の給料』宝島社新書
榎本博明『思考停止という病理』平凡社新書、他
主な関連科目 国際社会学演習B
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
 少人数の授業ですので、授業内に質問をしてください。答えるのに時間が必要な場合は、翌週の授業時間内に答えるようにします。積極的に質問する姿勢を期待し、なおかつ質問は歓迎します。
 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、事前に時間調整の上で、相談に来てください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34229 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(専門演習科目) FHHS34229 2023~2023 2・3・4 - -