授業コード | 20080000 | 単位数 | 2 |
科目名 | 表象文化論 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 矢吹 護 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 音楽の表象文化論 |
学修の概要 | 表象は翻訳語の為、文脈や研究者によって多少意味合いが変わることもあるが、英語でいう「representation」は「象徴すること」「表現されたもの」「描写」となる。それは、人間が世界をイメージし、行為を通じて表現されたものを指す。音楽は私たちの心を掴み、様々な感情を呼び起こし、気持ちの変化をもたらす大きな力を持っている。本講義では様々な角度から音楽を見つめなおし、時代を遡りながら音楽作品においてどのような社会的概念、社会的規範、思想等が織り込まれ、表現されているのかを考察していく。そして表象という観点から、人間への理解を深めることを目標とする。 学期半ばではプロフェッショナルの演奏家を招いて「演奏会」の実態を探る。最終回は履修学生とその友人達によるプレゼンテーション(演奏、歌、ダンス、作品紹介等)で統括する。 ・授業内容や講義の順番は進捗状況によって変更する場合があります。 ・時折、授業内で小テストを行います。 ・小さなディスカッション(討論)を授業内でしばしば行う予定です。授業終わりに課題を発表するので必ず下調べをして次回の授業に臨んでください。 |
学修の到達目標 | 主体的に芸術作品の鑑賞や解釈ができるようになる |
授業計画 | 第1回 | 表象の意味を知る① 日常であまり耳にしない「表象」という言葉を理解する |
第2回 | 表象の意味を知る② 「表象」とは何か説明できるようになる。この学問の意義を考える |
|
第3回 | 日本の大衆音楽① 歌謡曲を考察する 平成・昭和時代に流行った曲を取り上げ、曲を通して当時の思想・社会的規範等を考察する |
|
第4回 | 日本の大衆音楽② 作品解釈 歌謡曲を考察する(グループワーク・プレゼンテーション) グループでそれぞれ曲をとりあげ、その曲がどのような社会的概念、社会的規範、思想等が折り込まれ、表現されているのか考察し発表する |
|
第5回 | 世界の大衆音楽① ブルース・ジャズ・シャンソン等 ポピュラー音楽のルーツとも言われるジャズがどのような背景から生まれ、何を表現しようとしたのか概観する |
|
第6回 | 世界の大衆音楽② 作品鑑賞・解釈 前回に引き続き、ブルース・ジャズのが書かれた時代背景、社会的規範を学び、知識を得たうえで、実際に作品を鑑賞し、自ら考察するできるようにする |
|
第7回 | 印象主義音楽① 印象主義芸術についてを概観する 印象主義が起こった19世紀末の時代背景・思想等を結び付けてどのような芸術運動か理解する |
|
第8回 | 印象主義音楽② 印象主義を代表する作曲家ドビュッシー、ラベル等の作品を鑑賞し考察する 印象主義の作曲家が音楽で表現しようとしたものを感じ取る力をつける |
|
第9回 | 国民学派 国民学派の作曲家と作品を概観する 当時のヨーロッパの地理的・歴史的知識を得て、有名な作曲家達を列挙できるようになる 国民学派と呼ばれる作曲家達が目指した音楽の形について考える |
|
第10回 | ロマン派① ロマン派音楽について概観する ロマン派音楽が生まれた時代の背景・思想等を理解し、それらがどのように音楽に織り込まれているか知る |
|
第11回 | ロマン派② ロマン派を代表する作曲家達の作品を鑑賞し考察する 代表的なロマン派作曲家と作品を列挙できるようになる ロマン派の作曲家が音楽で表現しようとしたものを感じ取る力をつける |
|
第12回 | 作品研究 オペラ オペラを鑑賞し、その作品が何を描こうとしたのか考察できる(オンデマンド) |
|
第13回 | プロフェッショナル演奏家による作品鑑賞 演奏会の実態を探る |
|
第14回 | 総まとめ 授業で行ったことを振り返り、学んだことを整理する |
|
第15回 | プレゼンテーション 演奏、歌、ダンス、好きな歌に関する解説等、学生のプレゼンテーションで統括する |
授業外学習の課題 | 知識の定着をはかる。 事前学習:毎講義の終わりに次回の講義予定を伝えるので、事前に2時間程度の時間を設けて各自で予備知識を集めて、講義に関係する事柄を調べておくこと。 事後学習:講義内容について2時間程度復習をし、知識の定着をはかる。 |
履修上の注意事項 | 受講にあたり基本ルール・マナーを守ること。 意見交換を数多く行う予定です。積極的な発言を推奨します。 公認欠席は欠席扱いとなりますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 100点満点で、試験(60%)、授業内に課すレポート・小テスト(30%)、発言(10%)を総合して評価する。授業態度、欠席状況も考慮します。 |
テキスト | 授業の際に適宜指示する。 |
参考文献 | 新西洋音楽史 グラウト/パリスカ (音楽の友社) Introduction to a Philosophy of Music Peter Kivy著 (Clarendon Press) |
主な関連科目 | |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
授業終了前の5分間を質問・相談コーナーとします。紙面でも質問受けます。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23229 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23229 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |
人文学部教育学科(関連学科科目) | FHED25109 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(関連学科科目) | FHED25109 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |
人文学部社会学科(社会の諸領域に関する科目) | 24300 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |