授業コード 20079300 クラス
科目名 比較社会学Ⅰ 単位数 2
担当者 新本 万里子 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 つながりの地理学―マイノリティと周縁からの地誌―
授業の概要 この授業では、オセアニアを舞台として、周縁におかれた人々の視点から社会をみることを試みる。そして、マイノリティの人々を共感的に理解し、つながるとはどういうことかを考える。
学習の到達目標 ・オセアニアの社会をマイノリティの視点から説明できる。
・地理学・開発学の基礎的な概念について説明できる。
・オセアニアと日本とのつながりについて、共感的に理解する。
授業計画 第1回 イントロダクション
授業全体の目標と構成を理解する。
第2回 グローバル化時代の地理的想像力
他者理解において、共感をともなう理解が重要であることを理解する。
第3回 「開発」とは何か
「開発」の概念とその理論的な展開、参加型開発の議論について説明できるようになる。
第4回 オセアニアという地域
オセアニア世界の特徴を説明できるようになる。
第5回 楽園ではないハワイ―ハワイの歴史と文化復興運動―
ハワイの歴史と文化復興について説明できるようになる。
第6回 アボリジニからみたオーストラリア
先住民アボリジニの辿った歴史とオーストラリアの多文化主義を説明できるようになる。
第7回 マオリからみたニュージーランド
先住民マオリが辿った歴史と復権運動を説明できるようになる。
第8回 ミクロネシア、パラオの過去と現在
ミクロネシアという地域が辿った歴史と現在を理解する。
第9回 パプアニューギニアという国と社会
パプアニューギニアという国の成り立ちと地域的多様性を理解する。
第10回 ポートモレスビーのセトルメントとチンブー人移住者の暮らし
首都ポートモレスビーで暮らす地方出身者コミュニティの事例から、パプアニューギニアの都市の問題を理解する。
第11回 ブラックウォーターの人々と「場所」の知
ブラックウォーターという地域に住む人々の世界観や暮らしから、「場所」の知という概念を理解する。
第12回 かかわりとしてのフィールドワーク
テキストの著者のフィールドワークと実践から、「場所」の構築について考える。
第13回 「風土」から考える
「風土」という概念を説明できるようになる。
第14回 水俣病と風土―分断から再生へ―
水俣病を「風土」という視点から考える。
第15回 「被災地」の復興と場所・風土の再構築―陸前高田市のフィールドワークから―
陸前高田市という「被災地」の場所・風土の再構築を、著者のフィールドワークから考える。
授業外学習の課題 2時間程度の事前学習:Shudo Moodleに授業前に調べてきてほしい事柄を掲載することがあります。それを調べたり、テキストを読んで予習してください。
2時間程度の事後学習:授業ノートをまとめ、テキストを読んで復習してください。
履修上の注意事項 ・この授業ではテキストを指定しています。授業中のほか、予習や復習、期末レポートの作成にも必要となるので準備してください。
・社会的に周縁におかれた人々を理解したいという意識のある学生を、受講生として望みます。
・欠席が6回以上の場合は失格とし、評価の対象に含めません。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末レポートの提出要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 各授業の最後に書いてもらうリアクションペーパー(30%)と、期末レポート(70%)によって成績を評価する。
テキスト 熊谷圭知 『つながりの地理学 マイノリティと周縁からの地誌』 古今書院 2022 ISBN 978-4-7722-5346-8
参考文献 テキストの他の参考文献は、必要に応じて授業中に紹介する。
主な関連科目 地理学、開発学、社会学、文化人類学
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
授業中、または授業終了後に質問に応じる。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23210 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23210 2023~2023 2・3・4 - - -