授業コード | 20075200 | 単位数 | 2 |
科目名 | 肢体不自由者の心理・生理・病理 | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 平田 香奈子 他 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 肢体不自由のある人の心理・生理・病理的な特徴などについての概説 |
学修の概要 | 心身に障害のある幼児、児童または生徒の心理・生理・病理に関する科目。 まずは、肢体不自由を理解する上で必要となってくる人間の体のしくみについて理解する。次に、肢体不自由の障害種別ごとに、知的障害や病虚弱等を合併するケースも含め、各障害に関する病理・生理について学んでいく。併せて、肢体不自由者の身体活動時における生理反応の特性を理解する。その後、肢体不自由児の約半数を占めている脳性まひ児を中心とし、心理的な発達やコミュニケーションについて学ぶ。また、彼らがより良く生きるために必要な二次障害の予防、社会参加の促進に関することにも興味をもつ。 |
学修の到達目標 | 肢体不自由を理解するために必要な生理学、病理学についての基礎的な知識を習得することができる。 肢体不自由児について理解するために必要な心理学についての基礎的な知識を習得することができる。 肢体不自由を含めた障害を有する人がより良く生きるということの意味やそのために必要とされることを、社会的な視点も踏まえて考えることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 発達の偏りと肢体不自由・幼少期における配慮(心理領域① 担当:平田香奈子) 発達とその偏りから生じる障害について理解する。 |
第2回 | 先天的な肢体不自由と発達援助(心理領域②) 担当:平田香奈子) 先天的に生じる疾患と発達の偏りを理解する。 |
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第3回 | 後天的な肢体不自由と発達援助(心理領域③) 担当:平田香奈子) 後天的に生じる疾患と発達や経験の偏りを理解する。 |
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第4回 | 肢体不自由者と学校生活(心理領域④) 担当:平田香奈子) 肢体不自由者が直面しうる学校生活上の課題について考え、協議する。 |
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第5回 | 運動機能の発達と脳性麻痺(病理領域①) 担当:稲垣卓司) 脳性麻痺の病理について理解する。 |
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第6回 | リハビリ・重症心身障害児・医療的ケア児を取り巻く環境(病理領域② 担当:稲垣卓司) リハビリ・重症心身障害児・医療的ケア児を取り巻く諸事象について理解する。 |
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第7回 | 進行性筋ジストロフィー 他(病理領域③ 担当:稲垣卓司) 筋ジストロフィーを含む肢体不自由に関連する疾患を知る。 |
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第8回 | 二分脊椎 他(病理領域④ 担当:稲垣卓司) 二分脊椎を含む肢体不自由に関連する疾患を知る。 |
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第9回 | 学校生活と配慮(心理領域⑤ 担当:平田香奈子) 肢体不自由がもたらす学校生活上の困難とそれに対する配慮について協議する。 |
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第10回 | 肢体不自由とは(障害の特性と、知的障害・その他身体障害との合併)(生理領域① 担当:三木由美子) 肢体不自由の定義や障害特性、合併症について知る。 |
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第11回 | 肢体不自由者の生理反応の特性①(呼吸・循環機能)(生理領域② 担当:三木由美子) 呼吸・循環機能を中心に、肢体不自由者の生理反応の特性を知る。 |
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第12回 | 肢体不自由者の生理反応の特性②(脳・神経機能)(生理領域③ 担当:三木由美子) 脳・神経機能を中心に、肢体不自由者の生理反応の特性を知る。 |
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第13回 | 肢体不自由者の生理反応の特性③(筋機能)(生理領域④ 担当:三木由美子) 筋機能を中心に、肢体不自由者の生理反応の特性を知る。 |
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第14回 | 肢体不自由に伴う二次障害について(生理領域⑤ 担当:三木由美子) 二次障害の発生について知る。 |
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第15回 | 肢体不自由者の生理反応と学校生活(生理領域⑥ 担当:三木由美子) 肢体不自由者の生理反応に関連する学校生活上の困難と配慮について知る。 |
授業外学習の課題 | 事前学修:心理領域・生理領域では、次授業回のテーマとなる問いやキーワードについての事前課題を授業外学習として取り組むこととする。(2時間) 事後学修:心理領域・生理領域では、講義時に振り返りレポートを課す場合はそのレポートに取り組む。また、講義時にわからなかった用語について各自調べておく。(2時間) 病理領域は集中講義形式で行うため、事前学修・事後学修の内容は改めて担当者より提示する。 ボランティア等に積極的に参加し、実践的に肢体不自由のある子どもたちの臨床像を理解する経験をしてほしい。半期に2回以上参加することが望ましい。 |
履修上の注意事項 | 対面での授業の実施とする。 病理領域の授業は日曜日に集中形式で実施するため、講義日程等、気を付けて確認すること。 演習形式の授業であり、また、複数教員による担当科目でもあるため、履修者一人一人が主体的に、学びを重ねること。 *欠席回数が5回以上となった場合、単位認定の対象となりません。 *公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。 ・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。 ・公認欠席時の資料は後日配付します。 ・小テスト時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。 |
成績評価の方法・基準 | 心理領域(課題30%)・生理領域(小テスト40%)・病理領域(課題30%)、それぞれの領域の評価を合計したものが、最終評価点となります。課題内容についてのフィードバックは、Web上で行います。 |
テキスト | 文部科学省「特別支援学校学習指導要領」 |
参考文献 | 適宜印刷資料を配布する |
主な関連科目 | 肢体不自由の教育と指導 知的障害者の心理・生理・病理 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
教員の研究室在室時は、いつでも質問等を受け付ける。また、非常勤講師の担当部分の質問については、必要に応じて専任教員を通じて行うことができるようにする。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科 | FHED24402 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科 | FHED24402 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |
人文学部教育学科(教職専門科目群) | 23300 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | ○ | - |