授業コード 20072200 単位数 2
科目名 子どもの保健Ⅱ クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 平田 香奈子 配当年次 *下表参考

授業の題目 子どもの保健Ⅱ
学修の概要  近年、子どもを取り巻く環境は大きく変化し、そのことが子どもたちの生活にも大きな影響をもたらしています。子どもたちが心身ともに健やかに育つためには、そのような環境を十分に配慮した支援が必要となってきます。保育者には、子どもたちの発育・発達・健康と疾病、安全などについて、基礎的な知識を持ち、その知識を子どもたちの支援に活かす力が求められます。
 そこで本講義では、子どもの保健Ⅰで学んだ、子どもの発達の特性や、健康・疾病・安全の知識が、保育現場においてどのように子どもたちの発達援助として展開されているのかを学び、実践力につなげます。

実務経験内容:授業担当者が保育園勤務時代に、担任保育者として実践した遊びの援助や発達援助の事例・視点を踏まえながら、討議をコーディネートしていきます。
学修の到達目標 ①子どもの心身の健康増進を図る保健活動の意義を理解し、発達援助の方法を考えることができる。
②子どもの身体発育や生理機能及び運動機能並びに精神機能の発達を理解し、保育内容を検討することができる。
③子どもの疾病とその予防法及び適切な対応について保育計画を立案することができる。
④保育における環境及び衛生管理並びに安全管理に配慮した環境構成を検討することができる。
⑤施設等における子どもの心身の健康および安全の実施体制について理解できるようになる。
授業計画 第1回 保育環境整備と保健
子どもの発達に応じた支援と保育者の役割を学びます
第2回 子どもと生活習慣の獲得
乳幼児期の生活習慣の変遷と発達を促す遊びの支援を検討します。
第3回 子どもの発達と安全管理
子どもの事故の特徴について発達的視点から学びます。
第4回 子どもの発達と遊びの支援~乳児保育
乳児期の発達の道すじと遊びの工夫を学びます。
第5回 子どもの発達と遊びの支援~1・2歳
1・2歳の時期の発達の道すじと遊びの工夫を学びます。
第6回 子どもの発達と遊びの支援~3歳
3歳児の発達の道すじと遊びの工夫を学びます。
第7回 子どもの発達と遊びの支援~4・5歳
4歳児の発達の道すじと遊びの工夫を学びます。
第8回 発達援助と伝承遊び~コマ・けんだま
発達援助における伝承遊びの意義を検討します。
第9回 発達援助と伝承遊び~わらべうた遊び(乳児)
乳児期の発達とわらべうた遊びについて考えます。
第10回 発達援助と伝承遊び~わらべうた遊び(幼児)
幼児期の発達とわらべうた遊びについて考えます。
第11回 子どもの遊びと発達
子どもの遊びが発達とどのように関連するのか、再考します。
第12回 エピソードにみる子どもの発達の姿(乳児)(オンデマンド)
子どもたちのエピソード記録から子どもの発達の姿を読み取ります。
第13回 エピソードにみる子どもの発達の姿(幼児)(オンデマンド)
子どもたちのエピソード記録から子どもの発達の姿を読み取ります。
第14回 子どもたちの発達援助における保育者の役割~保育計画
遊びの設定や教材の工夫を検討します。
第15回 子どもたちの発達援助と保育計画
年間を通じた遊びの計画を検討します。
授業外学習の課題 事前学修:保育所保育指針の授業関連個所およびテキストを提示します。その個所を読み、発達の道筋について学んでおくこと。(1時間程度)また、遊びやその遊びを促す教材の検討を行い、担当回の発表の準備を行うこと(1時間程度)。
事後学修:各授業回の振り返りを行い、教材(遊び)集の作成を行うこと(2時間程度)。
履修上の注意事項 第4回から第7回は、学生同士のグループが遊びを検討し、授業内での提案を行います。また、第14回、第15回は前半の提案を受け、授業時に行った検討を元に、保育計画としての提案を改めて行います。
*ブレンド型授業を実施します。オンライン授業時は、Moodleを使用します。
*欠席回数が5回以上となった場合、単位認定の対象となりません。
*公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
・公認欠席時の資料は後日配付します。
・小テスト時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応します。
・グループ発表は、事前に公認欠席の日程が分かっている場合、担当日程を調整します。
成績評価の方法・基準 学習記録表(教材研究)60%、レポート課題40%
学習記録表へのフィードバックは、返却時に行う。レポート課題に関する解説はweb上で行う。
テキスト 白石正久(2020)「発達を学ぶちいさな本」クリエイツかもがわ
参考文献 教材として用いる絵本等、適宜授業内で紹介する。
主な関連科目 子どもの保健Ⅰ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
教員の研究室在室時は、いつでも受け付けている。その際、メールを利用してアポイントメントを取ることが望ましい。また、授業中や授業終了後の質問を積極的に行うことが望ましい。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科 FHED34106 2017~2022 3・4 - - - - -
人文学部教育学科 FHED34106 2023~2023 3・4 - -