授業コード 20070601 クラス 01
科目名 初等教育(算数) 単位数 2
担当者 木村 惠子 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 初等教育(算数)
授業の概要 本授業では、小学校算数科の指導内容である「A数と計算」「B図形」「C測定,変化と関係」「Dデータの活用」に関係する素材を用いて,児童の数理認識を育てる上で教師として必要となる数学的背景、数学的知識・技能、数学的な考え方についての受講者自身の理解を深めるとともに,受講者自身の数学的な思考力・判断力・表現力を高めることを目的とする。
学習の到達目標 小学校算数科の指導内容にかかわる数学的な考え方や見方に関して,一般的包括的な理解を深めるとともに、教員として必要な算数科に関わる教科観を持つことができる。算数科の学習に必要な数学的資質・能力を高めることができる。
授業計画 第1回 小学校算数科の指導内容にかかわる一般的包括的な理解を深めるための学習方法、及び教員として必要な数学的資質・能力とは何かを知る。数表記の歴史を概観する。
第2回 A数と計算1:数表記について理解を深め、十進位取り記数法のよさについての理解を深める。
第3回 A数と計算2:n進位取り記数法について知り、四則計算の仕組みを説明できるようになる。
第4回 A数と計算3:n進位取り記数法についての理解を深め、十進位取り記数法の原理について加法と減法を通して理解する。
第5回 A数と計算4:十進位取り記数法の理解を深める。乗法と除法を通して十進位取り記数法の構造を理解する。倍数判定法を事例として、合同式についての理解を深める。
第6回 B図形1,C測定:測定の基礎を確認し,測定教材への理解を深める。
第7回 B図形2:平面図形の面積について、公式の意味について理解を深める。
第8回 B図形3:図形の性質についての理解を深め、図形概念を理解する。
第9回 B図形4:立体図形の展開図の作成をとおして、図形の動的な見方についての理解を深める。
第10回 C変化と関係1:対応と関数についての理解を深め、関数の考え方を知る。割合と比例、比、比の値について理解する。
第11回 C変化と関係2:事象の変化の規則性を発見し,式に表現することについて理解を深める。
第12回 Dデータの活用:様々な現象のなかに見いだすことのできるデータの取扱い方と表現の方法についての理解を深める。
第13回 Dデータの活用:統計的なものの見方・考え方についての理解を深め、統計的確率と数学的確率について理解する。
第14回 数学的な見方・考え方:式の表記を理解する。数学的な見方や考え方の基礎的内容を理解する。
第15回 問題解決:算数科授業における数学的推論(類推、帰納、演繹)についての理解を深める。
授業外学習の課題 *事前学修(1時間)
各時間の内容はシラバス上に記載してあるだけでなく、次回の内容を知らせるので、講義内容に関係する項目を事前に調べて予備知識を整理しておくこと。
*事後学修(2時間)
授業ノートを整理し(約40分),講義中に扱った例示問題は自分一人でできるように何度も復習し、内容の理解を深める。また、講義中にわからなかった用語は次回までに自分で調べておく。
履修上の注意事項 *授業は対面で実施する。「初等教育(算数)」用のノートを準備し授業内容を記録できるようにする。

*公認欠席について
・公認欠席は欠席として扱うが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。
・公認欠席時の資料は後日配付する。
・小テストやプレゼンテーション時に公認欠席となる場合、追試または代替措置で対応する。
成績評価の方法・基準 【期末試験】有,対面
期末試験(70%),課題レポート(10%),中間テスト(10%),授業への取り組み(10%)を総合的に評価する。
テキスト 必要に応じて資料を適宜配布する。
参考文献 1.中島健三(2015)『復刻版 算数・数学教育と数学的な考え方 その進展のための考察』東洋館出版社
2.木村惠子・谷口直隆・宮崎康子編(2022)『教育学のグラデーション』ナカニシヤ出版
主な関連科目 「算数科教育法」
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
レポート,小テストのフィードバックは授業の最初に行います。
質問は授業時間後、随時受け付けます。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部教育学科 FHED14205 2017~2022 1・2・3・4 - - - - -
人文学部教育学科 FHED14205 2023~2023 1・2・3・4 - -
人文学部教育学科(教職専門科目群) 23200 2024~2024 1・2・3・4 - -