授業コード | 20066205 | 単位数 | 2 |
科目名 | 教育研究演習Ⅱ | クラス | 05 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 宮崎 康子 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 自己形成の物語を読む |
学修の概要 | 教育は、大人から子どもへの意図的な働きかけという目的、プロセスとその結果を含む事象である。その教育について考える教育学は、生きた人間、とくに子どもを対象とする実践的学問であることに、その学としての最大の特徴がある。この授業では、子どもとはどのような存在で、どのようにして自己を形成し、大人になっていくのかということに焦点を当てて、子どもの姿を描いた物語の教育的読解、考察、議論を通じての意見の表出を行う。 |
学修の到達目標 | 1. 周りの身近な事象について、 教育学的な観点から考えることができるようになる。 2. 教育学における学問的な読解・考察・議論の作法に触れる。 3. 子どもという存在の独自性を知り、自己形成のプロセスを経て子どもが大人へ成長することの意義を知る。 |
授業計画 | 第1回 | 授業概要説明—子どもの物語を教育的に読み、考え、意見を交換することの実践練習 |
第2回 | 文献発表レジュメ作成練習1:「遊びと幸せ−−幼児の世界」 | |
第3回 | 文献発表1:発表担当箇所(「驚きと歓喜−−世界の外に触れる幼児」:世界への驚嘆・歓待)の要約と考察(2〜3名の発表を予定) | |
第4回 | 文献発表2:発表担当箇所(「驚きと歓喜−−世界の外に触れる幼児」:言葉遊び・絵遊び)の要約と考察(2〜3名の発表を予定) | |
第5回 | 文献発表3:発表担当箇所(「驚きと歓喜−−世界の外に触れる幼児」:子どもと動物・ユートピア)(2〜3名の発表を予定) | |
第6回 | 文献発表レジュメ作成練習2—発表担当箇所の要約と考察の仕方(課題研究(オンデマンド)) | |
第7回 | 文献発表4:発表担当箇所(「動物の友愛・動物との友愛−−子どもを生きる」:友愛・自由・冒険)の要約と考察(2〜3名の発表を予定) | |
第8回 | 文献研究発表1:「冒険と秘密−−ー人前の子どもを楽しむ」(冒険・秘密)から文献を1冊とりあげて自分の視座から、子どもに対する大人の働きかけについて分析、考察する(2名の発表を予定) | |
第9回 | 文献研究発表2:「冒険と秘密−−一人前の子どもを楽しむ」(教育・ノンセンス・ファンタジー)から文献を1冊とりあげて自分の視座から、子どもに対する大人の働きかけについて分析、考察する(2名の発表を予定) | |
第10回 | 文献をもとにした研究発表のまとめ方について(課題研究(オンデマンド)) | |
第11回 | 文献研究発表3:「出会いと別れ−−子どもと大人の狭間」から文献を1冊とりあげて自分の視座から、子どもに対する大人の働きかけについて分析、考察する(2名の発表を予定) | |
第12回 | 文献研究発表4:「日々の生活と向かいあう−−生きる子ども」(空想力と想像力・書くことの力)から文献を1冊とりあげて自分の視座から、子どもに対する大人の働きかけについて分析、考察する(2名の発表を予定) | |
第13回 | 文献研究発表5:「日々の生活と向かいあう−−生きる子ども」(動物の殺害)から文献を1冊とりあげて自分の視座から、子どもに対する大人の働きかけについて分析、考察する(2名の発表を予定) | |
第14回 | 総括的議論—子ども独自性、「私とは何ものか・世界とは何か−−青年の問い」 | |
第15回 | 全体ガイダンス—教育研究演習の展開としての教育学演習において目指されること、教育学における専門領域の違いなど |
授業外学習の課題 | 1. テキストの担当箇所だけではなく、そこに紹介されている物語作品に必ず読んで(授業時に現物を持参できればなお良い)、物語の紹介を行い、それがどのように教育的に語られているのかについて自分なりの理解をまとめてくること(3〜5時間)。 2. 発表のためのレジメ(20分程度)を作成し、人数分持参すること(1時間)。 |
履修上の注意事項 | 1. ブレンド型授業を実施する。(moodleを使用) 2. 自分の発表内容だけではなく、演習のメンバーの発表内容に対する考察と、その考察内容を意見として表すことを求める。 3. 欠席等の連絡は必ず事前に行い、代わりの発表者を立てること。発表を無断でキャンセルするようであれば、単位認定は困難となる場合がある。届出のない欠席が3回あれば評価対象としない。 4. 公認欠席は欠席としてカウントしない。ただし、公認欠席を含む欠席回数が5回を超えるようであれば評価対象としない。 5. 発表の際には、担当する作品(本)とゼミの人数(ゼミ生+教員)分のレジュメを用意してくること。 6. 履修生の受講状況や休講・補講などによって、シラバス記載の内容は変更になったり、前後したりする場合がある。 |
成績評価の方法・基準 | 発表2回×20%=40%、レジュメおよび課題レポート各1回×20%=40%、質疑応答等の授業時の態度全般 20%で評価する。 (発表担当回に無断欠席した場合は0点とする) |
テキスト | 矢野智司『大人が子どもにおくりとどける40の物語—自己形成のためのレッスン』ミネルヴァ書房、2014年。 |
参考文献 | 必要に応じて適宜配布あるいは紹介する。 |
主な関連科目 | 教育原理 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・質問・相談は授業時を中心に行う。 ・発表内容に対するフィードバックは授業時間内に行う。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部教育学科(演習科目群) | FHED21102 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(演習科目群) | FHED21102 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | ○ |