授業コード | 20055000 | 単位数 | 2 |
科目名 | 国際社会学A | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 高田 峰夫 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | グローバル化と高等教育 (Globalization and higher education) |
学修の概要 | グローバル化の時代と言われて、すでに久しくなります。グローバル化は、まさに国際社会学の中心的なテーマですが、他方、グローバル化とは何か、という点については専門家の間でも必ずしも合意があるわけではありません。 そこで、この授業では、グローバル化の中で、近年急激に変貌を遂げている「高等教育」に焦点を当ててみます。それを詳しく検討することで、逆にグローバル化の全体像に迫ってみようと思います。カギは「英語」です。特に途上国・中進国における英語の広がりと高等教育の広がりに注目します。その動きが、日本などにも大きく影響しつつあるのです。 扱うトピックは、教育を中心にしますが、国家から消費まで非常に多岐に渡ります。幅広いトピックに目配りする柔軟な姿勢で授業に臨んでください。 なお、一部ではコロナ禍でグローバル化は終わりを迎えつつあるかのような主張もありますが、それは間違いです。むしろ逆に一層進展する部分さえもあります。授業の中では、それらの具体的な動きについても紹介しながら、説明をする予定です。 |
学修の到達目標 | グローバル化と高等教育について、社会学の視点から、一定の理解と、批判的な視野を持つことができる。 それが自分の人生、特に将来にどのような影響を及ぼすか考えられるようになれば、なお良い。 |
授業計画 | 第1回 | おおよそ以下のような内容で授業を進める予定です。ただし、現実の社会の変化や状況の推移により、トピックの内容や順番を入れ替えることがあります。了承してください。 1.導入 |
第2回 | 2.国際社会学の紹介、グローバルに考える | |
第3回 | 3.就活をめぐる環境変化、グローバル化の影響 | |
第4回 | 4.ジョブ型への移行? | |
第5回 | 5.雇用形態の変化にもグローバル化の影響 | |
第6回 | 6.「非正規雇用」、外国人労働者急増 | |
第7回 | 7.「高度人材」の意味 | |
第8回 | 8.失業と不完全雇用 | |
第9回 | 9.企業の行動変化と途上国での高等教育急拡大 | |
第10回 | 10.世界人口の転換 | |
第11回 | 11.大学のグローバル化、トゥイニング | |
第12回 | 12。インターナショナルコース | |
第13回 | 13.グローバルな大学ネットワーク | |
第14回 | 14.新興国人材 | |
第15回 | 15.産業構造転換、まとめ |
授業外学習の課題 | ほぼ毎回資料を配布するので、授業後に資料を読み込むことが授業の復習と次回の授業の予習になります。事前学習・事後学習に各2時間程度を目指してください。 また、各自で新聞やインターネットの情報に目を通し、授業内で語られる事柄に関連する具体的な知識を得ることが求められます。毎日こまめにチェックすることが望ましいですが、週に1・2回、図書館ないし情報センターを利用して集中的に調べることもできるでしょう。 おおよそ2時間程度は予習復習に時間を費やすことが期待されます。 なお、試験とレポートに関連して、文庫または新書サイズの本、1冊を必読課題とする予定です。 |
履修上の注意事項 | 特別な予備知識は求めませんが、複雑な現象を考察対象とするために、真剣に取り組むことを求めます。なお、「国際社会学B」も共に履修することが望ましいですが、「A」単独でも理解できるように話をまとめる予定です。 授業は、基本的に「対面形式」で行います。 ただ、コロナ禍の状況によっては変更もありえます。その場合、授業はオンライン(双方向型:Meet+Classroom)になります。 公認欠席時(その他の欠席時)の資料は後日配布します。 |
成績評価の方法・基準 | 授業中に4回程度実施する予定の小レポート(約20%)、映像資料を見た際に記述・提出してもらうミニッツペーパー(約30%)と期末に実施する試験(約50%)を総合して評価を下します。試験はレポート提出で代替する場合があり得ます。 なお、積極的な受講者には若干加点します。 (コロナ禍のため、授業方式に変更があった場合には、メモ等の提出方式を変更する場合があります) |
テキスト | 特に使用しません。 ただし、授業中にはほぼ毎回、資料を配布し、授業内容の理解を助けるようにする予定です。 |
参考文献 | 特に読んでもらいたいのは、以下の本です。これは、直接的には主にトップ大学の話ですが、第5章では、この授業で取り上げる問題の背景が述べられています。 苅谷剛彦・吉見俊也『大学はもう死んでいる?-トップユニバーシティからの問題提起』集英社新書、2020. また、日本の大学教育を中心とする問題点については、以下の本が参考になります。 苅谷剛彦『コロナ後の教育へ』中公新書ラクレ、2020. その他の参考文献は多数になりますので、講義中、その時々に話すトピックに合わせて、提示します。ただ、以下に提示する文献に1冊でも目を通しておくことは、講義の理解を助けるでしょう。 吉野耕作『英語化するアジア』名古屋大学出版局 OECD編『グローバル化と言語能力』明石書店 ロビン・コーエン&ポール・ケネディ『グローバル・ソシオロジー』(1・2)平凡社。 ジグムント・バウマン『グローバリゼーション』法政大学出版局。 ウルリッヒ・ベック『グローバル化の社会学』国文社。 D・ヘルド、他『グローバル・トランスフォーメーションズ‐政治・経済・文化‐』中央大学出版部。 他 |
主な関連科目 | 国際社会学B |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
できるだけ授業中に質問をしてください。質問のための時間を設けますし、質問は歓迎します。積極的に質問する姿勢を期待しています。また、授業の最中にメモを書いて提出してもらいますから、メモの末尾に質問を記してもらっても構いません。ただし、その場合、回答するのは翌週以後になります。 授業に関連した相談事項は、可能な場合には授業前後に相談に応じます。ただし、プライバシー等の観点から必要と思われる場合には、それ以外の時間に、内線電話等で事前に時間調整をした上で、相談に来てください。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23214 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) | FHHS23214 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |
人文学部教育学科(関連学科科目) | FHED25114 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(関連学科科目) | FHED25114 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | - | - | - |