授業コード 20041000 クラス
科目名 英語研究Ⅰ 単位数 2
担当者 石田 崇 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 英語研究Ⅰ(The Contrastive Study of English and Japanese)
授業の概要 言語間の違いは、「何を義務的に言語化しなければならないか」という点から生じると考えることができる。また、同じ<コト>を言語化する場合であっても、「どのような形式を用いてそれを表すか」という点でも違いが生じ得る。この授業では、このふたつの観点から、とりわけ「人との関わり方」、「事態との関わり方」という点において日本語と英語がどのように異なるのか、両言語の違いは何に由来するのかについて考察する。
学習の到達目標 ①言語間の違いを捉える際に必要となる観点と手法を理解し、それを用いることができる。
②日本語と英語の言語学的な違いに関して、具体的なデータに基づいて比較・検討できる。
③日本語を英語との比較を通して相対化し、日常的な言語活動を客観的に観察できる。
授業計画 第1回 ガイダンス(授業の進め方についての説明)
第2回 言語比較とは
言語比較をする際に重要な観点について学ぶ。
第3回 対人表現の日英語比較①(基礎)
日英語における対人表現の差を学ぶ。
第4回 対人表現の日英語比較②(発展)
日英語における対人表現の差が何に由来するかを学ぶ。
第5回 話し手のふたつの側面と日英語①(基礎)
言語使用の三層モデルを学ぶ。
第6回 話し手のふたつの側面と日英語②(発展)
言語使用の三層モデルを学び、その視点から言語データを見る。
第7回 ポライトネスの日英語比較①(基礎)
ポライトネスとは何かを体系的に学ぶ。
第8回 ポライトネスの日英語比較②(発展)
ポライトネス理論を学び、その視点から言語データを見る。
第9回 中間まとめ(オンデマンド)
第10回 時間表現の日英語比較①(基礎)(オンデマンド)
時間表現における日英語の差を知る。
第11回 時間表現の日英語比較②(発展)
時間表現における日英語の差をメタファー理論から考える。
第12回 日本語が好む表現、英語が好む表現①(基礎)
日英語が好む表現を知る。
第13回 日本語が好む表現、英語が好む表現②(応用)
日英語が好む表現にどのような差があるかを知る。
第14回 日本語が好む表現、英語が好む表現③(発展)
日英語が好む表現における差はどのように捉えられるかを学ぶ。
第15回 後期の振り返りとまとめ
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):学修には、英和辞典だけではなく英英辞典も積極的に利用すること(Oxford Learner's DictionaryやCollins Online Dictionaryなど)。
事後学修(2時間程度):その日の講義内容について十分に復習をすること。
履修上の注意事項 ※ブレンド型授業を実施します(Moodleを使用。オンデマンド回について変更する場合は、事前にアナウンスします)。
※公認欠席も含め、いかなる理由であれ、欠席は4回までとする。欠席時の資料は、後日moodle上に掲載する。
成績評価の方法・基準 平常点(20%)および期末試験(80%)を目安に総合的に評価する。
テキスト プリントを配布するため、テキストを購入する必要はありません。
参考文献 廣瀬幸生ほか(2022)『比較・対照言語研究の新たな展開』開拓社.
廣瀬幸生ほか(2017)『三層モデルでみえてくる言語の機能としくみ』開拓社.
廣瀬幸生・長谷川葉子 (2010) 『日本語から見た日本人ー主体性の言語学ー』開拓社.
Hinds, John (1986)『Situation vs. Person Focus-日本語らしさと英語らしさ』くろしお出版.
他の文献は必要に応じて紹介します。
主な関連科目 英語の諸相VI(文法論)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・質問・相談等は授業の前後に対応します(他の可能な対応については初回授業時に説明します)。
・期末試験のフィードバックは、希望者に対して個別に行います。希望者は、事前にメールでアポイントメントをとってください。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部英語英文学科(専攻科目) 2014~2016 2・3・4 - - - - -
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN20303 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部英語英文学科(英語学・英語教育学) FHEN20303 2023~2023 2・3・4 - - -