授業コード 20039600 クラス
科目名 英米の言語文化Ⅳ(ファンタジー文学) 単位数 2
担当者 石井 善洋 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 ファンタジー文学概論 Introduction to Fantasy Literature
授業の概要 ファンタジーを、リアリズムと対立し、「現実には存在しないものや、ありえない出来事を描く文学」と定義すると、8世紀の叙事詩『ベオウルフ』から、15世紀の『アーサー王の死』、現代の『ハリー・ポッター』に至るまで、イギリスには膨大な作品群が数えられ、あたかも人類の創造的営みはファンタジーに始まり、ファンタジーにおいて隆盛を極めている、という観を呈するほどである。
この講義では、ファンタジーを上記の定義で捉えつつも、人間とは何か、世界とは何か、生きるとはどういうことかを、高度に文学的な意図をもって読者に問いかけてくる作品として位置づける。
はじめにファンタジーの要素を含む文学を歴史的に概観した後、Alice’s Adventures in Wonderland、The Chronicles of Narnia、The Lord of the Rings の3作品について講ずる予定である。
学習の到達目標 1. ファンタジー文学の歴史について理解している。
2. 講義でとりあげたファンタジー文学について理解している。
3. 原文を味読することができている。
授業計画 第1回 イントロダクション
ファンタジーの定義を理解する
第2回 ファンタジー文学の歴史
1. 神話について理解する
第3回 ファンタジー文学の歴史
2. 妖精物語について理解する
第4回 ファンタジー文学の歴史
3. 伝説について理解する
VTR視聴
第5回 ファンタジー文学の歴史
4. 近代文学の中のファンタジーについて理解する
第6回 Alice’s Adventures in Wonderland (1)
イントロダクション
『アリス』の歴史的な意義について理解する
第7回 Alice’s Adventures in Wonderland (2)
『アリス』の言葉遊びについて理解する
第8回 Alice’s Adventures in Wonderland (3)
『アリス』が語っていることについて理解する
第9回 The Chronicles of Narnia (1)
イントロダクション
『魔術師の甥』について理解する
第10回 The Chronicles of Narnia (2)
『ライオンと魔女』について理解する
一部DVD視聴
第11回 The Chronicles of Narnia (3)
『最後の戦い』について理解する
第12回 The Lord of the Rings (1)
イントロダクション
『旅の仲間』について理解する
一部DVDを参照
第13回 The Lord of the Rings (2)
『二つの塔』について理解する
第14回 The Lord of the Rings (3)
『王の帰還』について理解する
一部DVDによる振り返り
第15回 全体のまとめ一部 DVD視聴
授業外学習の課題 プリントで原文の抜粋を配布するので、それに基づいて事前事後学習を行うこと。
事前学習:次回の学習内容の予習と原文読解に2時間。
事後学習:知識、文法事項、訳文の整理の2時間。
翻訳で全体をきちんと読むこと。(作品のDVD鑑賞は各自に任せるが、それだけで理解した気にならないように。)
履修上の注意事項 この講義はDVDを鑑賞して楽しむ授業ではない。講義の中心はレクチャーと各作品の抜粋の読解である。

欠席は公認欠席を含め4回までを限度とする。
なお欠席する場合は必ず事前に連絡すること。<ishii-y@shudo-u.ac.jp>
20 分以上の遅刻は1 回の欠席と見なす。
欠席遅刻はそれぞれ4点、2点の減点とする。

公認欠席時のプリントは後日配布する。

授業形態:対面
成績評価の方法・基準 期末試験を中心に総合的に評価する。
テキスト プリント
参考文献 英語版指輪物語・セット(ジュニア英語名作ライブラリー)J.R.R.トールキン (Harpercollins Publishers)
Chronicles of Narnia Box Set (Harpercollins Publishers)
Alice’s Adventures in Wonderland and through the Looking-Glass and What Alice Found There (Oxford World’s Classics)
文庫・新版指輪物語(全9巻)セット 全9巻瀬田貞二訳 評論社
ナルニア国物語セット(全7巻) 岩波書店
不思議の国のアリス 角川文庫
主な関連科目 他の「英米の言語文化」科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
原則として質問、相談は講義後に行う。
試験結果のフィードバックは個別に行うので連絡すること。
ishii-y@shudo-u.ac.jpまで。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部英語英文学科(専攻科目) 2014~2016 2・3・4 - - - - -
人文学部英語英文学科(英米の文化・文学) FHEN30203 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部英語英文学科(英米の文化・文学) FHEN30203 2023~2023 2・3・4 - -