授業コード 20030800 クラス
科目名 カルチュラル・スタディーズB 単位数 2
担当者 野村 浩也 履修期 後期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 黒人音楽からはじめる文化と差別の社会学
授業の概要  カルチュラル・スタディーズは、人種差別に抵抗する文化的闘争のなかで誕生した。音楽・映像・文学・思想等を通した文化的運動が、差別に対抗する手段として、きわめて重要な役割をはたしてきたことは、「文化を武器にする」ということばで表すことができる。特に、黒人文化においてその傾向は顕著であり、ステュアート・ホールという黒人研究者によって創始されたカルチュラル・スタディーズは、「運動する学問」「学問する運動」として発展してきたといえよう。よって、本講義のキーワードは「文化」と「差別」である。
 差別をなくす方法はひとつしかない。それは、差別と闘うことである。本講義では、黒人差別、沖縄差別を具体的な事例に、音楽・映像・思想を通した差別と闘う文化的方法について社会学的に探究する。資料としては、音楽と映像を多用する。
学習の到達目標 ① 差別とは何かを理解し、差別の原因を説明することができる。
② 差別の構造を社会学的に分析し、説明することができる。
③ みずからの政治性を問題化し、文化的に問題を解決する方法を考えることができる。
授業計画 第1回 9/22  イントロダクション--プロテスト・ソング: Anti-Racist Baby
第2回 9/27  差別をなくす方法はひとつしかない: Fight the Power
第3回 10/4  差別と闘うこと: Wake up Everybody
第4回 10/11 黒人差別と奴隷制: People Get Ready
第5回 10/18 構造的暴力と積極的平和: Baltimore
第6回 10/25 マイクロアグレッション: Choice of Colors
第7回 11/1  無意識のバイアス: Four Women
第8回 11/8  ヘイトスピーチ: Fight for You
第9回 11/15 ヘイトクライム: I Can't Breathe
第10回 11/22 ブラック・ライヴズ・マター運動: The Bigger Picture
第11回 11/29 マルコムX: No Sell out
第12回 12/6  無意識の植民地主義: Redemption Song
第13回 12/13 魂の植民地化と家父長制: Power of a Woman
第14回 12/20 差別との闘いと生の尊厳: Ain't Got No - I Got Life
第15回 1/10  ネット空間と差別構造: The Revolution Will Not Be Televised
授業外学習の課題 ・事前学習(2時間程度):配布資料を精読すること。
・事後学習(2時間程度):配布資料と授業ノートを精読し、自分のリアクションペーパーを読み返すこと。その上で、可能であれば、考えたことを文章として書き残しておくこと。
・課題:配布資料、授業ノート、リアクションペーパーを精読すること。
履修上の注意事項 ・対面授業を実施する。
・毎回リアクションペーパーの提出を求める。リアクションペーパーは返却する。
・公認欠席時の資料は後日配付する。
・私語(デジタルのものも含む)は、他者の学問の自由を侵害するがゆえに厳禁。
成績評価の方法・基準 リアクションペーパー40%、期末レポート60%で評価する。
テキスト 授業時間中に配布する資料を「教科書」として精読すること。
参考文献 野村浩也『無意識の植民地主義』松籟社、2019年。
主な関連科目 文化社会学B(前期)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
(1)授業中に質問の時間を設ける。
(2)授業時間終了後は教室および研究室にて随時質問を受け付ける。
(3)リアクションペーパーを確認して返却する。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23221 2017~2022 2・3・4 - - - - -
人文学部人間関係学科社会学専攻(社会学専門科目) FHHS23221 2023~2023 2・3・4 - - -