授業コード | 20009500 | 単位数 | 2 |
科目名 | 生涯学習論Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 山川 肖美 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 生涯学習の学習論と日本の生涯学習政策の到達点 |
学修の概要 | 本講義では、次の2つの柱を設定している。 1つ目の支柱は、生涯学習の学習論と学習論の実践への応用可能性について模索することである。生涯学習研究において学習論は必須研究課題だと認識されつつも、政策や実践を後追いする形で紹介・研究されてきた感が否めない。本講義では、政策を裏付ける学習論のみならず、政策提言あるいは普遍理論の性格を持つ学習論についても論及したい。2つ目の支柱は、学習論の観点から日本の生涯学習政策や実践を捉え直すことにおく。政策ならびに実践の到達点を明らかにしたのち、学習論の観点から今後の日本の進むべき方向を模索する。国際社会における日本の位置も確認する。コロナ禍を筆頭とするさまざまな社会変化やそれに伴う暮らしや価値観の変化を意識した講義としたいと考えている。 なお、社会教育主事課程に必修の科目であるため、本資格を意識した授業内容となっている。 |
学修の到達目標 | ・生涯学習の学習論について理解を深めた後、学習論の観点から日本の生涯学習政策・施策の捉え直しができるようになる。 ・生涯学習社会の構築によって人や社会がどのように変わっていくかを考えることができるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | オリエンテーション ・生涯学習の概念と今これを学ぶ必要性について理解する。 |
第2回 | 生涯学習の原理 ・生涯学習に関する3+1の原理を理解する。 |
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第3回 | 生涯学習の学習論(1)生涯発達論 ・ライフロングの原理の基礎理論の1つとして生涯発達論を学ぶ。 |
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第4回 | 生涯学習の学習論(2)アンドラゴジー ・ペダゴジーと対比しながらアンドラゴジーの特徴を理解する。 |
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第5回 | 生涯学習の学習論(3)自己主導的学習論 ・アンドラゴジーの中核概念の1つであるSDLについて学ぶ。 |
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第6回 | 生涯学習の学習論(4)経験学習論 ・ライフワイドの軸の基礎理論としての経験学習論について学ぶ。 |
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第7回 | 生涯学習の学習論(5)意識変容学習論とエンパワーメント・人権 ・成人学習の重要な理論である意識変容学習とその実践について学ぶ。 |
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第8回 | 中間テストと解説、ここまでの振り返り ・ここまでの理論についての理解度を問うとともに、振り返り、学びの成果を意味づける。 |
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第9回 | 生涯学習の政策論としての国際的動向 ・生涯学習政策の国際的動向の基礎理論となる3つの理論を学ぶ。 |
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第10回 | 日本における生涯学習政策の展開 ・3つの政策論を理解した上で日本での政策展開について知る。 |
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第11回 | 日本における生涯学習政策の到達点 ・1960年代後半から始まった日本の生涯学習政策の到達点を理解する。 |
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第12回 | 日本における生涯学習の現在(1)-教育改革の中で- ・第4期教育振興基本計画等を読み解き、生涯学習政策の現況と課題を探る。 |
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第13回 | 日本における生涯学習の現在(2)-多様な社会変化の中で- ・社会変化の中での生涯学習の現況と課題を探る。 |
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第14回 | 日本における生涯学習の今後 ・ここまでの授業を受けて、今後の生涯学習の方向性を共に考える。 |
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第15回 | 総括テスト(ただし、期末試験期間へ移動する場合もある)と解説、全体の振り返り ・ここまでの授業の理解度を問うとともに、いま生涯学習論を学ぶ意味を改めて考える。 |
授業外学習の課題 | 1 事前に提示する授業資料を読み込み、関連の事項を調べて授業に臨むこと。 2 授業で提示をする大・小の課題に丁寧に取り組むこと。 3 下に掲げた参考文献を読むこと。 4 1~3に対して、予習(2時間程度)、事後学習(2時間程度)に取り組むこと。 |
履修上の注意事項 | 1 授業は私からの学問的メッセージを伝える場である。メッセージに対して受信・返信する意欲と態度をもって受講していただきたい。 2 授業用教材は前日までにmoodleに掲出する。それを各自でダウンロードまたは印刷をして当日に備えるという方法をとる。 3 授業に関する連絡は、原則moodleで行うため、頻繁にチェックすること。 4 事情によりオンデマンド配信の授業(ブレンド型授業)を行う場合がある。 5 出欠は毎回の授業で提示するフィードバックのための問いや課題の提出状況によって確認する。 6 公認欠席制度に伴い下記のように配慮する。 ・公認欠席時の資料は通常授業と同様にMoodleよりダウンロード可能である。 ・中間テスト、総括テストについては本人からの申し出があれば代替措置で対応する。 なお、原則事前または翌週の授業時までに証明書(コピー可)を付して事情を説明をすることが必要である。 |
成績評価の方法・基準 | 中間・総括テスト(いずれも授業内で実施予定)80%、授業への参画態度20%(小課題への取り組み、出席は前提のため欠席の場合には1回2点をマイナス等)で総合的に評価する。 |
テキスト | なし(毎回、オリジナルの授業資料を配布し、適宜参考文献を紹介する。 |
参考文献 | ・鈴木眞理・熊谷慎之輔・山本珠美『社会教育計画の基礎』学文社、2012。 ・小池源吾・手打明敏編著『生涯学習社会の構図』福村出版、2008。 ・赤尾勝己編書『生涯学習理論を学ぶ人のために』世界思想社、2004。 |
主な関連科目 | 生涯学習論Ⅱ、社会教育経営論Ⅰ・Ⅱ、生涯学習支援論Ⅰ・Ⅱ、社会教育演習、社会教育実習、公共空間創造論(国際コミュニティ学部地域行政学科科目) |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
・随時、moodleで質問・相談を受け付け、可能な限り回答する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) | FHHS27114 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(関連科目) | FHHS27114 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | FHED12108 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | FHED12108 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
人文学部教育学科(専攻科目A群) | 23200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | ○ |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES18101 | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |