授業コード 12062422 クラス 22
科目名 ゼミナールⅠ 単位数 2
担当者 岡田 行正 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 経営組織で働くために(SeminarⅠ)
授業の概要 近い将来、社会人として経営組織に属して働くことを学生自身に想定してもらいながら、「会社とは?、会社の仕組みは?、日本の会社の特徴は?、日本の会社はアメリカの会社と何が違うのか?、働くとは?、どんな業界や業種、職種があるのか?」など、具体的・実際的な問題について考察し、討論していきます。
学習の到達目標 組織で働く意味と日本企業の人事労務上の特徴について学び、説明できるようになる。
授業計画 第1回 ゼミナールⅠの概要と進め方
第2回 日本的経営、日本的経営の「三種の神器」
日本的経営が注目された背景、アベグレンの主張の変化について説明できるようになる。
第3回 定年制
時代の移り変わりによって、定年の年齢はどのように移り変わってきたのか(具体的な定年年齢の推移)、人口に占める高齢者の割合の推移、高年齢者雇用安定法と改正高年齢者雇用安定法について説明できるようになる。
第4回 年功賃金と成果主義賃金
年功制は日本独自の制度なのか、アメリカの先任権制度とは、年功賃金は本当に勤続年数に応じて給与があがるのか、成果主義賃金は本当に正当な評価に基づく賃金なのか、について説明できるようになる。
第5回 日本的経営の「三種の神器」以外の日本的経営の特徴・制度
経営目的、生産システム、採用・選考方式、入社式、教育訓練制度、雇用形態について説明できるようになる。
第6回 日本の産業構造と企業グループ
日本には一体どんな企業グループがどれくらいあるのか、具体的な企業グループ名とは、それぞれの企業グループの中核的な会社について説明できるようになる。
第7回 給与・ボーナス・退職金
初任給の額、サラリーマンの平均年収・生涯賃金(業種別・年齢階層別・都道府県別)と産業構造の変化、ボーナスの平均支給額、ボーナス=賞与の起源、退職金制度について説明できるようになる。
第8回 日本の総実労働時間
週40時間労働になるまでの日本の労働法制の変遷、日本の年間総実労働時間の変化・推移、日本の労働生産性の高低について説明できるようになる。
第9回 少子高齢化と日本の雇用
若年者雇用、女性労働者雇用(女性管理職率)、高齢者雇用、ワークライフバランスについて説明できるようになる。
第10回 北欧(スウェーデン・ノルウェー)、オランダ、フランスの少子化対策と雇用
北欧、オランダ、フランスの少子化対策と雇用形態、正社員と非正社員の区分の有無、税金負担率、社会福祉に対する考え方、同一労働・同一賃金について説明できるようになる。
第11回 日本における外国人労働の現状と課題
人口減少社会=日本における外国人労働者雇用、地域経済と中小零細企業の人手不足、高度外国人材について説明できるようになる。
第12回 労働組合の目的と役割
労働組合の目的と役割、日本の労働組合の組織率、日本の労働組合の現状と課題について説明できるようになる。
第13回 労資関係と労使関係
「労資」と「労使」の違い、労使交渉・団体交渉での交渉事項、交渉力の3要素について説明できるようになる。
第14回 ダイバーシティ・マネジメント
ダイバーシティ・マネジメントの目的と期待される効果、日本企業の現状、海外との比較について説明できるようになる。
第15回 総括と要点整理
組織で働く意味と日本企業の特徴について知り、説明できるようになる。
授業外学習の課題 授業の進め方としては、各受講生にそれぞれの担当箇所を割り当て、PCのパワーポイントを使って発表・報告するプレゼンテーションの形式をとりますので、事前に準備しておいてください。(パワーポイントの使い方をはじめ、発表の仕方、資料収集の方法等についても指導していきます。)これは、現在の企業ではごく当たり前に求められるプレゼンテーション能力を養うということをねらいとしているからです。

プレゼンテーションは、単に担当箇所を表層的にまとめるだけでなく、担当箇所のなかで新たに何が分かったのか、あるいは分からなかったのか、また自分自身が面白いと感じ、興味をもった部分はどこか、といった視点を重視して準備・作成してください。自分自身が面白いと感じ、興味をもった部分については、関連する文献や新聞・専門雑誌の記事、データなどを探し調べてみると、理解がさらに深まります。

事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、参考文献や資料・データを熟読・収集して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。
事後学修(2時間程度):授業中にわからなかった事項については、プレゼン配布資料や参考文献等を再読・精読するなどして次回までに各自で調べておくこと。
履修上の注意事項 ①すべて対面型授業です。
②「公認欠席制度」への配慮:「公認欠席」は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 授業態度(30%)、課題・発表・討論への参加度(30%)、ゼミへの貢献度(40%)によって総合的に評価します。
テキスト テキストは、特に指定しない。必要な資料は、講義中に配布します。
参考文献 三戸 公『「家」としての日本社会』有斐閣 1994年
牛丸 元『スタンダード企業論(改訂版)』同文舘出版 2015年
熊沢 誠『過労死・過労自殺の現代史-働きすぎに斃れる人たち』岩波書店 2018年
三戸 浩・池内秀己・勝部伸夫『企業論(第4版)』有斐閣 2018年
石嶋芳臣・岡田行正編『経営学の定点(増補改訂版)』同文舘出版 2018年
守屋貴司・中村艶子・橋場俊展編『価値創発(EVP)時代の人的資源管理』ミネルヴァ書房 2018年
小熊英二『日本社会のしくみ-雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社 2019年
松尾洋治・山﨑敦俊・岡田行正『マネジメントの理論と系譜』同文舘出版 2019年
岡田行正『経営理論のエッセンス』同文舘出版 2022年

その他、随時紹介します。
主な関連科目 経営学総論Ⅰ・Ⅱ、C群特殊講義(働くこととワークルール) および経営学の各学科目
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
基本的に、授業中や授業後に対応します、また、Google Classroomやメール、Lineでも随時、対応します。

【オフィスアワー】
月曜日・5限(16:30~18:00)

【フィードバックの方法】
授業の中で随時行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部経営学科(F群) FCBA26011 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(F群) FCBA26011 2023~2023 2・3・4