授業コード | 12021100 | 単位数 | 2 |
科目名 | 工業簿記Ⅰ | クラス | |
履修期 | 前期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 玉繁 克明 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 工業簿記のしくみを学ぶ Industrial Bookkeeping Ⅰ |
学修の概要 | 製造業には,材料を仕入れ,機械等を利用して加工し,製品を作り,取引先に販売するまでの流れがある。工業簿記は,このような企業の内部活動を仕訳という手段を用いて各勘定に記録し,財務諸表の中に取り込んでいく。工業簿記の特徴は,このような製品の製造過程で行われる取引を,複式簿記のルールに基づき組織的・体系的に記帳し,計算する点にある。 本講義では,工業経営で展開される複式簿記の原理に関する基礎的・基本的な知識を修得し,正確かつ明瞭に,記帳・計算・整理する技術を身に付けることをねらいとする。 また,簿記・会計上の手続きによって得た情報をもとに,財産管理の視点から諸帳簿を分析し,考察することを通して,洞察力や論理的思考力等の育成も目指す。 |
学修の到達目標 | (1) 製造業の基本的な取引を,工業経営で展開される複式簿記の原理に基づき,仕訳を通して各勘定に記録することができる。 (2) 製品の製造過程で発生した諸費用を適切に分類し,記帳,計算するための知識と技術を身に付けている。 (3) 工業経営で展開される複式簿記における取引記録の妥当性と諸課題について創造的に思考するとともに,工業経営の企業活動における課題に対応する力を身に付けている。 (4) 工業経営で展開される複式簿記に対して,探究心をもって粘り強く取り組む姿勢を身に付けている。 (5) 工業経営で展開される複式簿記の諸課題に対して,他者の考えを柔軟に取り入れながら多面的・多角的に捉え,自らの学修を調整しようとする態度を身に付けている。 |
授業計画 | 第1回 | 工業簿記の特色 工業簿記と商業簿記の対象の違いについての知識を得る。 |
第2回 | 原価計算の意味と目的 原価計算の意味と目的についての知識を得る。 |
|
第3回 | 原価計算の手続きと分類 原価計算の手続きと分類についての知識を得る。 |
|
第4回 | 工業簿記の構造と帳簿組織 工業簿記の構造と記帳組織の仕組みを理解する。 |
|
第5回 | 工業簿記の記帳手続 工業簿記の記帳の流れを理解する。 |
|
第6回 | 原価の費目別計算(材料費の計算と記帳①) 材料費の分類と材料仕入帳を作成するための知識と技術を得る。 |
|
第7回 | 原価の費目別計算(材料費の計算と記帳②) 材料の保管と払出しに関する材料元帳の作成のための知識と技術を得る。 |
|
第8回 | 原価の費目別計算(材料費の計算と記帳③) 材料消費価額の予定価格法による計算についての知識と技術を得る。 |
|
第9回 | 原価の費目別計算(労務費の計算と記帳①) 労務費の分類と賃金支払帳を作成するための知識と技術を得る。 |
|
第10回 | 原価の費目別計算(労務費の計算と記帳②) 予定消費賃率による消費に関する知識と技術を得る。 |
|
第11回 | 原価の費目別計算(労務費の計算と記帳③) 賃金以外の労務費の計算と記帳についての知識と技術を得る。 |
|
第12回 | 原価の費目別計算(経費の計算と記帳①) 経費の分類と計算に関する知識を得る。 |
|
第13回 | 原価の費目別計算(経費の計算と記帳②) 経費仕訳帳の記帳に関する知識と技術を得る。 |
|
第14回 | 個別原価計算のしくみと原価計算表の記入法 個別原価計算の一連の流れを集計することができる。 |
|
第15回 | まとめ(振り返り) 原価の費目別計算と個別原価計算のしくみについて知識と技術を得る。 |
授業外学習の課題 | ・この授業は理論の勉強を中心とする。問題演習については各自で時間外に取り組むこと。 ・授業は原則として,2時間の予習,2時間の復習の計4時間の自宅学習を前提として行う。 (事前学修)毎講義の最後に次回の講義のテーマを伝えるので,各自でできる限り予習しておくこと。 (事後学修)講義内では,理論の勉強を中心として行うため,問題演習については各自で時間を確保して取り組むこと。また,講義中にわからなかった内容については,次回までに各自で調べること。 ・不定期に小テストを行うことがあるため,学修内容の復習を怠らないこと。 |
履修上の注意事項 | ・この授業は工業簿記の初学者を対象として授業を行う。よって,日商簿記検定2級以上を取得している者には適さない科目である。 ・授業では,課題提出や情報共有等でGoogle Classroomを併用する。クラスコードについては初回の講義で指示する。 ・授業には電卓を必ず持参すること。 ・公認欠席は欠席として扱うが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮する。 ・公認欠席時の資料は後日配付するので,各自申し出ること。 |
成績評価の方法・基準 | ・定期試験70% ・授業への取組・貢献度及び講義内容における小テストや提出物(不定期に行う)30% 上記を目安に総合的に評価する。 |
テキスト | なし 講義に必要な資料等は,その都度配付する。 |
参考文献 | 上埜進他『工業簿記・原価計算の基礎-理論と計算-〔第4版〕』税務経理協会 TAC簿記検定講座『合格テキスト日商簿記2級(工業簿記)』TAC出版 |
主な関連科目 | 簿記原理ⅠⅡ,工業簿記Ⅱ,原価計算論ⅠⅡ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
基本的に,授業終了時に直接担当教員に質問すること。オフィスアワー(研究室)は,火曜日の午後に設定している。 また,ミニッツペーパー等で寄せられた質問については,原則として次回の授業の冒頭に回答する。小テスト等に関するフィードバックについても,原則として次回の授業で実施する。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(B3群) | FCBS22315 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(B3群) | FCBS22315 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
商学部経営学科(B1群) | FCBA22123 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(B1群) | FCBA22123 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |