授業コード 12013900 単位数 2
科目名 原価計算論Ⅱ クラス
履修期 後期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 陳 豊隆 配当年次 *下表参考

授業の題目 原価計算や原価管理などの諸理論を学習する。
学修の概要  原価計算論Ⅱは原価計算論Ⅰと連動して講義内容を進めていくから、原価計算論Ⅰとペアで履修することが望ましい。
 まず、活動をベースにしている活動基準原価計算または活動基準原価管理の特徴を理解する上で、製品別原価計算の計算手続を学習していく。製品別原価計算は個別原価計算と総合原価計算とに区分される。まず、個別原価計算の仕組や製造間接費の配賦問題などを究明し、総合原価計算へと考察していく。
 なお、原価計算はビジネス実務に近い学問なので、ケース・スタディが不可欠であるため、授業中に配布するケース・スタディは基本問題であるために必ず解けるように努力する必要がある。
学修の到達目標 原価の諸概念を理解するとともに、製品原価の計算手続をしっかりと行えるようになることで、原価管理・利益管理ができるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンスと総合原価計算(テキスト第6章)
総合原価計算の全体像を把握し、その基本的な仕組と目的を理解することができるようになる。
第2回 単純総合原価計算(テキスト第6章)
単純総合原価計算の基本手順を学び、簡単な製造環境での原価計算ができるようになる。
第3回 単純総合原価計算における月末仕掛品の評価(テキスト第6章)
月末仕掛品の評価方法を理解し、単純総合原価計算における在庫評価ができるようになる。
第4回 原料の投入形態(テキスト第6章)
原料の投入形態とその原価計算への影響を理解し、異なる投入方法が原価に与える影響を評価できるようになる。
第5回 総合原価計算における仕損・減損(テキスト第6章)
総合原価計算における仕損品・減損の基本概念を学び、これらの発生原因と影響を理解できるようになる。
第6回 総合原価計算における仕損・減損の処理と計算(テキスト第6章)【オンデマンド】
総合原価計算における仕損・減損の具体的な処理方法と計算手順を習得し、実際のケースで適用できるようになる。
第7回 工程別総合原価計算(テキスト第7章)
工程別総合原価計算の原理と手法を理解し、複数工程を持つ製造プロセスの原価計算ができるようになる。
第8回 組別別総合原価計算(テキスト第7章)
組別別総合原価計算の手法を学び、異なるの製品群やバッチ生産の原価計算が行えるようになる。
第9回 等級別総合原価計算(テキスト第7章)
等級別総合原価計算の方法を習得し、品質等級に応じた原価計算ができるようになる。
第10回 コスト・コントロールのための標準原価計算Ⅰ・・標準原価の設定(テキスト第8章)
標準原価計算の基礎として、標準原価の設定方法を理解し、コストコントロールに活用できるようになる。
第11回 ココスト・コントロールのための標準原価計算Ⅱ・・差異分析(テキスト第8章)
標準原価と実際原価の差異分析方法を学び、原価差異の原因を特定し対策を立てることができるようになる。
第12回 コスト・コントロールのための標準原価計算Ⅲ・・勘定記入(テキスト第8章)
標準原価計算に基づく勘定記入方法を理解し、会計システム内でのコスト管理が行えるようになる。
第13回 利益管理のための原価情報Ⅰ・・損益分岐点(テキスト第10章)
損益分岐点分析の方法を学び、利益管理における原価情報の活用方法を理解することができるようになる。
第14回 利益管理のための原価情報Ⅱ・・直接原価計算(テキスト第10章)
直接原価計算の原理と計算の仕組を理解し、利益管理におけるその役割を評価できるようになる。
第15回 利益管理のための原価情報Ⅱ・・直接原価計算と全部原価計算との相違と調整方法(テキスト第10章)
直接原価計算と全部原価計算の違いを理解し、両計算方法間の相違点と調整方法を適用できるようになる。
授業外学習の課題 Ⅰ、毎回の授業前に授業計画に沿った当該箇所を読んでおくこと(一回授業の進み具合は5頁~10頁前後)。
Ⅱ、毎回の講義の終了時に、次回までに提出する宿題を渡し、授業外学習を強く要求する。
Ⅲ、原価計算を理解するためには、問題を解くことが不可欠です。よって、テキストに書かれてある設例と章末の研究問題は必ず解いて、復習を行うこと。理解できない箇所があれば、次回の授業中に質問すること。
Ⅳ、授業外学習の目安の時間として次の通りになるが、計算が多くなる場合にはさらに1時間の追加がほしい。
 事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、テキストとレジメを熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。
 事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語や計算などについては、テキスト、レジメ、ノートを再読・精読するなどして次回までに各自で徹底的に理解しておくこと。
履修上の注意事項 Ⅰ、「原価計算論Ⅱ」は「原価計算論Ⅰ」の後継科目なので、「原価計算論Ⅰ」を修得しなければ、学習効果が悪くなる可能性がある。
Ⅱ、計算問題を解くことは理論を理解するために欠かせない作業なので、出来れば「原価計算演習Ⅱ」も合わせて履修した方が相乗効果を高める。
Ⅲ、電卓を常に持参すること。
Ⅳ、ブレンド型授業を実施する。また、宿題提出はGoogle Classroomを使用する。クラスコード等は初回の講義で指示する。
なお、「公認欠席」の取扱について、以下の通りである。
 ・公認欠席時の資料は後日配付する。
成績評価の方法・基準 期末試験60%、宿題(小テストを含む)40%を総合的に成績評価を行う。
テキスト 櫻井通晴『原価計算 For New ERA』同文館。修大生協。
参考文献 岡本清『原価計算(六訂版)』 国元書房
主な関連科目 原価管理論ⅠとⅡ、管理会計論ⅠとⅡ、財務会計論ⅠとⅡ、中級簿記ⅠとⅡ、税務会計論ⅠとⅡ、会計監査論ⅠとⅡ、上級簿記ⅠとⅡ、経営分析論ⅠとⅡ、工業簿記ⅠとⅡ、中級簿記演習ⅠとⅡ、原価計算演習ⅠとⅡ
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
講義中または講義終了後に質問に応じるが、Google Classroomを通して行うことも可能である。なお、宿題の解説について、Google Classroomを通して行う予定である。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(B3群) FCBS22323 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(B3群) FCBS22323 2023~2023 2・3・4 - -
商学部商学科(B3群) 11200 2024~2024 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22120 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22120 2023~2023 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) 12200 2024~2024 2・3・4 - -