授業コード | 12004800 | 単位数 | 2 |
科目名 | 経営学総論Ⅱ | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 岡田 行正 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 現代企業経営の諸問題(Introduction to Business Administration Ⅱ) |
学修の概要 | 本講義では、高校の教科書(日本史、政治経済)にも記載されている「日本的経営」について再考することから始め、日本的経営論の時代的趨勢、日本の株式会社の仕組みや産業構造、日本企業の特質として生産システムや教育訓練制度、日本が世界の中で最も長寿企業が多い理由、日本企業特有の賃金制度や人事考課制度等について解説します。また、こうした諸問題を歴史的な視点から検討するために必要な人事管理や人的資源管理の理論、労使関係管理の理論の発展過程も概説していきます。 |
学修の到達目標 | 現代の日本企業を取り巻く経営環境と雇用環境の変化、それにともなう諸課題について知り、説明できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 講義の概要・進め方と評価方法の説明 |
第2回 | 日本的経営論の趨勢:日本的経営の「三種の神器」の真偽 日本的経営が注目されるようになった背景、日本的経営の「三種の神器」の真偽、日本的経営論と景気動向との関係について説明できるようになる。 |
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第3回 | 「家」の論理、「公」と「私」 「滅私奉公」とは、日本企業の原型が日本の「家」にあるといわれているのは何故か、「公」と「私」の捉え方について説明できるようになる。 |
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第4回 | 株式会社の構造、企業グループと系列化 株式会社の構造、日本の株式会社と海外の株式会社の違い、企業グループ、系列について説明できるようになる。 |
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第5回 | 株式会社の日米比較 日本とアメリカの株式会社の相違について説明できるようになる。 |
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第6回 | 日本のモノづくりと生産システム QC、TQC、JIT方式、LRPについて説明できるようになる。 |
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第7回 | 日本企業の人材育成と教育訓練 日本とアメリカでのヒトの採用方式の違い、日本企業の教育訓練制度、所属型と契約型、ゼネラリスト志向とスペシャリスト志向、日本企業の今後の採用・人材育成の方向性と課題について説明できるようになる。 |
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第8回 | 長寿企業とは、 長寿企業の定義、長寿企業が多い企業規模・業種、日本に長寿企業が多い理由について説明できるようになる。 |
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第9回 | 賃金(賃銀)・給与(給料)・ボーナス(賞与・一時金) 賃金の基本4形態、労働の対価としての賃金、年2回支給のボーナスの起源、「同一労働・同一賃金」の本来的意味について説明できるようになる。 |
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第10回 | 人事考課制度の明暗、「働いちゃう」構造 日本企業の人事考課制度の特殊性、能力主義、情意考課、目標管理、「働いちゃう」構造について説明できるようになる。 |
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第11回 | 人事管理論の発展(人事管理論から人的資源管理論へ) 科学的管理・人事管理論から人的資源管理論に至る各段階の「労働者観」と「管理対象」の変化について説明できるようになる。 |
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第12回 | 人的資源管理論の発展(人的資源管理論からタレントマネジメント論へ) 人的資源管理論・戦略的人的資源管理論・タレントマネジメント論における「労働者観」と「管理対象」の変化について説明できるようになる。 |
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第13回 | 経営参加、労使関係と交渉力、団体交渉のタイプ① 経営参加の3つの意味、労資関係と労使関係の違い、交渉力の3つの要素、イギリスの労働組合・団体交渉の発展経緯について説明できるようになる。 |
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第14回 | 団体交渉のタイプ②、労使関係管理論の変遷 アメリカの労働組合・団体交渉の発展経緯、アメリカにおける労使関係管理論の発展過程、アメリカの労働法制の変遷について説明できるようになる。 |
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第15回 | 総 括 従来までの日本企業の経営特徴を踏まえて、現代企業の抱える問題について説明できるようになる。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、テキストや下記列記の参考文献を熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。 事後学修(2時間程度):講義中にわからなかった用語については、テキストや下記列記の参考文献を再読・精読するなどして次回までに各自で調べておくこと。 |
履修上の注意事項 | ①すべて対面型授業です。 ②定期試験は実施しません。 ③小テスト(3回実施、3回ともShudo Moodleで実施)によって評価します。 ④毎回の講義資料を事前にShudo Moodle上にアップします。必ずダウンロードして、紙に印刷して、授業時に持参してください。 ⑤「公認欠席制度」への配慮: ・「公認欠席」は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 ・小テストの時に「公認欠席」となる場合、対面による追試(Shudo Moodleは使用しない)で適時対応します。 |
成績評価の方法・基準 | Shudo Moodle上で実施の小テスト:計3回(30点×2回、40点×1回、計100点)によって評価します。 |
テキスト | 松尾洋治・山﨑敦俊・岡田行正『マネジメントの理論と系譜』同文舘出版 2019年(税込¥2,090) ISBN:978-4495390273 上記の他に必要な資料は、随時、配布します。 |
参考文献 | 三戸 公『「家」としての日本社会』有斐閣 1994年 牛丸 元『スタンダード企業論(改訂版)』同文舘出版 2015年 熊沢 誠『過労死・過労自殺の現代史-働きすぎに斃れる人たち』岩波書店 2018年 三戸 浩・池内秀己・勝部伸夫『企業論(第4版)』有斐閣 2018年 守屋貴司・中村艶子・橋場俊展編『価値創発(EVP)時代の人的資源管理』ミネルヴァ書房 2018年 小熊英二『日本社会のしくみ-雇用・教育・福祉の歴史社会学』講談社 2019年 上記の他にも、講義の中で随時紹介していきます。 |
主な関連科目 | 経営学総論Ⅰ、経営学の各学科目 |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
質問・相談は、以下、オフィスアワーで対応します。 ただし、会議等で不在の場合もあるので、事前に連絡してもらう方が確実です。 【オフィスアワー】 月曜日・5限(16:30~18:00) 【フィードバックの方法】 小テスト:授業の中で、正答と解説を行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(B3群) | FCBS22302 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(B3群) | FCBS22302 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(B3群) | 11200 | 2024~2024 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(B1群) | FCBA22102 | 2018~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(B1群) | FCBA22102 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部経営学科(A1群) | 12200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
法学部国際政治学科(F群) | - | 2015~2016 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES28107 | 2017~2022 | 2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES28107 | 2023~2023 | 2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |