授業コード | 11026701 | 単位数 | 2 |
科目名 | 憲法Ⅱ | クラス | 01 |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 葛 虹 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 人権保障のために憲法をいかに解釈すべきかについて考える。 Human Rights and Japanese Constitution |
学修の概要 | 日本国憲法が保障する基本的人権をめぐる具体的問題や裁判事件を取り上げて検討する。まず、人権の享有主体としての国民、外国人、子どもをめぐる問題から始めて、人権の一般的制約根拠としての「公共の福祉」という不確定概念について考える。その上で、日本国憲法の人権保障規定について、順次、解説する。 |
学修の到達目標 | 憲法の保障する基本的人権についての理解を深め、自分なりの人権感覚を身につける。 |
授業計画 | 第1回 | 憲法を学ぶために必要な法学基礎知識 法の概念及び種類、憲法に関する分類、憲法の名宛人に関する知識を得る。 |
第2回 | 立憲主義の起源及びその発展 マグナカルタ、ロックの「市民政府二論」、アメリカ合衆国憲法、ワイマール憲法に関する知識及び日本国憲法誕生の歴史背景に関する知識を得る。 |
|
第3回 | 人権総論(1) …人権の享有主体 皇族、外国人、未成年者の人権に関する知識を得る。 |
|
第4回 | 人権総論(2) …人権保障の限界 憲法12条、13条、22条及び29条にいう「公共の福祉」に関する解釈、論点を把握する。 |
|
第5回 | 精神的自由ー-表現の自由(1) 憲法21条にいう「検閲」の概念、名誉棄損表現及びわいせつ表現の規制に対する司法審査基準 |
|
第6回 | 精神的自由ー-表現の自由(2) …内容規制と内容中立規制 内容規制に対する司法審査基準と内容中立規制に対する司法審査基準に関する知識を得る。 |
|
第7回 | 精神的自由ー-思想良心の自由、信教の自由、学問の自由(オンデマンド授業) …「君が代」起立・斉唱訴訟、愛媛玉串料判決) 思想良心に対する間接規制、直接規制の審査基準及び政教分離に対する目的効果審査基準に関する知識を得る。 |
|
第8回 | 経済的自由 …薬事法違憲判決、森林法違憲判決 規制目的二分論の審査基準に関する知識を得る。 |
|
第9回 | 人身の自由 …GPS捜査違憲判決 憲法31条、35条について最高裁解釈をめぐって、手続的正義と実体的正義に関する知識を得る。 |
|
第10回 | 国務請求権 …郵便法違憲判決 国家賠償法と刑事補償法に関する知識を得る。 |
|
第11回 | 社会権ー-生存権 …朝日訴訟、堀木訴訟 抽象的権利説、生存権をめぐる最高裁の判断に関する知識を得る。 |
|
第12回 | 社会権ー-教育を受ける権利、勤労権、労働基本権 教育内容の決定権、教育機会の平等、公務員の労働基本権、労働法に関する知識を得る。 |
|
第13回 | 平等原則(1) …尊属殺重罰判決、国籍法違憲判決 最高裁の目的手段審査基準に関する知識を得る。 |
|
第14回 | 平等原則(2)(オンデマンドで実施) …嫡出性の有無による法定相続分差別規定の違憲判決、夫婦別姓訴訟の合憲判決 最高裁の多数意見と少数意見の相違点を把握する。 |
|
第15回 | 包括的人権ーー 幸福追求権、自己決定権 …性同一性障害者特例法の違憲判決 人格的利益説、一般的自由説に関する知識及び最高裁の違憲判断を導いた司法審査基準を把握する。 |
授業外学習の課題 | 授業外学習は毎週3~4時間を目安としましょう。講義を聞く前に、読みやすいと思った憲法の教科書を一冊、読み通してみることをお勧めします。また、新聞などで、最近の裁判に関する記事に関心をもって読んで見てください。そして、わからないことがあれば、法律学辞典で調べたり、講義の際に質問に来てください。 |
履修上の注意事項 | ブレンド型授業を実施します。第7回、14回の講義は、オンデマンド授業です。Moodleでその録画をアップロードします。 なお、公認欠席は欠席として扱いますが、期末試験の受験要件(少なくとも8回の出席(オンデマンド授業を除く))には影響しないよう配慮します。 |
成績評価の方法・基準 | 【期末試験】有、対面で実施します。 期末テスト(100%)で評価します。 |
テキスト | 西村裕三編著「判例で学ぶ日本国憲法」第三版 有信堂高文社 2024年 |
参考文献 | 西村裕三編「リーガル・マインド入門」第2版 有信堂高文社 2019年 |
主な関連科目 | 憲法Ⅰ |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
ご質問などがあれば、お気軽にメールで葛宛(kkatsu@alpha.shudo-u.ac.jp)にご連絡ください。ご質問に対し、メールで回答致します。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(D2群) | FCBS14202 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(D2群) | FCBS14202 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
商学部商学科(D2群) | 11200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
商学部経営学科(D2群) | FCBA14202 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
商学部経営学科(D2群) | FCBA14202 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
商学部経営学科(D2群) | 12200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(G群) | FECE10702 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(G群) | FECE10702 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
経済科学部現代経済学科(G群) | 41200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
経済科学部経済情報学科(G群) | FEEI10702 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(G群) | FEEI10702 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
経済科学部経済情報学科(G群) | 42200 | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(人文学部総合科目) | FHHS20106 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部人間関係学科社会学専攻(人文学部総合科目) | FHHS20106 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
人文学部教育学科(人文学部総合科目) | FHED10105 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部教育学科(人文学部総合科目) | FHED10105 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(人文学部) | - | 2014~2016 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(人文学部総合科目) | FHEN10007 | 2017~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人文学部英語英文学科(人文学部総合科目) | FHEN10007 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES18104 | 2017~2017 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES18102 | 2018~2022 | 1・2・3・4 | - | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | FHES18102 | 2023~2023 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |
人間環境学部人間環境学科(関連科目) | - | 2024~2024 | 1・2・3・4 | ○ | - | - | - | - |