授業コード | 10039800 | 単位数 | 2 |
科目名 | C3群特殊講義a(働くこととワークルール) | クラス | |
履修期 | 後期授業 | カリキュラム | *下表参考 |
担当者 | 岡田 行正 他 | 配当年次 | *下表参考 |
授業の題目 | 連合広島寄付講座:働くこととワークルール |
学修の概要 | 本講義は、連合広島(日本労働組合総連合会広島県連合会)による寄付講座として2016年度から開設された講座で、広島県内では本学のみ開講です。 現在のわが国を取り巻く環境は、情報技術の高度化、社会や経済活動のグローバル化・ボーダレス化の進展に加えて、少子高齢社会の本格的な到来などによって、数多くの課題に直面しています。こうした要因は、雇用環境にも大きな影響を及ぼしています。非正規労働者の増加や労働時間管理のあり方、雇用格差・世代を超えた格差継承の実態等々、問題は山積しています。このような時代のなかを生き抜いていかなければならない皆さんにとって、大学時代のこの時期に「働く」ことの意味を再度考えてみること、働くうえでのワークルール・基礎的な労働法の知識を得ておくこと、働く人びとにとっての労働組合の意義や役割について知っておくことは、必要不可欠な事柄です。 本講義では、連合広島等から外部講師陣をお招きし、現在のわが国の雇用環境、雇用と賃金、非正規労働者の実態、労働時間などの実情から、労働組合の基礎知識、ワークルール、ブラック企業、地域での就労支援といった実践的な知識や取り組みまで幅広く解説していきます。 【※現在予定されている授業計画は下記の通りですが、場合によっては内容が一部変更されることもあります。】 【実務経験内容:全15回のうち13回の講義で、連合広島の会長・事務局長や副事務局長などをはじめ、連合(日本労働組合総連合会)加盟の各労働組合の執行委員長など計13名を講師としてお招きし、わが国の労働の現場で起こっている各種雇用・労働問題について講義して頂きます。】 連合寄付講座については、以下のURLも参照してください。 (https://www.rengo-ilec.or.jp/seminar/) |
学修の到達目標 | ①働くうえでの現実的かつ具体的諸問題、さらに解決にむけて考える姿勢とそのための知識を獲得し、説明できるようになる。 ②労働組合の意義と役割、その活動内容について知り、説明できるようになる。 |
授業計画 | 第1回 | 講義の概要・スケジュールと進め方の説明 |
第2回 | 連合寄付講座で修大生に学んで欲しいこと 本講座設置の目的と趣旨について説明できるようになる。 |
|
第3回 | 今、働く現場で何が起こっているのか 日本の労働・雇用の場で起こっている様々な問題について説明できるようになる。 |
|
第4回 | 労働組合とは何か? 労働組合の起源、労働組合の役割、労働組合の組織率の現状について説明できるようになる。 |
|
第5回 | 賃金・労働条件の改善 現在の日本における賃金水準問題、働く現場の働環境や労条件について説明できるようになる。 |
|
第6回 | 非正規労働者の実態と処遇改善 少子高齢化、人口減少のなかで増え続ける非正規労働者の割合とその処遇格差について説明できるようになる。 |
|
第7回 | 地域で雇用と生活を守る 都市と地方の経済や雇用の格差、産業構造の地域特性、広島県からの県外流出の現状について説明できるようになる。 |
|
第8回 | ブラック企業・ブラックアルバイトについて いわゆるブラック企業やブラックアルバイトの実態と手口、その対応策と関連法規、無料相談窓口について説明できるようになる。 |
|
第9回 | 働く人びとの生活と政治の関わり 働く人々の生活や福祉を守っていくうえでの政治の役割、政治参加の意味について説明できるようになる。 |
|
第10回 | 労働組合と平和運動 被爆地広島にある連合広島の活動と意義について説明できるようになる。 |
|
第11回 | 公務職場での労働について 様々な公務職場で働く公務員が直面している労働環境や労働条件、労働組合活動の現状について説明できるようになる。 |
|
第12回 | 男女平等参画社会の実現に向けて 女性活躍・参画社会、ならびに多様な人々が参加できる社会の実現に向けての取り組みについて説明できるようになる。 |
|
第13回 | ワークライフバランスの実現に向けて 労働時間短縮、子育て・介護支援、地域貢献活動などについて説明できるようになる。 |
|
第14回 | 働くことと労働組合 働くことの意味と意義、労働組合の未組織企業で働く人々の賃金や生活にも影響を与える労働組合活動の意義と役割について説明できるようになる。 |
|
第15回 | 総括と要点整理 ①働くうえでの現実的かつ具体的諸問題、さらに解決にむけて考える姿勢とそのための知識を獲得し、説明できるようになる。 ②労働組合の意義と役割、その活動内容について知り、説明できるようになる。 |
授業外学習の課題 | 事前学修(2時間程度):毎講義について、各自、ニュース記事や下記列記の参考文献を熟読して予備知識を集め、関連する事項について調べておくこと。 事後学修(2時間程度):講義内容・配布資料を復習し、関連するトピックスやニュース記事など各自で調べておくこと。 |
履修上の注意事項 | ①すべて対面型授業です。 ②履修希望者が多数の場合には、履修制限する場合があります。 ③座席を指定して、毎回出席をとります。 ④毎回、授業内に、リアクション・ペーパーの提出を求めます。 ⑤毎回、外部から講師をお招きします。受講態度も評価の対象にしますので、真面目に受講できる人のみ履修して下さい。 ⑥第1回・第15回の授業と小テストは岡田が担当します。 ⑦現在予定されている授業計画は上記の通りですが、場合によっては内容が一部変更されることもあります。 ⑧「公認欠席制度」への配慮: ・「公認欠席」は欠席として扱いますが、単位認定要件には影響しないよう配慮します。 ・「公認欠席」時の配布資料は、教学センターの資料ボックスに入っていますので、自由に持ち帰ってください。 ・小テストの時に「公認欠席」となる場合、対面による追試(Shudo Moodleは使用しない)で適時対応します。 |
成績評価の方法・基準 | リアクション・ペーパー45%、小テスト55%(1回:Shudo Moodleで実施)の計100%で評価します。 ①定期試験は実施しません。 ②リアクション・ペーパーは、毎回授業の後(授業時間内)に提出を求めます。 ③小テストは1回実施。Shudo Moodleで実施します。 ➃出席が10回に満たない場合、単位は取得できません。 |
テキスト | テキストは、使用しません。必要な資料は、授業の中で随時配布します。 |
参考文献 | 一般社団法人日本ワークルール検定協会『ワークルール検定 -問題集2021年版-』旬報社 2021年 一般社団法人日本ワークルール検定協会『ワークルール検定 -問題集2022年版-』旬報社 2022年 一般社団法人日本ワークルール検定協会『ワークルール検定 -問題集2023年版-』旬報社 2023年 松尾洋治・山﨑敦俊・岡田行正『マネジメントの理論と系譜』同文舘出版 2019年 大内裕和『ブラックバイトに騙されるな!』集英社クリエイティブ 2016年 伊藤達也 他編『日本の奨学金はこれでいいのか! -奨学金という名の貧困ビジネス-』あけび書房 2013年 今野晴貴『日本の「労働」はなぜ違法がまかり通るのか?』星海社新書 2013年 児美川孝一郎『これが論点!就職問題』日本図書センター 2012年 森岡孝二『過労死は何を告発しているのか -現代日本の企業と労働-』岩波書店 2013年 熊沢 誠『働きすぎに斃れて:過労死・過労自殺の語る労働史』岩波書店 2010年 上記の他にも、講義の中で随時紹介していきます。 |
主な関連科目 | 経営学総論Ⅰ・Ⅱ、労働法など |
オフィスアワー及び 質問・相談への対応 |
毎回講師が変わるため、毎回講義の終わりに質疑応答の時間を設けますので、遠慮なく質問して下さい。 【オフィスアワー】 月曜日・5限(16:30~18:00) 【フィードバックの方法】 小テスト:授業の中で、正答と解説を行います。 |
所属 | ナンバリングコード | 適用入学年度 | 配当年次 | 身につく能力 | ||||
知識・技能 | 思考力 | 判断力 | 表現力 | 協創力 | ||||
商学部商学科(C3群) | FCBS33343 | 2018~2022 | 3・4 | - | - | - | - | - |
商学部商学科(C3群) | FCBS33343 | 2023~2023 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |
商学部商学科(C3群) | 11300 | 2024~2024 | 3・4 | ○ | ○ | ○ | - | - |