授業コード 10030600 クラス
科目名 経営情報論Ⅰ 単位数 2
担当者 高濱 節子 履修期 前期授業
カリキュラム *下表参考 配当年次 *下表参考

授業題目 情報科学と情報技術の基礎 Fundamentals of information science and information technology
授業の概要  現代企業において,経営に関する専門的知識や経験に加えて,情報科学や情報技術(IT)の活用が不可欠です.本講義では,このために必要な情報科学に関する基礎な知識として,情報そのもの,コンピュータ,さらにデータ通信とネットワーク技術,インターネット,情報セキュリティなど,情報環境について講義します。

この授業の講義内容は,
(1) ITパスポート試験,基本情報処理技術者試験,中小企業診断士試験の試験範囲
(2) 高等学校「商業」の『プログラミング』,『ネットワーク活用』,『ネットワーク管理』の指導項目の一部に対応しています. 

なお,通常の講義に加えて、Google Classroom(GC)を利用します.
学習の到達目標 情報科学の基礎的な知識を理解し,自分が利用している情報環境を説明できるようになる.
さらに,その環境を評価できるようになる.
授業計画 第1回 オリエンテーション:この授業の進め方および評価方法について説明する.

第1回~第4回では,「情報」と「データ」という用語の意味について考える.さらに,コンピュータにおけるデータや情報の表現の仕方について学習する.

データと情報の表現① 数の表現,基数の変換(その1)
・日常的に使う数(10進数)とコンピュータにおけるデータ表現で使う(2進数・16進数)の相互変換について学習する.
・高校の数学A「整数の性質の」の内容の復習が多く含まれている.

10進数と2進数・16進数の値の表現方法と相互変換について説明できるようになる.
第2回 データと情報の表現② 基数の変換(その2),2進数の計算

・コンピュータにおけるデータ表現で使う2進数と16進数の相互変換を学習する.
・2進数の加算,乗算などの計算について学習します.
・高校の数学A「整数の性質の利用」の内容の復習が多く含まれています.

・2進数と16進数の相互変換と2進数の加算,乗算の計算について説明できるようになる.
第3回 データと情報の表現③
・ネットワーク通信や情報機器の制御などで用いる論理演算について学習する.
・高校の数学Ⅰ「集合と論理」の内容の復習が含まれている.

・加算を実現する論理回路である加算器,ビット演算について説明できるようになる.
第4回 データと情報の表現③
・PCや携帯端末,インターネットなどで使用している文字,音声,画像(静止画),動画の情報表現について学習する.

・文字,音声,画像,動画の種類や性質,表現方法について説明できるようになる.
第5回 コンピュータのハードウエア①
・今回から3回にわたって,コンピュータのハードウェアについて学習する.
・今回は,コンピュータのハードウェアの構成要素(5大装置)の内,中央処理装置(CPU), 主記憶装置(メモリ)について学習する.

・コンピュータのハードウェアの構成要素,CPUの役割,コンピュータ素子について説明できるようになる.
第6回 コンピュータのハードウエア② 補助記憶装置,入力装置
・補助記憶装置(ストレージ)の素材,仕組み,特徴などについて学習する.
・代表的な入力装置とその性能評価について学習する.

・補助記憶装置と代表的な入力装置について,説明できるようになる.
第7回 コンピュータのハードウエア③ 出力装置,入出力インタフェース
・ディスプレイとプリンタの種類,仕組みと特徴などについて学習する.
・コンピュータと人間のデータのやりとり,コンピュータとその他の機器の接続で用いられる代表的な規格(インタフェース)について学習する.

・出力装置の種類,仕組みと特徴などについて説明できるようになる.
・代表的な入出力インタフェースについて列挙でき,特徴を説明できるようになる.
第8回 ソフトウエアの基礎①
・ソフトウエアの種類,基本ソフトウエアについて学習する.

・ソフトウェアを分類でき,その特徴を説明できる.
・基本ソフトウェアの役割について,説明できるようになる.
第9回 ソフトウエアの基礎② 
・コンピュータにおけるファイル管理の仕組みについて学習する.

・PCの代表的なOSが採用しているディレクトリ方式によるファイル管理方法について説明できるようになる.
第10回 ネットワークの基礎技術① LAN制御⽅式
・組織内の通信ネットワーク(LAN)で使われている通信制御⽅式について学習する.

・LANで使われているネットワークトポロジーと通信制御方式について特徴を説明できるようになる.
第11回 ネットワークの基礎技術②
・通信をおこなう機器同士が互いに守るべき規則を取り決めた通信規約(プロトコル)について学習する.

・国際標準の階層型通信プロトコルのOSIの基本参照モデル,インターネットが採用するTCP/IPについて,各階層の役割について説明できるようになる.
第12回 ネットワークの基礎技術③ LANとインターネットの伝送単位
・組織内のネットワークから発信されたデータがインターネットを通り伝送される仕組みを,データの構造から学習する.

・組織内のLANからインターネットを通り伝送されるデータ伝送単位について説明できるようになる.
・MACフレーム・MACアドレス,IPパケット・IPアドレスについて説明できるようになる.
第13回 ネットワークの基礎技術④ NW機器
・ネットワークを構築するときに使⽤する機器の役割をOSI階層モデルに沿って学習する.
NW上のサービス①
・インターネット上の代表的なサービス及びその仕組みについて学習する.

・ネットワークを構成する機器の役割をOSI基本参照モデルの各階層に対応させて説明できるようになる.
・NW上のサービスを実現するためのTCPパケット,ポート番号,サーバの役割について説明できるようになる.
第14回 NW上のサービス②
・インターネット上の代表的なサービス及びその仕組みについて学習する.

セキュリティと情報倫理①
・組織における情報セキュリティ管理システムの基本について学習する.

・情報セキュリティの要素,情報セキュリティ管理の考え方,管理システムの基本について説明できるようになる.
・ネットワークのセキュリティ対策,暗号化技術について説明できるようになる.
第15回 情報セキュリティと情報倫理②
・情報セキュリティ対策の基礎について学習する.

・コンピュータウィルスの感染予防対策,感染後の対処方法について説明できるようになる.
授業外学習の課題 事前学修(2時間程度):
・事前にGCに次回の講義資料を挙げるので,この講義資料と対応するテキストの範囲を通読しておくこと.
事後学修(2時間程度):
・テキスト,講義資料や小テスト・課題の解答例などを用いて,講義および小テストや課題について復習し、内容を理解しておく.
・GCに出題されたWeb課題を,指定された期限までに解答し送信する.
履修上の注意事項 1.履修登録に先立ちWeb抽選を行います.
2.GC上にある受講者確認に必要事項を記入し提出すること.
3.事前にGC上にあげられた講義資料は,印刷して授業に持参すること.
4.ICカードによる出席登録を行うこと.
5.授業は指定席で行います.授業中は携帯電話の使⽤を禁⽌するので,鞄などにしまっておくこと.

*公認欠席制度の配慮内容は以下の通りです.
・公認欠席は欠席として扱いますが,単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないように配慮します.
成績評価の方法・基準 期末試験(50%),課題(40%),小テスト(10%)で総合的に評価する予定である.
テキスト 伊東俊彦著『情報科学基礎』ISBN978-4-89641-235-2 ムイスリ出版 
本体価格2300円+税 修大生協
参考文献 適宜指示する。
主な関連科目 情報処理入門,情報処理,B2群特殊講義a(アルゴリズムとプログラミング演習),B2群特殊講義a(アルゴリズムとプログラミング発展演習)
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
1.質問については基本的にGC内のミニッツペーパーで受け付けます.質問の内容やその回答について、その他の学生にも説明をした方がよいと判断した場合、講義時に解説します。
2.授業開始前、授業中及び授業終了時に受け付けますが、授業進行その他の都合上、すぐに対応できない場合があります.そのときは、事後にメールあるいはGCで説明します.

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(D1群) FCBS24106 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部商学科(D1群) FCBS24106 2023~2023 2・3・4 - -
商学部商学科(D1群) 11200 2024~2024 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22109 2018~2022 2・3・4 - - - - -
商学部経営学科(B1群) FCBA22109 2023~2023 2・3・4 - -
商学部経営学科(B1群) 12200 2024~2024 2・3・4 - -