授業コード 10030400 単位数 2
科目名 観光政策論 クラス
履修期 前期授業 カリキュラム *下表参考
担当者 金 徳謙 配当年次 *下表参考

授業の題目 国および自治体の観光政策を学ぶ Tourism Policy
学修の概要 社会の豊かさ、とりわけ、成熟した社会における豊かさは経済的指標だけで説明できなくなってきています。近年、観光は豊かさを説明するための新たな指標と考えられるようになりました。また、外国人旅行者の増加が注目されるようになりました。
このように観光の経済的効果や社会・文化的効果などに対する関心が高まる中、観光政策は国や自治体の重要な政策のひとつに位置づけられるようになりました。しかし、観光政策の理論構築のための基礎概念が確立されているとはいえません。
授業では、観光政策とは何かから始まり、観光政策の歴史、諸外国の観光政策など観光政策全般について講義します。また、受講者には、広島県などの自治体が取り組んでいる観光政策を調べてもらいます。
講師による講義および受講者による政策実態の調査により、地元の観光政策に対する理解を深めます。
【実務経験内容:旅行会社で営業、商品企画・開発、マーケティング、ニーズ調査、外為など、旅行業全般に関する業務および旅行業の経営に16年間携わっていました。】
学修の到達目標 ・観光政策にかかわる基礎知識の習得
・政策主体により異なる観光政策の目標の理解
・観光政策と関連政策との関係の理解
・観光政策と関連産業の関係の理解
上記を学び、地域の観光政策を説明できるようになる。
授業計画 第1回 ガイダンス
第2回 観光政策と関連法規
・観光基本法と観光立国推進基本法を分析→2つの法律を理解し、相違を説明できるようになる
第3回 休暇制度 UNWTOとILO条約
・日本や世界の休暇制度とILO規定などを比較、考察する→ILO条約が休暇制度に与えた影響を説明できるようになる
第4回 日本の観光政策Ⅰ(戦前期を中心に)→戦前期における日本の観光政策を説明できるようになる
第5回 日本の観光政策Ⅱ(戦後期を中心に)→戦後期における日本の観光政策を説明できるようになる
第6回 日本の観光政策Ⅲ  【On Demand授業】
・日本の観光政策の変遷(時代的背景や影響,また政策が目指したものについて考察する)→日本の観光政策の変遷とまとめた制作の特徴や目指したことを説明できるようになる
第7回 インバウンド政策とプロモーション
・NTOと民間のInbound活動を比較考察する→インバウンド政策とNTOの関係を説明できるようになる
第8回 各国におけるNTOと観光政策→各国における観光政策やNTOの役割を理解し、説明できるようになる
・各国のNTO活動の分析
第9回 リゾート法を考える→リゾート法を理解し、特徴などを説明できるようになる
・内容と目指していたものを考察する
第10回 自治体の観光政策とまちづくり→自治体別の観光政策やまちづくりを説明できるようになる
・自治体の観光政策の方向を考察する
第11回 外国の観光政策Ⅰ→過酷の観光政策を理解し、説明できるようになる
・各国の観光政策の比較考察
第12回 外国の観光政策Ⅱ→欧州における農業政策と観光の関係を理解し、説明できるようになる
・ヨーロッパの農業政策と観光
第13回 観光政策がもたらす観光産業への影響(変遷)→観光政策が観光産業に与える影響を理解し、説明できるようになる。
・政策と観光産業の関連性を学ぶ
第14回 観光を取り巻く周辺産業の変化と観光政策→航空政策およびLCCと観光の関係を理解し、説明できるようになる。
・航空(OpenSky)政策と観光およびLCCの登場と観光
第15回 まとめおよび質疑応答
授業外学習の課題 ・事前学習(2時間程度):毎回講義の最後に次回の講義のテーマを案内します。できる限り調べて予備知識を集めておき、関係する事柄について調べておくこと。
・事後学習(2時間程度):講義中にわからなかった内容については、次回まで各自調べること。
・授業外学習の課題
配布資料の定められた部分を読み、それに関するレポートを求めます。
次についてはレポートの提出を求めます。
・課題に取り上げる文献
(1)『ILO条約と日本』
・その他、以下のタイトルで内容をまとめてもらいます。
(2)わたしが考える豊かさとはなにか
(3)広島県の観光政策
(4)「外国におけるNTOと観光政策」
なお、レポート(2,000字程度)については授業の進行にあわせて、授業中およびGoogle Classroomにて詳しく案内します。
履修上の注意事項 ・課題提出の期限を守ってください。
・毎回のテーマに対する「なぜ」や「どうすれば」を考えましょう。
・この授業はブレンド型授業を実施します(Google Classroom使用)。
・公認欠席は欠席として扱いますが、単位認定要件または期末試験の受験要件には影響しないよう配慮します。
成績評価の方法・基準 ・4回の課題レポート60%、期末試験40%を目安に総合的に評価します。課題の詳細については授業中アナウンスします。
・剽窃を含み、本人作成が認められない場合、提出したレポートは、「0点扱い」します。
テキスト とくになし。
事前にGoogle Classroomに資料をアップロードします。
参考文献 『観光政策へのアプローチ』津久井良充(鷹書房プレス)
『地方からの発想』平松守彦(岩波新書)
『観光行政と政策』進藤敦丸(明現社)
『豊かさとは何か』暉峻淑子(岩波新書)
その他,授業中、適選紹介します。
主な関連科目 観光論、国際観光、観光ビジネスなど
オフィスアワー及び
質問・相談への対応
・オフィスアワーは木曜5限ですが、Google Classroomやメールでも対応します。また、研究室訪問も歓迎します。訪問前にメールにて在室を確認してください。
・レポートについての質問への対応やフィードバッグなどはGoogle Classroomを利用し行います。

■カリキュラム情報
所属 ナンバリングコード 適用入学年度 配当年次 身につく能力
知識・技能 思考力 判断力 表現力 協創力
商学部商学科(C1群) FCBS33106 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部商学科(C1群) FCBS33106 2023~2023 3・4 - - -
商学部商学科(B1群) 11200 2024~2024 2・3・4 - - -
商学部経営学科(D1群) FCBA34115 2018~2022 3・4 - - - - -
商学部経営学科(D1群) FCBA34115 2023~2023 3・4 - - -
商学部経営学科(D1群) 12200 2024~2024 2・3・4 - - -